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昨日、12月2日(日)は、今年最後の建築探訪がありました。 目的地は、香川県&ちょこっと愛媛県でした。 かなりの遠出ではありましたが、流石はたよれる赤レンジャー! 総走行距離およそ650キロのうち400キロを爆走してくれました。 これにはほんと感謝してます。お疲れ様でした。 きっと青レンジャーも桃レンジャーも気持ちは同じだと思います。^^Y この建築探訪記は順次更新していきたいと思います! さて今日は第十回建築探訪in和歌山県の最終回ですね。 前回紹介しました「和歌の浦アート・キューブ」を後に私が最後に向かったのは 和歌山市の中心地に建つこの建築です。 浄土真宗本願寺派 念誓寺 設計:相田武文/相田武文設計研究所 所在:和歌山県和歌山市東紺屋町 用途:寺院 訪れた時間も遅くはっきりとは分かりづらい写真になってしまいましたが、 水平に長い建物の長さをを強調するかのように白い漆喰壁に飾り付けられた 紋付軒瓦がとても印象的なファサードをもち、門のように構え建っています。 足元には御影石張りに水が張られ、少し浮いた壁面下部より お堂内へ、その水面を反射した光が届くように計画されていました。 正門よりストレートにアプローチが伸びこのゲートをくぐると裏手には墓地があります。 手前には庫裡や住まいが低く抑えられ設けられています。 時間も遅くお堂内部を見学することが出来なかったのは残念でしたが、 いろいろなHPや情報を見てみると、 内部は、外部の水平ラインとは違い、壁には木製縦格子により垂直ラインが強調されているようです。 天井も木製格子により外部とは印象の違う有機的で精神的な空間が演出されているそうです。 ん〜見たかった〜^^; ということで無事第十回建築探訪in和歌山県が終了しました。 この日は、確かゴレンジャー初となる打ち上げをやったような・・・ 少し早いですが、来年も今年以上にいい建築にふれられるよう 自分自信のスキルをUPさせ、建築物が発するメッセージを受け取り、感じたいと思います。 ブログの方は、順次ストックしてある物件を紹介して行こうと思ってます。 今後とも宜しくお願いします。 by ハセ/緑レンジャー ^^V
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◆和歌山県にて
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第十回建築探訪in和歌山県の続きです。 前回紹介しました「長嶋雄一クリニック」を後に、田辺市を離れ和歌山市に向かいました。 海岸線を北へ、次第に日も傾き始めころ目的の建築に到着です。 和歌の浦アート・キューブ 設計:下吹越武人/A.A.E. 所在:和歌山県和歌山市和歌浦南3丁目10-1 用途:ホール・アトリエ 和歌浦湾に面したところに建つこの建築は、2001年に行われたコンペにおいて 若いアーティストに開放するアトリエを中心とした「アーツセンター」を主用途とし、 「セル」と名づけられた小さな箱=アトリエを散りばめ、自由に散歩できる広場を提案した 下吹越氏が選出されたそうです。 結果、カーテンウォールと銅板でできた回転扉が印象的な小ホールを中心に それを取り囲むように、杉板や着色されたコンクリート、一文字吹された銅板など 三種類の外壁を持つ各セル(アトリエ)が配置され、その間を立体的な街路空間としており 当初のコンセプトに近い形で出来たんじゃないかと思います。 この地は、万葉集でも詠われたことのある場所であり、歴史的風景と自然の風景が溶け合い 爽快でさわやかなところであると共に、住宅地にも隣接しており 建物の高さは2階建てと抑えてあり周囲に対しての配慮を窺うことができました。 ランダムに配された違方性のセルどうしの間に出来た路地兼広場からは、 和歌浦湾まで直線的な視線が通り性質の違うどうしのなかに広がりを覚えました。 又、セルをつなぐ通路を回遊していると、広場に出たり、建物の裏に誘われたりと 迷路にいてるように好奇心を煽られるような楽しい動線計画となっていました。 