建築日記+G

やっぱり建築が好きだ〜!

◇兵庫県にて

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兵庫県にて その33

学生さんは夏休みがいよいよスタートですね。
社会人の皆さんは連休いかがお過ごしになられたでしょうか?
私は三夜連続の飲み会で体調を壊しまして・・・寝込んでいました^^;
夏ばて予防の暴飲暴食!?には気をつけましょうね。

さて今回は、第十五回建築探訪in兵庫県の第一回目を書きたいと思います。
桃レンジャーの情報で以前一度訪れた西宮市目神山地区の建築を訪れました。

  目神山の家2

   設計:石井修
   所在:兵庫県西宮市
   用途:住宅
イメージ 1


以前紹介した「目神山の家7」と同じ石井修氏による住宅です。
氏を代表する作品「目神山の家1〜回帰草庵」と隣接し、同時期に竣工した
住宅です。
既存の等高線に従い、木々の伐採を極力抑えた配置計画となっています。
道路から数段の階段を上るとエントランスがあります。
平面計画は、中央に中庭(写真左下)を持ち、傾斜する建物を
低いレベルと高いレベルとを二分するよう配置され、
エントランスレベルには、寝室、主寝室、
低層階にはキッチン、食堂、居間(写真左上)、客間
上層階に土留めを兼ねた鶏舎壁を持つ子供室(写真右下)
そして石井氏の作品でよく見受けられる屋上庭園(写真右上)が
元の森を再形成するように設けられています。
イメージ 2

風通しのいい家ではあるようですが、木々により光がさえぎられ
室内は薄暗く、又、虫がよく室内に入り込むようです。
ありのままを受け入れ、邪魔しないように住ませてもらう。
氏の思想がダイレクトに表現されています。

近年の住宅は20〜30年で取り壊され新たに建てかえられます。
しかし、この住宅は1976年に竣工し現在で約30年、
住み手は代わっても一つの建物を大切にすることは
本当に素晴らしいことですよね。

兵庫県にて その32

毎度毎度のことながら長い期間を空けてしました^^;
先月初旬より何かとバタバタしておりまして・・・
人生の転機と言いますか、中休憩と言いますか、
大切な時間を現在も継続的に過ごしています。

さて、かなり前にはなりますがお届けしておりました
第十四回建築探訪in兵庫県も今回で最終回となります。
前回紹介しました、浄土寺浄土堂を後に私たちは
帰路に着く予定でしたが、青レンジャーの記憶をあてに
小野市の住宅を見学することにしました。

  中谷町の家

   設計:高砂正弘
   所在:兵庫県小野市
   用途:住宅
イメージ 1


浄土寺浄土堂から東へ向かい数箇所のゴルフ場を越え、
小高い山を少し登った所にこの住宅は建ちます。
古民家を思わす黒い杉板の外壁とセメント瓦に覆われてはいるものの
その開口部の取り方に片流れ屋根は現代建築を象徴しているようです。
道路高さから直接2階へと続くスロープも特徴的です。

簡単に正面から外観を眺めた後、私たちは見学承諾をいただく為
玄関へと向かいました。
そこで住まれている方と少しお話しすることができました。
建築以前は、現在の建物位置に庭があり、
中庭の位置に主家があったそうですが、以前と変わらず過ごしやすく
快適に生活されているそうでした。ただ、玄関先に設けられた池は
竣工当時は水面の移ろいを楽しんでいたそうですが、
夏を迎えるにしたがい、子ハエが成育し、訪れたときも
水が抜かれ底石だけがしかれていました。

建物は南北に別れ間をガラス張りの廊下、玄関で繋がれており
共用部分として利用できる書斎やLDK、浴室などが南側棟(写真で見えている部分)。
プライベートな部分である、和室や寝室を北側棟と配置されています。
1階書斎からの2階LDKにかけての吹き抜けはダイナミックで、
家族の気配、料理の香りなどを感じることが出来そうですし、
吹き抜け以上に開かれた南側開口部にも引き込まれ、
個としての時間も過ごすことが出来そうです。
※内部空間は雑誌「住宅特集2007/03」参照

突然の訪問でしたのでさすがに室内の見学は出来ませんでしたが
ゆっくりと建物の周囲を見学させていただき、
今回の建築探訪は無事に終了です。

実はこの後、第十五回建築探訪が開かれてっきり
ここ一年近く建築探訪を行っておりません。
というのも近畿県内でめぼしい建物のネタがなくなってきています。
このブログを見ていただいた皆様で、他にもご存知の建物があれば
是非是非お教えください。どうぞよろしくお願いします。

ということで次回を楽しみに今回はこのへんで!

