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クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 op.111 ブラームス:4つの小品 op.119 シマノフスキ:ポーランド民謡の主題による変奏曲 op.10 現代最高のピアニストのひとり、ツィメルマンのリサイタルに行ってきました。 彼の演奏は、今の現役ピアニストのなかで、一番好き。 パルティータは出だしがちょっとペダルが多くて、お風呂の中みたいな音でしたが アルマンドの優雅でそれでいて田舎っぽいクセのある音楽も、 サラバンドの美しさ、特にダブルバーのあとの転調したところも、どれをとっても絶品! 特に繰り返し記号のあるものは弾きづらいのに、 1回目、2回目とこう弾くのなら・・・3回目、4回目も聴きたい!と思ってしまうほど。 パルティータはこれほどロマンティックで美しいものなのかとゾクゾクしました。 ベートーヴェンは出だしが少しリラックスしすぎていたように思いますが 完璧に粒がそろった美しい第1楽章。ため息さえ憚られるような緊張。 特に2楽章のトリルのヴァリエーションに入ったところからの音色の変化が素晴らしくて! ご持参のスタインウェイから、もうひとつ、小さなピアノでもちょっと取り出したような繊細な音。 ただ、第2楽章の真ん中から補聴器のハウリング音。 難聴は気の毒ですが、どう考えても配慮が足りません。 休憩中に中のアクションを入替?調整?したピアノでのブラームス。 ブラームスの作品の中でも、これはすごくツィメルマンらしい曲だと思うし、 ザルツブルグでのアンコールを聴いて以来、全曲聴いてみたい!と思っていました。 第1曲のエレガントで印象派のような色使いも、第2曲の民謡ふうのメロディーも 第3曲の頑固で皮肉っぽい切り口も、第4曲の決して派手ではないけれど決然とした説得力も 改めて「こういう曲だったのか!」と目が見開く想いでした。 最後のシマノフスキは彼の得意な一曲。 何度か聴いているうちに味わいの出てくる曲だと思っているのですが、 これぞツィメルマン、彼でしか感じることのできない魅力の詰まった演奏でした。 緊張感と興奮の最高潮の終わりに、音が消えるどころではなくまだ演奏中なのに 拍手をしたP席の大バカものめ。場外につまみ出して絞め殺してしまいたかった。 ごきげんを損ねた貴公子は用意はあったものの、アンコールなし。 それでも充分に素晴らしい時間でした。6月も楽しみです★ ツィメルマンの演奏で、ぜひともショパンを聴きたいなぁ・・・。 |
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クラシックコンサートのお出かけ記録☆
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エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル プロコフィエフ :バレエ「ロミオとジュリエット」からの10の小品op.75より 少女ジュリエット、マキューシオ、モンタギュー家とキャピレット家 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番 op.84 「戦争ソナタ」 ショパン :幻想ポロネーズ op.61 ショパン:マズルカ op.30-4、op.41-4、op.59-1 ショパン:12の練習曲 op.10から第1番 ハ長調、第2番 イ短調、 第3番 ホ長調「別れの曲」、第4番 嬰ハ短調、第12番 ハ短調「革命」 ショパン:12の練習曲 op.25から第5番 ホ短調、第6番 嬰ト短調、第11番 イ短調「木枯らし」 <アンコール> ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2 普段、CDでさえもこんな長時間は聴かないので、もうおなかいっぱい。 『神童』のキーシンも30代後半となって、間違いなく『巨匠』の一人。 一時の冷たさやとがった感じがちょっと薄れて、 ファンサービスにあふれるまぁるい雰囲気に驚きました。 冒頭のプロコフィエフは、いまいち乗り切らないかなと思いましたが 登場人物の多彩な表情が素晴らしかったです。 ソナタはもちろん名曲だと思うのですが、実はちょっとニガテな曲。 案の定、2楽章ではアタマがぐちゃぐちゃになってしまったけれど やっぱり3楽章の推進力のある音楽にぐいぐいと引っ張られました。 休憩後の幻想ポロネーズ、思いも寄らないミスに驚きましたが 精神性の高いこの曲をこうして集中して聴かせるというテクニックは本当にすばらしいです。 マズルカはどれもその曲の色や香りが引き立つ演奏。 本日の白眉はやっぱりエチュード! 単なるテクニックの披露にとどまらないショパンのエチュードを 休みなく、この順番で弾き続けることだけでも驚異的。 1番のアルペジオのスケールの大きさ、2番の軽快な半音階 まさに楽譜どおり!の演奏なのに、ショパンで一番難しいのは楽譜どおり弾くことと改めて思います。 3番は若干乱れているかなと思ったら、4番は力技。 かなりタッチが崩れてしまって勢いに任せたために不明瞭な音が目立ちました。 その勢いのまま12番に突っ込んだので、表現が演歌になってつまらない演奏。どうしたんだ、キーシン! と物思いにふけっていたら、大好きな25−5を聴きそびれました。。。 6番はさすがのテクニックできゅっと引き締まったけれども、 木枯らしも彼自身が乗れていないことがわかってしまって残念でした。 このあと、アンコールが続くことは誰もがわかっているのだけれど、本人はかなりお疲れのご様子。 早く終わらせてあげたいような、このプログラムでは物足りないような。 アンコールで弾かれたショパンはどれもキーシンにとっては遊び弾きで弾けてしまうようなもの。 それでもダイナミックで美しい音がぐっと迫っていつまでも聴いていたくなります。 私は特に悪魔的暗示はキーシンそのもののような気がして好きでした。 トルコ行進曲はちょっと編曲が入っていたけれども、かわいらしくて、 最後のブラームスは、キーシンからの「おやすみ」のあいさつだったのかな。 彼には思いっきり冷徹に弾ききる曲を弾いてほしい!と思うのだけれど こういうブラームスのふくよかでみずみずしい曲も、素敵でした。 ふぅ、ながいながい、一日でした♪ キーシンのプロコフィエフの映像がないので、ダイナミックなスクリャービンをどうぞ♪ |
