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被害者参加制度


 刑事裁判で犯罪被害者や遺族が被告へ質問などができる「被害者参加制度」について政府は20日、施行日を12月1日とする方向で調整に入った。

 被害者参加制度を盛り込んだ改正刑事訴訟法は「被害者が蚊帳の外に置かれている」などとする被害者団体側の強い要望を受ける形で07年6月に成立した。被害者側の立証負担を軽減するため、被告に有罪判決が出た場合、同じ刑事裁判官が4回程度の簡易、迅速な審理で損害賠償額を決定する「付帯私訴制度」も創設する。


いよいよ今年から被害者参加制度が実施されるのですね。

私は死刑廃止論者なので、ネット上でのやりとりでよく「あなたは被害者参加とかは法廷の審理のさまたげになると反対でしょうが・・・」なんてことを言われます。
でも、私は何年も前から被害者参加制度や付帯私訴制度(後者については私自身はもうちょっと違う制度を頭に描いていましたが)などは、そういうことをするべきだという考えだったんですよね。
ほかにも被害者に弁護士(もしくは弁護士あがり)のような専門家がつくようにすべきとか、そういうことも死刑廃止云々とは関係なく、あるべきだという考え方だったんですよね。

だけどそういうのを廃止論者が言うと、「死刑を廃止するために被害者のことをあたかも救済するかのような意見を言う」とみられるらしく、当時私のそれらの意見(付帯私訴に似た意見や被害者参加)を言うと死刑存置論の人たちから「そんなことはできるはずない」と大バッシングを受けたものでした。
当時、もちろんそれらの批判の意見の中でも、実現性というところにおいては、政府や一般国民がそういうものを必要という意識が高まらないと無理だというのは私も理解できたので、そういう意見を言ってもしょせん絵空事(キレイごと)としか受け止められないんだろうな、というのは感じてました。

だけど、それから数年、被害者弁護士や少年法改正も含め当時私が言っていたようなことの多くがこうやって実現しようとしているんですよね。

私はこのブログでいろいろこれまでもこれからも絵空事を言うけど、それらも決して本当に机上の空論だけで終わらせないこともできるのかもと期待なんかもします。
このブログ上で何度も言っているけど、そういうときに死刑廃止論者とか死刑存置論者とか、法律(司法)を知ってるとか知らないとかで誰かを罵倒したりバカにしたりするんじゃなくて、本当にそういうシステムが必要かどうか、それを思想の部分はとりあえずおいておいて考えることが必要なんじゃないかな〜と思った。


さて、それはともかく、この被害者参加制度も多少の懸案もあるようですね。
なんせこういう制度は始めての試みですからどう転ぶかわからないですよね。
海外で(確かドイツかどっか)似たような制度のところもあるらしいですが、文化や司法の質が違うから単純に模倣してもうまくいかないだろうし。
私が目にした懸案事項としては、この制度に反対の立場からの「被害者参加によって裁判員などの気持ちが公平にならない」とかいうものと、賛成の立場からの「単なる形式になって、被害者が法廷での主張がガス抜き程度にしか取り扱われないかも」というもの。

まず、前者のことに関しては私はちょっと意味がわからない。
前に「あなたは死刑廃止論者だから被害者参加制度は反対でしょう」と言ってた人も、廃止論者は被害者が法廷にたつと公平さを欠くというような意見というようなことを言ってたな、確か。
私は、基本的に加害者がどんな人間であろうとも加害者に同情すべきというような人権派的思想じゃない。
加害者(もしくは加害者側の弁護士)ばかりが法廷で主張できて、被害者は検察の気持ちしだいという状況よりも、被害者も裁判の原告当事者という立場で裁判に参加するほうが真実に近づける気がするから賛成。
これが加害者が主張できないとか、加害者側からは被害者を傷つけるような発言をしてはいけないという制約がつくなら不公平だけど、加害者側も自分の言い分を言って、被害者も言うというのは平等に思えるけどな。
ただ、捜査とか刑事事件の流れの中で、証拠は全部警察(→検察)が握って加害者側弁護士は被告の面接も証拠調べも後手というか、検察より不利というのはあるかもな。
被疑者とか重要参考人の時点から弁護士などの第三者が立ち会えるようなシステムとかは作っていかないといけないかも。
でも、それらは被害者参加制度を否定するまでの説得力はもってないように思った。

さて、後者の「形式だけになってしまう」について。
これはもう本当に裁判員制度も含めはじまってみないとわからないところがあると思うけど、もっともな意見ではあると思った。
私は法曹の実態を知っているわけではないけど、本やテレビからの情報でいうと、検察や裁判官という職種の人たちは(弁護士にも多くいるらしいけど)、「裁判とは被害者のためのものではなく、国が犯罪者を裁く場」という考えが根強いらしい。
今どんどん司法改正が進んでるけど、長年法曹の世界にいた人たちにとっては戸惑うことも多いと思う。
だけど、そういうのって実践の積み重ねで、被害者参加の裁判をいくつもいくつも重ねていくことで、「今はそういう時代なのだ」と自覚できる人も増えてくるんじゃないかな〜、と思ってる。
やってみてはじめて見えてくる問題点もあるだろうし。

私自身も司法の形が変わっていく中で、流されないようにしっかり見極めていかないとだな〜。

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