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以前書いた老人ホームの退去一時費用でのトラブル。裁判所に民事調停申し立てをして、一旦金額では折り合いがついたがいろいろあって不調に終わったのだが、支払い期日には結局折り合った金額で返金してきた。返金しないとわたしが裁判を起こすのはまず間違い無いから、結局それは損だと社内で冷静に検討したらそういう結論になったのであろう。裁判すればまずこっちが勝つし公に公開されると会社としては好ましくない。調停する前は一切交渉に応じないというお客様相談室の態度だったが、調停でいきなり80%減額。結局それで決着がついた形となった。調停に持ち込んで良かったということだ。
こういうトラブルは相談するところがいろいろある。消費者生活センターとかあるいは厚生労働省の管理部署とか。わたしも相談したがこれらは正直まだるっこしい。権限がないのである。こちらが思うような条件を引き出すのは難しいと思う。調停というのは話し合いの場であるけど、それを裁判所で調停委員がとりもち最終的には裁判官が調停内容をまとめる。判決と同じ効力がある。そしてもし調停でまとまらなければ、まず間違い無く裁判になるという前提がある。かなり強力な交渉ツールであると同時にあくまでもまだ喧嘩でない交渉だというシステムである。
ということで一件落着。わたしとしては十分納得のいく結果となった。裁判を一度経験してみようかという気もあったのだが、なければないでそれはいい。裁判所の書記官に電話をして顛末を報告しようと電話したがあいにく今週は不在。来週また電話しよう。仕事とは言えわたしの申立書を丁寧に読んで事務取扱いをしてくれた。裁判官にも調停委員にもよろしくお伝えくださいとお願いしたい。
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年寄りのこと
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金持ち喧嘩せずと言う。わたしの場合相手が何を言おうが腹を立てたり感情的になることはない。腹を立てたふりというのはあり得るが本当に腹を立てることはまずない。わたしは相手が訳のわからないことを言ってくると、怒る代わりに笑ってしまうことが多い。相手が感情的になる一方わたしは悠然としているので相手がますます感情的になってしまうこともある。このあたりがわたしの悪い点と言えば悪い点だ。今回もその悪い点が出たとも言える。
だがもともと理不尽な要求に迎合する気はないのだから結論が早くて良いとも思っている。相手方が新たに持ち出した要求は金は払ってやるから一切口をつぐめということであった。友人知人だろうが今後他言無用という文言を調停合意に入れろと言ってきたのである。だがわたしはこのブログでも書いているし友人知人にも顛末は話している。もう遅い。裁判官が友人知人は別としてみだりに会社を攻撃しないということでまとめようとしたが興奮した取締役は腰を浮かす。まるで国際連盟の議場で席を立つ松岡洋右のようだ。裁判官が呆れてそれで不調を宣言した。
わたしとしてはそれで良かったと思っている。金をやるから口をつぐめという態度の人間に迎合する気などさらさらない。わたしを金で買収するのは難しいのである。相手方が退室した後にしばらく裁判官や調停委員と話をした。わたしは気づいて交渉したけどほとんどの人はその老人ホームのいいなりに金を払う。それが年間1000人2000人といる。どさくさ紛れに数億円入居者から巻き上げているのが実態だとは彼らも理解したようであった。だからと言って司法はなにもできないのである。
調停不成立と言っても一旦8:2で調停委員や裁判官の前で合意したのにそれを反故にしてしゃあしゃと全額返金してこないか、はたまたひとまず8:2で返してくるか? さてどうなるか? というところである。
