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僕は小説も好きだけど、
それ以上に、ノンフィクションやエッセイ、
自己啓発系やドキュメンタリーなどが好き。
この本も物語ではなく、
数学をテーマに日本の美に潜む謎を解き明かす、
エッセイ形式の話です。
僕がこの本を知ったのは、
設計研修で建築家の先生に紹介されたので。
「日本の黄金比」と呼ばれる
「白銀比」について書かれているということで、
これは昔から興味はありつつきっかけがなく、
なかなか手が出なかったテーマ。
建築の勉強にもなる、これは好機と即、本を購入。
もちろん、建築に関わる内容ということもあり、
僕は興味をもって読めるけれど、
文章が軟らかくわかりやすい。
途中かなり複雑な内容もあるけど、
誰が読んでも面白いと思う。
前半は、黄金比と白銀比、建築とその美学について。
中盤からは建築の内容を離れ、
生活に関わる数字の秘密や美学ついて。
後半は日本と数学の関わりについて。。。
難しいことや、生活で必要がなくて、
普通、興味を持ちそうにない内容を、
見事におもしろく、
読むごとに引き込んでいく表現力がすごい。
そして、知識の幅の広さ。
著者は、ただの数学者ではなく、
「サイエンス・ナビゲーター」という肩書きで、
TV・新聞で活躍中の人。さすが。
この本を読んで思ったのは、
難しく興味のわかないことを
面白く興味を持たせる・・・・
これってプレゼンテーション能力だね。
設計士として、いや、ビジネスマンとして必要な基本的な能力。
ブログ時代の昨今、
文章のプロでなくても、
僕が興味のない内容を、
短い時間で引き込んでいく人が
僕の周りにも多数いますが・・・
文章で・・・と限定していくと、これも一つの技術。
設計は、文章に比べ、
図面やイラスト、写真、そして言葉や模型など、
あらゆる方法を駆使していくことが許されている。
もっとやれなければ・・・
知識と準備の周到さ、経験、表現力とセンス。
見習わないと。
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