建築日記+G

やっぱり建築が好きだ〜!

◆高知県にて

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高知県にて 番外編

早いもので1月も今日で終わりですね。
冬はいつ来るのかと思っておりましたが、気がつけばパッチを穿き、靴下は二重で
インナーも何枚か重ねて着ている自分がいます^^;
これから本格的な冬到来ですね。皆様体調管理には気をつけて楽しいblog生活を送りましょう。

さて、前回まで4回に渡りお送りしました研修旅行in高知県ですが、
今回は紹介するほどの情報と資料がないものを簡単に紹介したいと思います。

イメージ 1


左上
清酒 桂月 資料館
銘酒桂月の名前の由来となった紀行作家、大町桂月を偲んで造られた資料館。
大正年間に建てられた土佐独特の水切りの美しい土蔵造りとなっている。
内部には桂月の作品、掛け軸などを展示してある。
帰りがけに原酒を買って帰りました。これがなかなか旨い!!

右上
高知城
関ヶ原戦の功績により徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊は、
慶長6年(1601年)大高坂山に新城の築城工事を始め、
慶長8年(1603年)に完成。享保12年(1727年)城下町の大火で
追手門以外の城郭のほとんどを焼失しましたが、
宝暦3年(1753年)までに創建当時の姿のまま再建されれたそうです。
訪れたときは石垣の調査をしていたり、城壁の改修工事も行われ
いたるところにシートが掛けられていました。
しかしながら天守から望む景色は格別なものでした。

左下
桂浜 坂本龍馬の銅像
言わずと知れた坂本龍馬の銅像です。想像していたよりずっと大きかったです。
訪れたときはこの銅像の隣に足場で組まれた舞台があり、銅像の龍馬と同じ目線の高さまで
上がる事ができるようになっていました。で、私も上がって同じ目線で・・・
ん〜あまりぐっと来ませんでした^^;

右下
さめうらダム
夏場によく渇水でメディアに取り上げられる事で有名なダムです。
総貯水量は小学校の25mプール75万杯分もの量になり、四国四県に
行き届くようになっているそうです。
時をおりダムの底から鉄筋コンクリート造りの村役場が姿を表しますが、
この役場はもともとあった物ではなくダム建設に反対する村がその意志を忘れないようにと
わざわざ造ったものだったそうです。
その話を聞いたときは少し胸が苦しく当時反対運動を行った方々の志を熱く感じてしまいました。



建築以外にも様々な施設・場所を訪れる事ができました。
ほんと充実した研修旅行だったように思います。

さ〜いよいよ明日からは2月です。
単に過ぎていく毎日ですが、何かの節目に過ぎ去りし日を思い起こし
明日の糧になように頑張っていきましょう!!

高知県にて その4

今日は大阪でも雪が舞っていますよ。

さて今日は研修旅行in高知県の最終回です。
前回紹介しました「龍馬の生まれたまち記念館」を後に
私たちは一旦旅館へ戻り、バスにて次なる目的地へと向かいました。
この日は、建築見学とお土産屋さんを巡るのみだったので
みなさん早速・・・「シュポッ!」です^^;

さてバスはビールに目もくれず海岸線を走り丘の上に見えてきた目的地へと進みます。
丘を登ると到着です。

  高知県立 坂本龍馬記念館

   設計:高橋晶子+高橋寛/ワークステーション
   所在:高知県高知市浦戸城山830
   用途:博物館
イメージ 1

太平洋を一望できる小高い丘の上に建つこの建築は、
公開コンペにより475点の中から選ばれたものです。

ミラーガラスを母体に朱色のスロープとブルーのエレベーター塔の
建物軸をズラシ構成されています。
また、吊橋工法を取り入れ大きく持ち出された建てもが船の船首のようにも窺え
まさに幕末の乱世を生きた坂本龍馬が、
荒波を掻い潜り、志を突き通すような躍進力のようなものや
又、太平洋の大海原にある未知なる物への憧れを抱いた海外を見つめるような印象が
ダイレクトに伝わってきます。

