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映画 ルーム

シゲちゃんを見舞った。最近は食欲が細ってきているが、わたしとかカミさんが言って話しながらだと割と食べてくれる。それで方針を変えてカミさんと一緒に行くのではなく別々にして回数を増やすことにした。昔話をしながら甘いものを少しでも食べてもらえれば栄養になる。

シゲちゃんは常連読者ならご存知の通りわたしの母親ではない。経緯からわたしが面倒を見ている。そのわたしのカミさんがまたシゲちゃんによくしてくれる。我ながら本当に良い伴侶を得たと思う。カミさんはわたしが高給を捨てて児童養護施設に行くのも、縁が薄いシミちゃん(これも常連読者ならご存知)の面倒をみるのも、また酔狂で施設の子供に自腹をきるのも、それこそいわく付きの実母との再会も、すべて100%共にいてくれる。まったく自然で無理がない。どこかの国のトップは軽々しく100%共にあるなどと口にするが国トップ同士どころか、奥方とも100%共にあるようには見えない。自分の足元を見たらどうだろうって思う。

ルームという映画をアマゾンプライムで見た。公開の時から気にしていたが映画館では見なかった。この映画はそれなりの評価を得ているのでわたしが全体を講評する気は無いが、五歳の子供の演技というかセリフと言うか、これには全くもって感服した。問題のある精神的なストレスを抱える五歳の子どもをかくもリアリティを持って表現したのはいったいどんな人なんだろう? 監督か? 脚本家か?児童養護施設で働いて幼児と接してきたわたしから見てもまさにリアルとても映画とは思えなかった。

この映画はアカデミー主演女優賞を取っているけど、実は主役は子どもである。なぜならこの映画のラストの数分でその子供によって映画を見ているものは救われるからである。 ルームってこんなに小さかったの? それは子どもが成長を始めた印である。そして続ける。グッバイ ルームと。その子どもとママの背中を見て映画は終わる。

ルーム、それは幼心を蹂躙する抑圧と不合理の象徴でもある。わたしの子供の時にも同じく、形を変えてルームはあった。だがルームがあったからこそ今のわたしがあると、今は言える。 ルームを見て、そしてシゲちゃんを見舞って、そんで花見に自転車で出かけた。連日のゴルフで疲れているためか桜の下でまどろむと夢を見た。最近のわたしは見た映画とかテレビがすぐにみる夢にでてきたりする。

自分が閉じ込められて動けない夢。理由はわからない。声を出そうとするが出ない。うごめいているとそこで目が覚めた。背中に汗をかいている。だが目覚めて夢でよかったという安心感ではなくなぜか爽やかさが我が身を包む。降りしきる桜のせいかな。

桜の下で夢を見ると杜子春になった気がする。杜子春はいろんな夢を見て最後地味な現実のありがたみを知った。生きていることもすべて夢のまた夢とも言えるのだけどそこにはやはり身の丈というものがあろう。話は続きそうだ、、記事を変えよう。

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