|
エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル プロコフィエフ :バレエ「ロミオとジュリエット」からの10の小品op.75より 少女ジュリエット、マキューシオ、モンタギュー家とキャピレット家 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 op.84 「戦争ソナタ」 ショパン :幻想ポロネーズ op.61 ショパン:マズルカ op.30-4、op.41-4、op.59-1 ショパン:12の練習曲 op.10から第1番 ハ長調、第2番 イ短調、 第3番 ホ長調「別れの曲」、第4番 嬰ハ短調、第12番 ハ短調「革命」 ショパン:12の練習曲 op.25から第5番 ホ短調、第6番 嬰ト短調、第11番 イ短調「木枯らし」 <アンコール> ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2 普段、CDでさえもこんな長時間は聴かないので、もうおなかいっぱい。 『神童』のキーシンも30代後半となって、間違いなく『巨匠』の一人。 一時の冷たさやとがった感じがちょっと薄れて、 ファンサービスにあふれるまぁるい雰囲気に驚きました。 冒頭のプロコフィエフは、いまいち乗り切らないかなと思いましたが 登場人物の多彩な表情が素晴らしかったです。 ソナタはもちろん名曲だと思うのですが、実はちょっとニガテな曲。 案の定、2楽章ではアタマがぐちゃぐちゃになってしまったけれど やっぱり3楽章の推進力のある音楽にぐいぐいと引っ張られました。 休憩後の幻想ポロネーズ、思いも寄らないミスに驚きましたが 精神性の高いこの曲をこうして集中して聴かせるというテクニックは本当にすばらしいです。 マズルカはどれもその曲の色や香りが引き立つ演奏。 本日の白眉はやっぱりエチュード! 単なるテクニックの披露にとどまらないショパンのエチュードを 休みなく、この順番で弾き続けることだけでも驚異的。 1番のアルペジオのスケールの大きさ、2番の軽快な半音階 まさに楽譜どおり!の演奏なのに、ショパンで一番難しいのは楽譜どおり弾くことと改めて思います。 3番は若干乱れているかなと思ったら、4番は力技。 かなりタッチが崩れてしまって勢いに任せたために不明瞭な音が目立ちました。 その勢いのまま12番に突っ込んだので、表現が演歌になってつまらない演奏。どうしたんだ、キーシン! と物思いにふけっていたら、大好きな25−5を聴きそびれました。。。 6番はさすがのテクニックできゅっと引き締まったけれども、 木枯らしも彼自身が乗れていないことがわかってしまって残念でした。 このあと、アンコールが続くことは誰もがわかっているのだけれど、本人はかなりお疲れのご様子。 早く終わらせてあげたいような、このプログラムでは物足りないような。 アンコールで弾かれたショパンはどれもキーシンにとっては遊び弾きで弾けてしまうようなもの。 それでもダイナミックで美しい音がぐっと迫っていつまでも聴いていたくなります。 私は特に悪魔的暗示はキーシンそのもののような気がして好きでした。 トルコ行進曲はちょっと編曲が入っていたけれども、かわいらしくて、 最後のブラームスは、キーシンからの「おやすみ」のあいさつだったのかな。 彼には思いっきり冷徹に弾ききる曲を弾いてほしい!と思うのだけれど こういうブラームスのふくよかでみずみずしい曲も、素敵でした。 ふぅ、ながいながい、一日でした♪ キーシンのプロコフィエフの映像がないので、ダイナミックなスクリャービンをどうぞ♪ |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2009年04月27日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