全面を囲むミラーガラスにも海や空が反射されて映りこみその青さを一層鮮やかなものとしていました。

イメージ 2

屋上にも上がる事ができ、ルーバーで構成された波型のパーゴラ?!があります。
先端へ行くと本当に甲板にいるような感じにもなりましたし、
訪れた日はとても天気がよく、この上ない気分でほほを撫でるさわやかな風に
時おり心を奪われます。

内部には、坂本龍馬にまつわる品々が展示されています。
展示内容の詳細は公式サイトをご覧下さい。坂本龍馬記念館

少々無駄であったり外観の為に活かされていない空間もありましたが
坂本龍馬のイメージを「船」と捉えて、それがダイレクトに表現されていたのは感動できました。
このブログを綴るにあたりいくつかの建築サイトを参考に拝見していると
夜の写真が公開されておりびっくりしました。
ミラーガラスの部分が夜には内部の照明により大きな光の船が浮かび上がり
照度を抑えた外部空間が、漆黒の大海原のように見え
本当に航海しているかのように映ったのが印象深く心に焼き付いています。

さて、今回で研修旅行in高知県は終了です。
実は紹介した4物件以外にも訪れたところはあったのですが
情報不足により、カウントするには不足が多いので没とさせていただきました。
時間をみてまとめてアップしようと思ってます。

いや〜でも、若手一人ではありましたがいい経験や勉強をさせていただいたと思います。
高知県、なかなかいいところでした。^^

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高知県にて その3

今回は一時中断していました研修旅行in高知県の続きですね。
それにしても大寒という事もあってほんと冷えますね〜^^;

高知県にて その2を後にして一旦旅館へ戻り朝食をいただき、今度は本当の出発です。
旅行プランでは次なる目的地へはバス移動だったのですが
そこには大型の駐車場がなく、しかも徒歩圏内なのでみなさんで
ぷらりと歩いて向かうことになりました。
途中にはいたるところに坂本龍馬の銅像やパネルが設けられているものの
ゆっくりと見学できるものは少なく道端に史跡を現す看板や石碑のみ

坂本龍馬をメインに観光活動を行っている高知県や高知市は
市民や観光客がゆっくり坂本龍馬について知り、学んでもらおうと
建築されたのがこの建築です。

   龍馬の生まれたまち記念館

    設計:龍馬のまちを考える建築士グループ
    所在:高知県高知市上町2丁目6-33
    用途:展示館・集会所
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高知市内を横断するように敷かれた路面電車が走る大通りより一筋入ったところに
この建物は建築されています。
前には江戸期からの清流(上水道)が道路の中央に流れる瀟洒な住宅街です。

木造二階建ての外壁を土佐漆喰や銅板で覆い、屋根は日本瓦と鋼板で造られています。
準防火地域でありながら外部に杉材が見えているのは
45分の燃え代設計を採用し、得たデザインです。
地場の建築材料(杉材・漆喰・和紙etc・・・)を多く使用し
坂本龍馬のみならず、高知の「技」と「知識」を盛り込んだ設計・施工となっています。

イメージ 2

展示室内はゆったりとしており、一筆書きで廻る動線となっています。
床は杉材、壁は漆喰や杉材、和紙を利用し、天井も土佐和紙が使われています。
和紙を通した照明は、やはり懐かしく温かいもので、杉材ととても相性がいいことを再確認できました。

イメージ 3

時のトンネルというところを抜けると一旦屋外へと出て、水の庭が現れます。
離れと水盤の間に出来た御影石敷きの軒下を通ります。
ほほを撫でる気持ちのいい風と、穏やかに流れる水に開放感が与えられ
再度室内へ入り、2階へと向かいます。

2階には高知城下の模型が展示され、ボランティアのガイドさんと所長組みは
龍馬が育った時代や商売・関係した人物などの話題に花が咲いているようでした。
私はひたすらグルグルと施設を巡り、美味しそうな部分を見て廻っていました。