兵庫県にて その31

そろそろ関西も梅雨入りでしょうか?
年に一度の雨季ですし、この季節を楽しみましょう。

さて今回も第十四回建築探訪in兵庫県の続きです。
前回紹介しました「ビーンズドーム」をあとに
私達は北へ向かう事にしました。

  浄土寺浄土堂

   設計:俊乗坊重源
   所在:兵庫県小野市浄谷町2094
   用途:寺院
イメージ 1


国宝に指定されている、高野山真言宗の寺院
1180年(治承4年)の南都焼き討ちにより東大寺や興福寺は
壊滅的な打撃を受け焼け落ちた。その後重源は大仏再興事業
の拠点として日本の7ヵ所に東大寺の「別院」を造った。
そのうちの一つがこの「播磨別所」である浄土寺だそうです。

浄土堂は1197年(建久5年)に建てられた大仏様(天竺様)という建築様式で
貫と呼ばれる水平材や挿肘木という独特の組物が特徴です。
宝形造り瓦葺き屋根の方形三間と単純な外観をしています。
堂内はというと、朱塗りの構造材(柱・梁・貫・挿肘木etc・・・)がむき出しで
天井も無く広大な空間が広がります。
中央にはこちらも国宝に指定されている阿弥陀三尊が安置され
空間に堂々とした姿を拝見する事ができます。

この浄土堂は境内の西側に建てらており、阿弥陀三尊は東向きに立ちます。
浄土堂西側の蔀戸を空けると傾く夕日が朱色の堂内をより鮮やかに照らし
阿弥陀三尊が浮かび上がるように輝き、劇的で美しい光景を見ることが
出来るそうです。重源はこういった演出も意図していたものと考えられますね。

兵庫県にて その30

久々の更新です。
今回も前回からの続きで、第十四回建築探訪in兵庫県です。
紹介しました「箱木千年家」を後にし、私達は三木市にある
県立三木総合防災公園内のこの建物を見学しました。

  ビーンズドーム(兵庫県立三木総合防災公園屋内テニス場)

   設計:遠藤秀平
   所在:兵庫県三木市志染町三津田1708
   用途:屋内テニス場
イメージ 1


世界初の急傾斜三次元曲面緑化ドームです。
名前の由来も見たまんまの「豆」からきています。
エントランスは黄色いテニスボールをオマージュしたドームがあり
使われているタイルもテニスボール模様で可愛い感じです。
室内には国際試合にも対応したセンターコートと地元の木材を利用した
観客席が1500シートもあります。それを囲うように8面ものサブコートが
広がり、その他には更衣室や会議室、視聴覚室などが設けられております。

ドームを形成する立体トラス架構には天井材となる有効折版が屋内外の境界となり
屋外側にはウェットジェットと呼ばれる保水トレーシステムを埋め込み
その上から種子入りの樹皮繊維土壌材を充填しているそうです。
この屋根〜壁にかけての緑化により断熱効果を確保し、施設内には冷暖房設備は
設置されていません。エコですね。
また屋根には3箇所にトップライトが設けられ室内を照らします。
また、小さいところにも可愛さがあり、ビーンズドームを模ったドアノブもありました。
イメージ 2


訪れた日も何組かがテニスを楽しんでおられました。
ただひとつ気になることが、周囲に住宅地が見当たらず緊急を要するときに
ここまでどう避難するのか・・・?
エコロジカルな施設ではあるもののイニシャルコストは約40億円・・・!
土曜日にもかかわらず空きコートも目立っていましたし・・・
財政難の兵庫県は大丈夫なのかと心配になります。

建築的には最先端であり、魅力的な建物ですが、
今、ここに必要だったのかと思ってしまいました。

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兵庫県にて その29

みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今日はTVで日本代表対チリのサッカーキリンカップがありますよね!
ってもうキックオフしてるし…^^;

さて、前回から書いています第十四回建築探訪in兵庫県の続きです。

「鉄の教会」を後に、私達は神戸市北区、呑吐(どんど)ダムの畔に建つ
日本最古に住宅を見ることにしました。
  箱木千年家

   設計:
   所在:兵庫県神戸市北区山田町衝原
   用途:住宅
イメージ 1


大きな茅葺屋根が特徴のこの古民家は、日本最古の住宅として
国の重要文化財に指定されています。
名前の由来は、古い記録によれば806年(大同元年)に建てられたと
されているところから「千年家」と呼ばれるようになったそうです。
実際には、呑吐ダムの建設に伴う移築時に解体調査が行われ
古い松の柱を調べたところ、1283年〜1307年(鎌倉時代後期)に
伐採された木が使われている事が判ったそうです。
ともあれ千年とまでは言わずとも実際でも約700年以上は建っている
ことになります。つい30年前まで箱木家の方々は住んでおられたそうです。
今は、重文となり、隣の2階建てに住まれながら、売店や受付をされています。

さて建物はというと、入母屋造りの茅葺屋根で、母屋の他にも
離れや納屋、土蔵などが建っています。
大きな屋根が印象的で、竪穴式住居を思わせます
軒下はおそらく1.5mほどしかなく
室内へはかがんで入らないといけません。
外壁はスサ入りの漆喰壁で地面からそのまま立ち上がったかのようにさえ
見えるほど、滑らかで素朴な感じです。
内部は、大きな屋根のせいかとても暗いです。
入ると土間が広がり竈が据えれれています。その手前には馬屋が設けられ
ひとつ屋根の下で馬と共に生活を送っていたことが分かります。
左手には板間があり、南側には表、その奥に納戸と台所があります。
カンナのない時代だったようで床は手斧(ちょうな)仕上となっており
縁側から入る光や提灯の明かりは波打つ床をより印象的に見せます。

純粋に素材そのものを感じる建物のように感じました。
茅、竹、松、漆喰、石etc・・・何一つ隠すことなくそれぞれが仕上として
使われ、時代々に人の手を加え、この長い間建ち続けている事に感動します。
イメージ 2


さて次回は、兵庫県を更に西へと向かいます。
お楽しみに〜^^

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