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調停日。20万円の決着をつけるのに、担当裁判官、調停委員2人、担当書記官、相手方そして申立人である私。これだけの人間が絡んでいるわけで明らかに一日で20万円以上コストがかかっているだろう。馬鹿馬鹿しいこんなことはやってられないと思うのが普通だが暇つぶしだと思うと多少感じ方は変わってくる。60年も生きてきて初めてなんらかの形で裁判所にお世話になるわけだ。人生経験だと思えば悪いものでもない。
裁判所につくと調停のフロアというのがあって、いくつか調停室があってさらに調停委員とか申立人とか相手方の待合室があって、私は当然申立人の待合室で呼ばれるのを待つ。15分前に入ってみると私しかいない。今日の調停は私一人かな?ということで定刻。どうも今日は私一人のようである。のんびりしていていいね。
調停というのは相手方と直接交渉をすることはない。2人の調停委員と申立人相手方がそれぞれ話してそれで調停委員が言い分を聞いて歩み寄りをまとめるという構図である。二人の調停委員のうちたいてい一人は弁護士でもう一人はその案件に詳しい人ということらしい。賃貸の現状復帰の話であれば不動産に詳しい人ということのようだ。
ということでまずは調停委員からわたしが呼ばれて事情を説明する。わたしは譲る理由はないがまとめるためにいくらか譲歩しても良いと伝えた。調停委員が相手方を呼ぶ。20分ほどしてまたわたしが呼ばれた。相手方は100%はきついので8:2でどうかと言っているということであった。今までわたしが直接言ってもまったく話にならないのにいきなり80%も値引きをしてきた。そもそもいい加減な請求をしてきたという証である。
わたしがそれで良いと言うと、そこで裁判官に報告をして、そして調停委員、相手方、裁判官、わたし、そして書記官が揃って調停の内容確認に入った。粛々と終わるのかと思ったが、相手方、会社の取締役であるが、どうも最初から雰囲気がおかしい。信義とか信頼と言う言葉を連発して大声を出す。こういう場で個人が感情的になるのはあるかもしれないが会社の代表が感情的というのはどういうことだろう? だいたいいままで話し合いにも応じなかったのに調停となっていきなり80%を値引きをする。そんないい加減なことをしてきてここに来て信義もなかろうに。
それでも粛々と裁判官が調停書をまとめて書記官が書き取っていくが、最後になって、相手方の取締役が新しい条件を急に持ち出してきた。ここから雲行きが変わる。
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およそ7年住んだ老人ホームからの退去にあたり原状回復費用として、身元引受人のわたしが老人ホームから受けている請求の中身をまとめると以下のようになる。
1、壁クロス全面張替え 8万円
2、床クロス全面張替え 8万円
3、付帯設備などの交換 4万円
4、居室および設備の清掃消毒 2万円
退去費用の算出あたっては、入居契約書に取り決めがあり、それに従い判断することに両者とも合意した。
入居契約の要点は、通常の使用での経年変化=通常損耗は貸主の負担、故意過失による通常の使用を超えた破損=特別損耗は借主の負担となっている。これも両者とも争いがない。
退去に際してわたしと老人ホームの施設長立会いの上で居室の確認を行った。その際に施設長からは特別損耗として壁面の汚れ3箇所が指摘された。
わたしはその3箇所について特別損耗ではなく通常損耗であると反論した。窓口は本部に移ったが、老人ホームの本部からは特別損耗であるとの反論がまた返ってきた。本部はまた同時に契約書どおり進めることも確認した。
両者平行線であるので、わたしは民事調停に持ち込むことにした。
こういう流れである。
さて、わたしは相手の特別損耗であるとの指摘箇所に対して、いや違うだろうこれは通常損耗だろうと反論したが、本来話の順序はそうあるべきではない。
通常損耗は貸主負担、特別損耗は借主負担とすでに決まっているのだから、老人ホームの請求の中身をまず項目ごとに通常損耗か特別損耗かを判断して、その判断に争いがある部分だけを話しあう。これがあるべき流れである。
それを何故、そうせずに、ある項目の詳細についてわたしは反論をしたか?