ちょうど訪れたときも一つのセルで、学生さんでしょうか?写真展が開催されていました。 小ホールは、水平プレキャストコンクリートリブと吊ロッドで支持されたガラススクリーンで 有効に風に抵抗し、ガラス面もガラス相互の風圧負担によりマリオン材(垂直部材)を省いており 水平ラインの視覚的強調に役立っているようです。 何よりガラス面より控えて設けられている銅板の回転扉は、 そよぐ風や照らす光により銅板を反射する光がキラキラと輝き 潮の満ち引きのような表情を見せてくれます。 訪れた時はちょうど、翌日に催されるイベントの準備でしょうか、 照明が灯され薄暗くなった周囲をほんのりと照らしていました。 孤で活躍する6室のセル、集を目的としたホールが地域に開け活躍し この施設が、設計者の意図とした活用、又はそれを超越するアイデアで 利用され、発信される事を願っています。 さて、第十回建築探訪in和歌山県もあと一物件です。
今週末には第十一回建築探訪in香川県を予定しています。 今後も合間を見て更新していこうと思いますんでよろしくです。 |
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建築探訪については久々の更新です。 第十回建築探訪in和歌山県の第三回目ですね。 前回(和歌山にて その2)で紹介しました「南方熊楠顕彰館」を後に次の建築探訪へと出発しました。 少し来た道を戻りながら中心部より山の方へ向かうと現れてくるのがこの建築です。 長嶋雄一クリニック 設計:千葉学/千葉学建築計画事務所 所在:和歌山県田辺市下三栖字岩屋谷 用途:診療所 黒いガルバリウム鋼板の外皮と木目の立つチーク材の上部外皮が印象的な診療所です。 さすがに土曜日は休診日で開口部はバーチカルブラインドが閉まっており 全く内部が覗けませんでした^^; 診察日は全面が開口部となりブラインドもオープンとなっています。 建物の周囲を回廊としており建物に「裏」をつくっていないようです。 外部からも見えているチーク材で構成されたキューブのヴォリュームが そのまま地上まで延長されており、そのコア部分に診察室や待合室が計画されているようです。 新建築によると(個人解釈)、オーナーである長嶋氏は 患者さんがこれまで抱いている病院や診療所のイメージ(行きたくないといった感情)を疑問視しており そういったハザードを取っ払う事のできる建築を求めていたそうです。 住宅に近いイメージで患者さんが通いやすく、またくつろぐ待合室を求めていたそうです。 確かに病院=清潔=白 といった印象ではなく住宅に近いものを感じましたし、 外部にチーク材が使われているのもあるのでしょうか、温かさを感じる事もできます。 病院の入りにくい感じは、感じる事はありませんでしたよ。 クリニックの向かいには、同じガルバリウム外皮の薬局も設けられており こちらも内部は覗けませんでした^^; このクリニックが建っている敷地は元々資材置き場だったそうで結構な広さがあります。 現在は建物の無いところは土のままだったり、雑草が生えていますが、長嶋氏は将来的に この土地をメディカルモール化したいそうです。その第一号が今回のクリニックと薬局 のようですね。近い将来そういったモールが出来る事を楽しみにしています。 設計はやっぱり千葉さんなんでしょうね^^ 診察日の風景は、新建築2007-7月号に載っていたと思います。
ご興味ある方は、立ち読みでもしてくださいね。 |
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随分と間が空いてしまいましたが・・・ 今回は前回の続きで第10回建築探訪in和歌山県の第二回目です。 熊野古道なかへち美術館を後にし、向かったのは田辺市です。 歴史の残る屋敷町に建つ次なる建築は 南方熊楠顕彰館 設計:矢田康順/インテグレーティッドデザインアソシエイツ +堀正人/ホリアーキテクツ 所在:和歌山県田辺市中屋敷町36 用途:博物館 この施設は和歌山県出身の世界的博物学者「南方熊楠」の 研究資料の保存・偉業を研究・発信することを目的とした施設で、 設計は2003年に公開式コンペによって選ばれた矢田康順+堀正人によるものです。 