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いままでもこのブログ内で冤罪についての私の考え方はなんとなく述べてきたけど、きちんとそれをテーマ(タイトル)に書いてなかったので、改めて書かせてもらいます。

今まで、私の死刑反対理由についてはいわゆる白か黒かの冤罪ということではなく、マスコミ等で与えられる犯人像により凶悪な犯人像を思い描き、それをもとに「死刑で当然」「死刑にすべき」という世論と、実際の犯人像が違う場合がある可能性という意味で、冤罪という言葉を使い、それが反対(賛成できない)理由なわけです。

でも、今日はそういう私の意識する犯人像の冤罪ではなく、白か黒かという一般的な冤罪について書いてきます。

冤罪で私の頭に浮かぶのは
ひとつは最近アメリカに再逮捕されたロス疑惑事件の三浦和義さん。
もうひとつは松本サリン事件で犯人扱いされていた河野義行さん。
このふたつの大きな違いは、前者は多くの人に「無実ではないのに無罪を勝ち取った」と思われ、後者は「無実なのに犯人扱いされた可愛そうな冤罪被害者」と思われていること。
この両者の違いはなにか。
周知のとおり、松本サリン事件は後に地下鉄サリン事件がおこり、どちらの事件もオウム真理教がやったものだということが判明した。
つまり、河野さんは無罪証明により冤罪をかちとったのではなく、新たに真犯人が出ることによって無罪が証明されたにすぎない。

過去の冤罪事件(再審請求によって後に無罪が確定したものなど)をみても真犯人が出てきたわけではないものが多い。
マスコミが「冤罪なのに有罪にされて」かのような騒ぎ方をすれば、社会は冤罪と認識するが、真犯人が出てこないかぎり、無罪が確定しても無実を証明できないのが現在の司法のありかたなのだと思う。
つまり、警察が「こいつが真犯人」と決めて、検察がそれを認めたら、新たな犯人探しや他の容疑者への捜査は行われていないのではないか、ということ。
無罪が確定しても、では新たに犯人探しをする捜査を始めようという動きはあまりないように思える。

これは妄想の類だけど、私が一番いいと思うのは、結局裁判が真実追求の場ではないなら、そういう場をつくることだと思う。
「名探偵みんな集めてさてといい」なんて言葉があるけど、そういうような状況を作ることじゃないかしら、と。
事件に関与した関係者を一同に集めてそれぞれの主張と裏付ける証拠を集め、全員が容疑者。
「この中に犯人はいる!」っていう第三者的名探偵役。
そして、各容疑者の疑わしさを検討するなかで、真実はどういったものだったのかというひとつの想定をしていく。
裁判は別で行われて、有罪無罪や量刑はそっちで決めるといい。
そうしたら、「証拠不十分での無罪(もしくは不起訴)」と「無実であるゆえの無罪(不起訴)」とは別なものになっていくんじゃないかという気がした。
裁判員になったときも、特定の人だけを犯人としている場合の現場検証や証拠だけでは信用がおけないけど、他の容疑者の可能性も検討した検証が知ることができたら、判断しやすいと思うしな。

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で、真犯人が見つかったとしてその人の裁きは?私刑?(笑)
裁判で「(犯罪が)疑わしきは被告人の利益に」の原則を貫くことのほうが大切と私は考えます。

2008/3/8(土) 午後 6:59 むらづみ 返信する

>けんめいさん
いえ、リンチにとかそういう話じゃないんです。
裁判のときに目の前にいる被告人がどれだけ有罪である可能性があるのか。他の可能性はどのくらいあるのか。それを知る指標になると思うんです。
もっと理想を言えば、その結果としての「証拠不十分の無罪」はその“真実追求の場”で認定された事実を揺るがすような新事実が出てきたときには、改めて「有罪」「無実ゆえの無罪」などの裁判が行われるといいと思ってるんですけど。
なんにしても、妄想の類で今の裁判にそれを本当に求めているというのとはちょっと違うんですよ。

2008/3/9(日) 午後 2:56 ハルジオン 返信する

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私個人は私刑が好きなんですが。
ただ冤罪に関して、志布志事件の隣町に住んでて、踏み字事件の川畑さんとか知ってる者からすると、ほとんどの冤罪事件が「取調室」で作られているので、それが「取調室の可視化」によって半分は防げると思いますが。あとの半分は警察がDVDの編集したり、CG使ったりして防げないかもしれませんが。

2008/3/24(月) 午後 8:39 桂はじめ 返信する

>桂さん
確かに、現実的なのは被疑者捜査の段階の取調べの可視化なのかもしれません。
被害者側の弁護士(支援官)と被疑者側の弁護士が取調べに立ち会えるというシステムがあれば随分可視化できるように思います。
可視化というか、真実追求に一番近くなるかな、と。
警察は被害者のためにを一番に捜査やってる間はいいけど、「警察のメンツ」とかが一番に出てきたりすると、真実追求からちょっと遠のいてしまうので。
その点、被害者側の弁護士が立ち会えば、真実追求に一歩近づくし、更に被疑者の弁護士もつけばもう一歩近づくように思いました。

2008/3/26(水) 午前 7:11 ハルジオン 返信する

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立会いってのも良いですね。
でも近く「裁判委員制度」が実施されます。司法責任の国民丸投げ制度です。
裁判委員に求められるのは感情論ではなく、客観的な視点のような気がします。判断基準の一部として「取調状況のDVD化」をお勧めします。・・マニアにも売れますし(御免なさい、脱線しました)。やはり文章(調書)では裁判委員に伝わらないと思います。

2008/3/26(水) 午後 6:38 桂はじめ 返信する

>桂さん
私の中の脳内シュミレーションだけでの話なんですけど、
普通の人は「こいつは明らかに犯人だ」というふてぶてしいヤツには多少乱暴な取調べしてても、警察に対して寛容でいられると思うんです。
一方で同じような取調べでも「この人は冤罪かも」という視点で見ると警察の取調べがムチャに見えることもあるかと。
だとすると、「取調べ状況の撮影」は必ずしも客観的でなく、なによりも現在いまだにそれが行われていないのは、警察のほうに「そんな全うな取調べで犯人あげられるかよ」という思いがあるからではないかな、と。
なら、取調べ室に弁護士入れるほうが妥当かな、と思ったしだいです。
あくまで想像の域ですけど。

2008/3/26(水) 午後 11:44 ハルジオン 返信する

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