それは老人ホーム側が自分が不利だと気づいていないからである。
項目ごとに判断していくと、老人ホーム側がそれほど請求できる項目がないことに気づく。上の1から4のうちすでに2から4は請求の根拠がない。1の壁紙だけだと自分で言っているのである。
それをもしわたしが最初から指摘したらどうなっていたか? 老人ホーム側は自分が不利であることに気づき、やはり床や設備も特別損耗だと主張を始めるだろう。不利だと気づけば主張の根拠を変えるのは大いにありえる。あの老人ホームの体質からすればまず間違いなくやるだろう。
だが退去の立会いからすでに1ヶ月経過してさらに話し合いもここまで進み写真もやりとりの記録も残っている。このまま裁判所の民事調停に持ち込まれて、そこに至って、やはり部屋をよく見たら床も傷んでましたとか設備も壊れてました、だから特別損耗です。そんなこと言えるわけがない。言っても誰も聞かないだろう。たぶんもう工事をしてしまっている。
わたしは民事調停では本来の話の順序に従って進める。まず項目ごとこれは特別損耗これは通常損耗と判断する。その進め方について反論のしようはたぶんない。老人ホーム側は壁紙以外に特別損耗と指摘もしていないだから、22万円の請求のうちすでに壁紙8万円以外の請求根拠を失っていることに気づくだろう。壁紙についても部屋に壁は4面あって、傷があったのは1面だけである。全部わたしの負担にできるわけがない。
とまあ考えているけど、これはどうなるかはやってみないとわからない。
これがわたしの敵対的な場合の交渉の進め方である。
少なくとも相手よりはかなり賢いだろう。
最初からゴールを見ている。ただ正しいことを言えば良いでもない。どんな相手と交渉しているのかよく考えて自分の言い分を決めることである。もともと良心的に話し合いがつく相手ではないのだから。
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本題の前に雑談を。もっとも本題が雑談なんだけど。
わたしが極めてお気楽でゆとりある人生を送っているのは知られた話なんだけど、そのわたしを避ける人たちというのがいる。簡単に言えば順調でない人たちである。順調でない人はわたしを見るとムカムカするんじゃないかなと人から言われたことがある。 施設の子供たちも順調な子はわたしを避けるどころかむしろ会いたがる。ところがコンタクトしても返事がないのでどうしたのかと思っていると、いろいろおかしくなっていると知れる。そういうことが多い。 以前いた会社に年金の件で連絡を取る必要があって電話した。ところが会社なのに何度電話しても誰も出ない? 変だな、急に日本から撤退でもしたのかな? まさかと思って確認のつもりでかつての部下の携帯電話に久しぶりに電話してみた。だが応答もなく折り返しでかかっても来ない。 普通の人は知り合いから連絡があれば折り返すものであるが、それがないと言うのはわたしを避けているということになりそうだ。多分何か順調ではないのかもしれない。会社も含めて少し変な気がする。その会社は最近ろくな噂を聞かない。どうやら私は良い時に辞めたようだが、それも余裕があればこその話ではある。余裕がなければ泥舟にもしがみつかねばならないわけだから。 以前書いた退去費用のボッタクリをする大手の老人ホームに送った手紙の返事が来た。内容は予想通りであった。ゼロ回答である。この老人ホームは業界では大手だが全くのワンマン社長でいろいろ問題が多いらしく最近も元社員に訴えられている。そういう社長の元ではみんな縮み上がって正しいことも声を出せない機運となるんだろう。 弁護士が読んでも筋が通っているという私の申し出に対して意味不明な文脈で反論している。多分書いている人間も自分でおかしいと分かっているんじゃないかな。(バカでなきゃだが、もっともバカという可能性もある、そういう会社で働き続けるわけだから) ということで予定通り法的な手続きに移ることになる。まずは穏当に調停申立をするが、これは相手の所轄の簡易裁判所まで行かねばならないのが手間だが、ヒマなわたしにはちょうどいいくらい。千葉の南、房総なんでまあ手頃なドライブである。登記上の会社の本社を確認すると、どうも会社案内の本社とは異なる。試しにグーグルのストリートビューで見たら住宅が何軒か。社長の自宅かね? もちろん登記上の本社に送るのが筋だからそこに送る。社長の自宅(多分)に裁判所から呼び出しが届くことになろう。ということでこれは当分遊べそうだ。調停がうまくいく保証はない。相手がおかしければ訴訟に移行するしかない。もちろん本人訴訟で戦う。こんなおもしろそうなもの金を払って人任せにする気は無い。目的は金よりむしろ暇つぶしと好奇心である。勝ち負けはは二の次だがまあ勝つほうが楽しいだろうね。 |