又、2階にはふれあいホールという大きなホールと
和室の集会室が2室設けられており、地域に密着したイベントも催されているそうです。

高知県を愛し、龍馬を敬愛する建築士が集まり、行政や市民、龍馬を愛する人々と
度重なる打合せや調査を繰り返し、ようやく完成を向かえたそうです。
これまで行政と建築家のみで行われる公共施設を数件見てきましたが
この施設はそれらと少し違ったものを感じました。
もちろん運営は行政ですが、スタッフの対応がとても親切で好意的でした。
施設を案内していただいたボランティアの方も
新設で案内する事を楽しんでいるように私には映りましたし、
なにより施設の開館時間が午前8時だったことに驚きました。

坂本龍馬を通じて高知県の地場産業を取り入れ
市民と共に運営されているこんな施設が
今後、設けられることを願いますね。

イメージ 4

高知県にて その2

前回の続きで、高知研修旅行です。

翌朝、昨日ゆっくりと浸かる事のできなかった大浴場へ再び行き
骨の芯まで暖まった後に、こっそり探訪第二段です。
朝食までの約1時間、すかさずフロントでレンタサイクルを借り
個人的にはこの研修旅行の本丸でもある建築へと向かいました。

冷気漂う朝の住宅街を楽しむように自転車のペダルを漕ぎ進むと
ひっそりとその建築は姿を見せてくれます。
  稱名寺本堂

   設計:山本長水/山本長水建築設計事務所
   所在:高知県高知市升形8-19
   用途:寺院
イメージ 1

山門からの眺めである。
緩やかに沿った瓦屋根に朝の日差しを受け、赤く色づく棟、
土佐漆喰で塗られた白い外壁がまず出迎えてくれる。
その土佐漆喰の壁には銅板でできた水切りが進行方向を導き私を誘導してくれるようで
自然と足が入り口へと向く。

イメージ 2

外陣から見る。
ベンガラ塗りの杉材で構成される籠状の貫構造。
線の多さに初めは驚き拒絶しそうになりましたが、
畳に座し、一息つき改めて見上げてみると。

イメージ 3

先ほどまでの感じは消え、温かく大らかに私を包んでくれるように感じました。
又、トップライトからは朝日が注ぎ、内陣を穏やかに染めています。

重源による兵庫県小野市に建立された浄土寺浄土堂のように背後より西日が射し
朱塗りの堂内を幻想的に照らす手法は有名で、
淡路島に建つ、安藤忠雄氏による本福寺も重源の採光方法を取り入れている。
しかし、この稱名寺では西側には住宅が建ち、西日を取り入れがたく
住職の理解を得て、トップライトという手法を採用したそうです。

住職とお話をさせていただき伺ったのですが、
ベンガラ色としたのも朱のイメージはもちろんだそうですが、
杉材特有の色のばらつきを抑えるためと木目を生かす為にベンガラを使ったそうです。

杉材を使われたのも、山本長水氏は「土佐派の家」という建築家集団に属しリーダー的な存在である。
高知産の杉材を使用することで地場産業の活性と伝統的な建築手法で
多くの住宅から公共施設までを手がけられているそうです。
もちろん社会的な立場だけで杉を使用されたのではなく、
杉材は集成材の1/5、カーブ材の1/10の価格で手に入るからだそうです。
これまで高価だと思われていた国産材が、実は安価で手に入り
強度面でもしっかりとした実験も行われ、材一本ごとに強度の計測をし、出荷しているそうです。

と、ここで今回の研修旅行とのリンク点に気づき、充実感が私を襲ってくれました。

イメージ 4

そんな事を思いながら、目を庭にやると、先ほどまで軒を照らしていた朝日が
外陣までその姿を伸ばし、活動の匂いを漂わせてくれていました。
おっと、そろそろ朝食の時間です。
慌てて住職にお礼を言い、旅館へと爆走して帰りました。

