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「SUPER 8/スーパーエイト」☆☆☆★
私はこういうジュブナイル映画が大好きである。
本作品はSFと少年少女のビルドゥングスロマンがうまい具合に融合されたジュブナイルなのだ。
J・J・エイブラムズ監督自身が公言しているように、本作は80年代スピルバーグ関係作品を意識して作られている。
なので、あの頃のスピルバーグ印に馴染んだひとには、どこか懐かしい感触が得られる映画である。
それは、「未知との遭遇」だったり「E.T.」だったり、あるいは「グーニーズ」だったりする。もっと言うと、「ジュラシックパーク」や「プライベート・ライアン」「宇宙戦争」も感じられるだろう。
それらを露骨に作中に吹き寄せるのではなく、きちんとストーリー展開に必要な要素として盛り込んでいるところに、監督の才気を感じる。
監督インタビュー(「映画秘宝」)によると、映画製作中に、製作総指揮のスピルバーグからしばしばアイデアやヒントを貰ったということだが、それでもちゃんとエイブラムス映画になっていると思う。
しかし、観ていて、つい無いものねだりをしてしまう自分もいた。
それは、スピルバーグだったらもっとはっきり見せるだろうなぁという場面があったり、スピルバーグだったらもっと執拗に怖さを盛り上げるだろうなぁとかいうところが案外多かったのだ。
別にジブリではないのだから師匠の亜流作を作る必要はないのだが、どうせならば徹底的に真似して作った方がもっと面白く(観客の気持ちを掴んでグラグラと揺さぶるように)出来上がったのではないかな、と思う今日この頃である。
ちなみに、私が一番いいと思ったのは、何ということもないアメリカの田舎の町並だった。
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