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【こばちゃんからお借りしたコスモス。この日はあまり風がなかった模様】 杉田久女に コスモスに風ある日かな咲き殖ゆる という句がある。 コスモスはご存知の通り、秋桜とも書くキク科の一年草。 風に吹かれててしなやかに揺れる姿はいかにもはかなげである。 しかし、意外に丈夫で雑草の中にでもしっかりと育つ。 今頃から晩秋まで咲くとされている花だが、 昨年の冬、クリスマスの飾りつけの美しい家の近くでまだ咲いていた。 原産地はメキシコ。 ソンブレロやサボテンと一緒に想像するのも楽しい。 さて、この句。風に揺れるコスモスを詠んだもの。 風に揺れるたび、今まで見えていなかったコスモスも顔を見せ、あたかもふえているように感じるというのだろう。 おもしろいことに、 中村汀女にこのようなトンボの句がある。 とヾまればあたりにふゆる蜻蛉かな= 蜻蛉は夏のものと思われる方もいるが(実際私たちの季節感ではそうなのだが)、 糸蜻蛉や川蜻蛉を除いて、鬼やんまも塩辛蜻蛉も赤蜻蛉もすべて秋の季語である。 この句も立ち止まるとたちまちあたりに蜻蛉が増えるように感じる、というのだろう。 どちらもふと立ち止まって、対象物をしっかりと捉えたときに、新たな発見がある、ということだと思う。 私たちは目に見えるもの、見えやすいものしか、見ようとしない傾向がある。 でも、いつも見慣れた景色でも、意識をしてみると違ったものが見えてくる。 私はよく言う。 「俺の目はふしあなだ!」 もちろん、ふざけてではあるが、見えているようで見えちゃ居ない自分への戒めでもある。 踏みゆけば飛蝗ふえゆく野辺の径 露璃 《既発表句》
(中村汀女の句も杉田久女の句も知らないで作った、昔の句です。
「踏みゆく」と「ふえゆく」が並ぶなど、言葉としては練れていない句ですが、
偶然にもみんな(って私も?)女流ですが。
何もいないような道に足を踏み入れた途端にバッタが飛び出す驚きを句にしました。
それを「ふえゆく」と表現できて、自分なりに納得したのですが、 実は何十年も前に既に発見されて使われていた言葉でした。 日々、勉強ですね) |
私の好きな秋の句
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【これは珊瑚礁のあるところまで行くボート。シュノーケリングに行くのです。この句とはちょっとマッチしていませんが】 |
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