上記写真にもあるように、道路面は建物を低く抑え、 周囲の街並みに溶け込ませるよう心がけられています。 建物は奥に行くに従い、大小4つの屋根が次第に高く設けられておりリズムを感じさせてくれます。 敷地南側には南方熊楠が後半生を過ごした自邸の母屋と土蔵・書斎があり この顕彰館はその背景であり、顕彰館からも一体的にこの母屋などが見えるよう計画されている。 内部は、外観からも窺えるように、壁面は紀州産の木材が使われた「貫壁」と 白く漆喰で塗られた壁とで構成され 屋根も木材で構成された切妻屋根(登梁共)が表しとなり、その木材の存在を保つように 軽快なスティール材で構造を担っている。 部分的に設けられたトップライトからは柔らかな光が届き、施設内を覆っている。 1階は、展示スペース、学習室、休憩コーナーと収蔵庫 2階は、交流閲覧室と研究作業室・管理室となっており 平面的に漆喰の壁で来館者ゾーンと管理ゾーンとを分けると共に 吹き抜けを介し一体的でありながら、レベルによる用途分けがされています。 この施設で印象的なのがやはり「貫壁」でしょう。 間柱(縦)と貫(横)のピッチ(間隔)はおよそ300mmで構成され これ以上だと構造的に不安定でこれ以下だと面となり閉鎖的になってしまうように思います。 圧迫感を受けず、リズミカルな「貫壁」、重圧を感じさせない軽快な屋根が
この建物の印象を刻み、歴史と偉業を語る町と母屋への配慮も感じられた建築でした。 |
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今回から9月に訪れた第10回建築探訪in和歌山をつづっていきたいと思います。 ということで新しい書庫「☆和歌山県にて」も加わりました。 さて、まず初めに紹介するのは、和歌山県の現代建築では有名なこちら 熊野古道なかへち美術館 設計:妹島和世+西沢立衛 所在:和歌山県田辺市中辺路町近露892 用途:美術館 1997年に開館した美術館です。 緑豊かな熊野古道の緑のなかにひっそりと佇む平屋の建物。 外壁をシルクスクリーン印刷を施したガラスと黒いカラー鋼板で覆い 屋根は緩やかな片流れで軒先を壁勝ちとして 妹島さん独特の透明感とすっきりとしたフォルムが窺えます。 蛇行したアプローチに誘われ館内へ・・・ 天井・壁・床と白で統一され清潔感を感じます。 しかしながらディテールに少々無理があったのか天井には雨漏りの跡や 雨漏りで痛んだ天井板が無残にもはがれ天井裏が見えてしまってる部分もあり残念でした。 館内の平面はこのようなシンプルなものです。
1、宿直室
10、雑庫2、閲覧室 3、事務室 4、ロビー 5、エントランス 6、展示室 7、交流スペース 8、搬入口 9、収蔵庫 11、機械室 中央に展示室を配置しその周囲を各スペースに利用した四角を中心に そこからその他必要なスペースを付け加えたような構成となっている。 内部ではとても小さい空間に感じるものの、外部からは中央より飛び出した各スペースが 敷地いっぱいに広がりを感じさせ、空へと視線を運んでくれる奥の山々と調和し、 素晴らしいひとつの風景を作り出していました。 美術館の存在そのものが透明でほんと溶け込んでいる感じでした。 又、角度を変えてみてみると、立体的なグラデーションも存在し 先ほどと違い、今度は奥行きを感じる部分もありました。 いろいろな角度からさまざまらグラデーションをもつ美術館ですね。 ただ、先にも書いたように、経年変化は否めず、 シルクスクリーン印刷も部分的に剥離してきてたり、カラー鋼板が日焼けしていたり 天井や壁には雨漏りの染みが目立ち 妹島さんの清潔感が失われているようにも見えてしまったのがとても残念でした。 山の中にある美術館だけに来館する方も少ない事だと思います。
しかしながら、世界遺産熊野古道をきっかけにこの美術館を訪れる方が増え、 これからも長く、美しくこの利用される事を願っています。 |
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