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子供の歯は親の責任

大学病院に行ってきた。手術の抜糸とそれと摘出したものの病理検査の結果を聞くためだった。まず悪性ってことはないでしょうって医者から聞いていたけどその通りであった。一応結果を聞いて一安心というところ。今後骨が回復するのを待ってインプラント2本ということになる。それをやると今入っている5本と併せて自身で7本目のインプラント、上物換算で言うと10本がインプラントになる。どうも歯については苦戦が多い。

児童養護施設で遊んでいて顔からぶつかって前歯が折れた。差し歯にしたものの調子が悪くてそれでまた家に帰ってから取れてしまった。近くのじいさんがやっている歯医者でセメントで仮留めとしてもらって、親父が言うのね。前歯で噛むなって。育ち盛りの中学生にそうやってずっと暮らせって言うのよ。しばらく持ったけどなんかの拍子にぽろっと落ちちゃう。そしたら親父が怒るの。なんで言ったとおりにしないんだって。懐かしいというか呆れる思い出だけど本当の話。

児童養護施設に来る前に親からほっぽらかしにされている子ってのは多いけど、幸いというかそのための乳歯で、施設では幼児の歯磨きとかきちんとやるし、大きい子にも歯磨きは励行するように指導するのでわりと虫歯についてはケアされている。ずっとおかしな親元にいたらだめだろうね。

わたしが大学に入ってけっこう不摂生だったせいで虫歯がいくつかできてしまって、それでも通っていた大学は良い制度があって貧乏学生は治療が無料で受けられる。歯科は指定した歯医者に行けってことなんだけど、今にして思えばただでやる医者だからか相手が貧乏学生だと思って手を抜いたか、結局その歯医者でやった治療は後から全部だめになってしまった。ちゃんと根の治療が終わってないのに被せて結局だめになっちゃうとかだったのかな? よくわからないけど。

子どもの歯てのは親のレベルを現す鏡かもしれないってわたしは思っている。ちゃんとした親なら子供の歯に気を使うし歯医者にも通わせる。他の部位はそんな簡単に悪くならなけど歯はいい加減にしてたらやはりダメージが残るもんね。わたしの場合は10本インプラントであとはたぶん当分大丈夫そうだ。

ついでに目の話し。わたしは右だけひどい近視に小学生の頃なってしまった。施設に行く前に親父と二人で住んでいた時。前も書いたけど親父はわたしをほっぽらかしにしてた。ずっと寝転がって本を読んでいてそれで急に右だけ近視になってそのまま固定してしまった。普通の家なら本を読む姿勢がおかしければ親が注意するだろうし、それに子どもが不調を訴えればなんか対処するとかあると思うがわたしにはなかった。児童養護施設でもわたしが知っている子が一人片目の視力がほとんどなくなってしまっている子がいた。目というのは使わないでいると本当に見えなくなってしまう。小さいときに親が適正に対処していればたぶん回復していたんだろうって思う。本当に可哀想である。

わたしは幸いインプラントをバンバン入れて、目も多焦点レンズを入れて両目とも今は裸眼である。子どもは歯も目も問題ない。自分の子どもにはわたしのような苦労はさせないぞなんてそんな力まないでも普通にしていればそんなおかしなことにはならないね。

児童養護施設の世襲

児童養護施設をやめて一年近いが、いまでもいろんかたちで施設の情報は入ってくる。ある子供が園長から言われたそうだ。君はハルトモさんからWIFIを持たせてもらっているという疑いがある。だから疑われるくらいなら自分の金で携帯電話を買ったらどうだ?

施設が許可してこどもに買わせる携帯は高いAUとかソフトバンクとかだ。どうせ園長が払うわけではない、こどもの金だ。(バイトして払わせる)だから面倒なことをせずに高いキャリアを契約させる。つまり自分で毎月一万円払えと園長がこどもに言うのである。

その理由は、秩序維持。自分が知らないところで勝手なことは許さない、(許せば自分が危ない)かと言って自分がなにかこどものために行動する気は無い。こども将来のためにそのぶん貯金させようなんて思わない。

せめてよく調べて楽天モバイルとかマイネオとか安い携帯を持たせるくらいの努力をして欲しいとわたしは思うがそんなこと思いもしないし、仮に良しとしても行動力はまったくない。

自分で携帯を買わせたらこどもの金が減るだけ。だが施設が管理しているという面目が立つ。それだけだ、さてだからと言って子供達がこの園長のおかげで不幸かと言うと考えようによってはそうではない。施設の子供達は生まれた時から大人の都合に振り回されて来た、だからこそ施設にいるのである。その挙句に園長の都合。これが世の中だと自分で思い知るよい機会であるとも言えるのである。