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東京フィルハーモニー交響楽団第768回定期演奏会 シェーンベルク :浄められた夜 op.4 R.シュトラウス:祝典前奏曲 op.61 R.シュトラウス :交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』 op.30 Verklärte Nacht Zwei Menschen gehn durch kahlen, kalten Hain; der Mond läuft mit, sie schaun hinein. Der Mond läuft über hohe Eichen; kein Wölkchen trübt das Himmelslicht, in das die schwarzen Zacken reichen. Die Stimme eines Weibes spricht: Ich trag ein Kind, und nit von Dir, ich geh in Sünde neben Dir. Ich hab mich schwer an mir vergangen. Ich glaubte nicht mehr an ein Glück und hatte doch ein schwer Verlangen nach Lebensinhalt, nach Mutterglück und Pflicht; da hab ich mich erfrecht, da ließ ich schaudernd mein Geschlecht von einem fremden Mann umfangen, und hab mich noch dafür gesegnet. Nun hat das Leben sich gerächt: nun bin ich Dir, o Dir, begegnet. Das Kind, das Du empfangen hast, sei Deiner Seele keine Last, o sieh, wie klar das Weltall schimmert! Es ist ein Glanz um alles her; Du treibst mit mir auf kaltem Meer, doch eine eigne Wärme flimmert von Dir in mich, von mir in Dich. Die wird das fremde Kind verklären, Du wirst es mir, von mir gebären; Du hast den Glanz in mich gebracht, Du hast mich selbst zum Kind gemacht. Er faßt sie um die starken Hüften. Ihr Atem küßt sich in den Lüften. Zwei Menschen gehn durch hohe, helle Nacht. Dehmel この曲を聴くと、これ以上に美しい音楽があるかなと思います。 弦楽のもつすばらしさを存分に感じます。あぁ、とため息をつきたくなる曲です。 この日の後半プログラムは、東フィルらしくやんちゃ心いっぱい。 管楽器が若干からまわり気味なのが気になりました。 マエストロ・エッティンガーはますますパパ・バレンボイムにそっくりですが
今後はもうすこしぐっと引き締まった音楽もそっくりになったら良いのになぁ・・・♪ |

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NHK交響楽団第1645回定期公演 ショスタコーヴィチ :祝典序曲 op.96 プロコフィエフ :チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 ホ短調 op.125 ベートーヴェン :交響曲第5番 ハ短調 op.67 チェロ トルルス・モルク 華々しくて、豪華な祝典序曲。聴いているだけでぐいぐいと心をつかまれます。 この日の注目はトルルス・モルク。ノルウェー出身のチェリストです。 かなり大柄で、いかにもロシアっぽい風貌なのですが 私は今まで、彼ほど美しい音程のチェリストに出会ったことがありません。 ロングトーンも伸びやかだし、ハイポジの正確さは驚愕です。 とにかく超絶技巧の続く曲ですが、第2楽章は旋律もうっとりだし プロコフィエフらしいツンデレな楽曲です。初めて聴きましたが、お気に入りです♪ アンコールはカタロニア民謡の鳥の歌。 これも息を呑む美しさでした。 休憩後のベートーヴェンはかなりテンポが速く感じました。
鬱々とした3楽章は特に良かったと思いますが、私は2楽章が好き♪ 整ったフォルムの良い演奏でした☆ |
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小澤征爾音楽塾オーケストラ・プロジェクトI ラヴェル :『マ・メール・ロワ』 ベートーヴェン :交響曲第7番 イ長調 op.92 演奏 小澤征爾音楽塾 もちろん、演奏するオーケストラはオーディションで選ばれた若手なのですが 各セクションにはコーチとして招かれたサイトウキネンのメンバーが入っていて かなりクオリティーの高い演奏会でした。 若干、若い人たちのための発表会的な雰囲気もありましたが マエストロの音楽にせいいっぱいついていこうとしている風景は好感がもてます。 オケと共にチューニング前に舞台にあらわれたり、オケに思いっきり拍手したり。 今年74歳かな?小澤さんのパワフルな指揮っぷりは感動的でした。 音楽そのものがどうこうよりも、この人のカリスマにひっぱられてる感じ。 間違いなく、日本のクラシック音楽のパイオニアなのだなぁ・・・。 こういうプロジェクトが広く世間に浸透していきますように♪
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