そうそう、プチ情報ですが、本堂に続き山門も改修するそうです。
もちろん設計は山本長水氏によるもので、すでに図面は出来ているそうでした。
ん〜こういうことを聞いてしまうとまた義務的に行かなければと思ってしまう自分が
情けなく又一方でうらやましく感じています。山門!楽しみです。

これでこっそり探訪は終了です。
この後は、従来の研修旅行プランに戻りいくつかの建築を紹介したいと思います。

イメージ 5

高知県にて その1

新年第一回目の建築紹介です。

昨年の11月頃に○○市で設計事務所を営むもの同士が組織する会で
研修旅行があり、所員の私もあつかましく参加させていただきました。

内容は、「高知県嶺北地域の国産杉材を学ぶ」と題し、
初日は、杉林やプレカット工場などを見学し某旅館で宿泊
2日目は、高知市の建築を見学する一泊二日の旅行です。

私は、この正規のプランに時間の隙間を見つけプランに無い二つの建築を見たいと
ゴソゴソと勝手に計画を立てていました。
というのも所員で参加しているのは私だけだったので身軽という事もありました。

旅行は始まり、早速貸し切りバスの中ではこれから森林を見学に行くというのに
宴会が始まり先が思いやられましたが、ここは先人ですね〜
見学になるとしっかり学ばれており陰ながら感動していました。
森林→さめうらダム→プレカット工場→地酒の酒蔵→旅館に到着。
さて宴会まで約30分です。先人はゆっくり一風呂浴びて宴会の準備ですね。
私はすかさず夜にしか見れない建築を見に旅館で自転車を借り激走です。^^;

  LOUIS VUITTON 高知店

   設計:乾久美子/乾久美子建築設計事務所
   所在:高知県高知市
   用途:店舗
イメージ 1


高知市の目抜き通りに面するこの建築は、夜になるとヴィトンのオリジナルパターン
「ダミエ」がうっとりと姿を見せてくれる。
14,000個以上もの白いブロックでつくられたファサードは、地面より積みかねられたのではなく
上部より吊り下げられスクリーンとなっている。
そのブロックのスクリーンより約50センチ控えて建物の外壁が存在し
浮かび上がるダミエの模様をプリントしてある。
スクリーンと壁とは照明の邪魔にならないように最低限の水平束でお互いを結び
地震や強風に対して有効に働き、損傷、崩壊しないように工夫されている。

訪れたときは、自転車をとばしたせいか息が上がっていたが、
ほんのりと浮かび上がるこの建物を見たとき、なんだか自然と息が整い、落ち着くことが出来た。
交差点で少し自分のその息遣いを考えてみると、
田舎にいてるときに見た障子越しに映るあかりを思い出した。
ほんのりと明るく温かい、この建物もそんなように見えた。

建物をすこし引いた位置から見ていると、奥に伸びる追手筋、その奥には高知城!
城下町ながら、それらを感じさせないビルや商店に対し、
乾さんはきっと町の価値と存在意義、また、街としての環境と特徴を把握し
この建築を設計・デザインされたのだとよく分かった気がする。

イメージ 2

手法は新しいのかもしれないが、使っている材料は従来の白いブロック。
なんだか無限に広がる可能性が感じられる建築でもある。
ま〜並外れた努力と知識が必要なのは言うまでも無いけれど。

と、のんびりしている暇も無く慌てて旅館へ戻った。
宴会まであと7分、バタバタだが私もお風呂へ行こうと部屋のドアを回そうと・・・閉まってる^^;
じたばたしていると所長が戻ってきた。慌ててお風呂の準備で→風呂
ジャッパ〜ン!!!ほんとうに一浸かりして宴会に出席!
ほんとバタバタな30分でした。

イメージ 3

これは翌日、旅館を出発したあとバスで前を通った時の一枚。
昼間は落ち着いた表情をしています。

さて、今年もスタートです。
去年に引き続き多くの建築・庭・物・人 etc・・・に触れ
更なる飛躍を抱きながら
建築探訪の紹介を勝手ながらしていきたいと思ってます。
どうぞ新年もhaseブログ「建築探訪」をよろしくお願いします。

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