世の中は納得のいかないことの繰り返しだ。こどものうちは親に守られているのであまり実感はないかもしれないが、社会に出て行けば遅かれ早かれ世間の不合理を学ぶ羽目になる。施設のこどもはそれが少しばかり早いと、そういうことである。施設のこどもたちにはこれを早き学びの機会としてもらいたいものだ。

それにしても児童養護施設の園長の世襲は辞めさせるべきだ。もっと世情に通じた人間がなるべき。その園長は三代目で普通に働いた経験もない。園内では誰からも批判されない。だが上部機関の児童相談所にはペコペコ。口ではこどもたちのためと言うけどやっていることは自己保身。

これはある意味行政の責任とも思える。行政はもっと現場を知らねばいけない。児相の職員は数年施設で働く研修をさせたら良いとわたしは思う。

施設の卒業生と新年会

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パエリア
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昨年頑張ってわたしも応援して見事大学に合格した女の子、今日は彼女を迎えてささやかな新年会を催した。彼女とハルトモ夫婦。どうせなら珍しいものをと地元のスペイン料理の店で思う存分食していただいた。

話は弾む。彼女はとても充実した大学生活を送っているようである。彼女の生き生きとした話を聞いているとわたしもなんだかとても幸せな気持ちになる。

世の中の役にたつとか、社会に貢献するとか、自分の仕事をそれなりやりがいあるものと認識するのはある意味恣意的な作業とも言えるが、だがたった一人二人でもいいけど自分の目の前で幸せそうな笑顔を振りまいてくれる子供がいてその子にただならぬ影響を与えた自分がいるということ、こんな幸せを味わえるわたしは本当に幸せ者である。

こうなってくると、貧乏な家に生まれてよかったなあ、施設の子どもでよかったなあと心の底から思える。



ケーキの寄付

児童養護施設はどこも同じだと思うけど、どういうわけかクリスマスの寄付ってのが多い。人はクリスマスには何かいいことをしたくなるのかもしれないしプレゼントもしたくなるのかもしれない。それでたくさん来るのがクリスマスケーキ。この時期子どもは食い飽きたって言うくらいケーキを食べることができる。そんでケーキは日持ちしないので毎年わりと捨てている。勿体ないことである。

一方俄然寄付が少ないのは年末年始。この時期は人は視線が内向きになって家族と身内に関心が向くのか施設に寄付が来ることはあまりない。まあお節料理は子どもたちは苦手だから要らないのだけど。

ということでどうせ寄付するなら日持ちするものがいいですね。おすすめはアイスクリーム。これはクリスマスにもらっても冷凍庫に入れておけば正月に食べられる。その他お菓子でも日持ちするものがありがたい。

正月はカップ麺でも来たらこどもはとても喜ぶ。カップ麺なんて体に悪いんじゃないかって寄付したくないかもしれないが、施設はふだんカップ麺なんて決して食事で出さないからたまにはいいのである。同じ理由でポテトチップとかジャンクフードもたまにはいい。

どうせ贈るなら子どもに喜んでもらいたいでしょう。伊達直人君のようにランドセルなんて贈ってもこどもは喜ばない。どうせやるならちゃんと相手のニーズをくみ取ってあげるといいと思います。文房具とか贈る人も多いけどあれも不用。ランドセルも文房具も公費で賄えるから公費が浮くだけである。
今NHKの深読みニュースで伊達直人の特集をしています。伊達直人運動の寄付は美化されがちですが、この運動ももう一段進化して欲しいものです。本質は物ではないのです。それも匿名の寄付はいけません。

わたしは会社を自主退職して児童養護施設で働きましたが年収は数分の一になりました。寄付がいいなら、施設で大変な思いをして働くより、今でも同じ仕事をして、その差額を寄付でもする、という理屈になりますが、そうではありません。施設のこどもたちに本当に必要なのは、手間と時間をたっぷりとかけてあげることと、そしてそれを通して夢と希望を持ってもらうことです。

ぼくの犬という絵本があります。 子どもは拾ってきた犬を大切に育てます。それでいろいろあるのですが、その子がいいます。「僕の時間をあげる」。時間をあげるのが一番の愛情であるという意味です。

わたしのように働く酔狂は無理でも、寄付を匿名でするのではなく、実際に施設を訪れて子どもたちと交流して、子どもたちが求めているもの必要なものを知りそれを買ってあげてはいかがでしょうか? ランドセルなど買って送っても子どもはまったく喜ばないことはすぐにわかりますよ。
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