医療現場から患者さんの視点へ

現場の医療を患者さんにわかりやすく伝えていきたいと思います。シリーズになってますので最初から読んで頂いた方がわかりやすいです。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全36ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

 今日救急医療クリニックのニュースを見ました。本来二次情報に対するコメントはしない方針でしたが、キャスター方の理解の無さに正直腹が立ちました。このブログで感情的な書き込みはしたくなく
それを通してきましたが、マスコミの状況理解が低いことにどうしても一言現場を診ている医師からの一意見として聞いて下さい。

 ニューズ内容は概ね以下の通りです。
1)埼玉の救急車を受け入れる初期救急医療体制クリニックを開業した医師がとりあげられ、その勤務実態を取り上げる。
2)院長は夜中も睡眠時間を削り、年間1000件を越える救急車を受け入れしている。(200~300床クラスの病院だと月あたり200~400台程度です。それをたった一人でこなしているとのこと)
3)院長自身がコンビニ受診を含め全て受け入れる、とコメントしています。
4)同様に日本で二件目の救急クリニックが鹿児島で立ち上がったとのこと。
5)そこの院長は行政からの認可を受けるためたった一人で24時間・365日睡眠時間も関係なく昼間は通常が依頼を行って救急医療を受けるという。(34歳だそうです)

 私は出来ない・・・。救急医療自体は好きだし救急が今大変な状況だという事もよく判っています。実際今の勤務地でそれなりの救急医療を行っており、内部でも特に呼吸管理に関してはそれなりに改革してきたと思っています。しかしそれはそれなりの人数がいて、当直明けは1日仕事ですがその夜は基本的に帰れます。医者として生きていくのに一番大事なことは、人としての感性が可能な限り一般の人と近いところにもっていくことだと思います。ですから今の信条は『仕事も趣味もマニアック』です。
 この二つのクリニックでは医師が人としての生活を捨てて、救急を支えているのが現実です。キャスターは『コンビニ医療が新しい概念として救急医療に光を与える』的な発言をしていましたが、前述の院長はコンビニ医療を推薦しているわけではないと思います。やむなく受けているのが実情で、利用する側がコンビニ医療を当たり前のように考えるのは如何なものでしょうか?

 日本にいる医師免許取得者は約三十万人足らずです。その全員が救急医領できるわけではありません。医療という素材は限られた資源です。毎年一万人の医師が生まれますが、死んでいく医師も多く又生まれた医師が全て医療の本質に従事する訳ではありません。むしろ救急・外科・循環器などのきつい現場には、希望者が減少しています。

 この国一億二千万人の生を受容し死を看取れるのはその限られた三十万程度の医者のみです。限りある医療資源は有効に使ってもらわないと、コンビニ受診を受容している社会のままでは医療は枯渇しく運命でしょう。いや既に破滅は始まっています。

再開です・・でも

 最近何人かの方に、『ブログ見ました。』と言ってもらえます。二年くらい忙しさにかまけてほったらかしにしているのに、ありがたいことです。
 今日も訪問者が何人か来て頂いているようで、幽霊屋敷のようなこのブログで失礼に当たると感じてます。日々の忙しさがありますが、時間やりくりして細々と再開したいと思います。

 元々このブログは訪問者を増やすことは、Favebookでいう『いいね!』が欲しくて始めているわけではありません。ある意味一方的な自分勝手なブログですが、医療者と被医療者が『医療』と言う専門分野で隔てられている現状を少しでも敷居を下げたいと思い始めた経緯があります。

 記載されている内容はあくまでも私個人の私見であり、医療業界の代表意見ではありません。しかし医療というDeviceを専門として行っている者の一意見として捉えて頂けるのであれば、大それた思いですが多少なりとも社会貢献できるのでは、と思っています。

 再開に当たりテーマを今考えているところです。患者側にとって医療とはどう捉えるべきか、医療側にとって医療とはどう提供していくべきものか、みなさんと一緒に考えさせて頂ければ幸いです。

 結局大病院であっても基本救急患者さんの対応は2〜3名の医師になっていることが多いようです。
 次は200〜400床クラスの中堅救急病院ですが、二科当直(通常内科系・外科系)が多いですね。内科系は内科医師・外科系は外科(消化器外科が多い)・整形外科が主体となることが多いですね。人出の手配が出来ないところは、一人当直もあります。ウチも基本一人当直ですが、内科・外科・整形外科がそれぞれ待機体制を取っており手が足りないときは待機医師を呼ぶこととなっています。当直は手当が付くのですが、待機に関しては実労働時間が時間外としてつくのみです。しかし私立の病院では待機になっても時間外すらつかないところもあり、それに比べればかなり良い方と思います。ウチの場合当直とは言っても夜間はアルバイトの医師が来てくれることが多く、当直医師も待機に入ります。昼間は当直医師が対応していますが、正月は二科体制で対応しています。夜アルバイトの医師が見つからないときは、日勤・夜勤をこなして勝つ翌日の通常勤務となります。(いわゆる36時間労働)しかし大学病院などではこれが当たり前の勤務で、私たちも仕事をしていました。(それが常識でしたので、世間の勤務労働条件など知りもしませんでした)
 検査態勢については当直態勢と待機体制を取っているところがあります。採血はある程度の基本部分のみ、レントゲンは一般撮影(胸部・腹部・骨折部など)・CT・MRI(これは病院によります)等は通常出来ます。しかし少し込み入った検査については不可能なことが多いですね。
 最後は小規模病院ですが、通常一人当直でレントゲン・採血検査などは出来ない事も多いのが実情です。外来担当の看護師さんすら配置できないところもありますが、病院の体制だけが問題ではなく今の保険制度による縛り付けもその一因です。こういった病院では外来患者さんが来ると、病棟看護師が降りてきて対処します。
 ちなみに薬剤師当直をおいている病院はかなり少なく、休日・夜間の出せる薬の種類はかなり限られます。そして原則は休み明けまでの日数分しか出せません。例外規定はインフルエンザで、通常の風邪と異なり感染性が高いため最初からいつか分の薬を出すことが多いですね。(外来再診するとそこで他の患者さんに感染するため)

 御無沙汰しています。年末年始、当直・待機・重症コールなどでてんやわんやになっており、更新が遅れました。
 休日の病院体制ってどうなっているか御存知ですか?病院の規模・体制によって異なります。それぞれのレベルで状況を述べていきます。
 まず大学病院レベル(大学付属病院・400床以上の病院など)ですが、基本的には各科の当直がいます。救急に関しては各当直が該当科で当たる場合と、救急当番の科が救急患者を診察する場合があります。また救急センター医が休日・夜間救急を担当する場合もあります。
 基本的にはないか当直医が当たる場合が多いのですが、大学によって各内科が当番制に救急患者さんに当たるところと各内科から順番に医師を出して当直チームを混成して当たるところがあります。その診察で専門医の受診が必用な場合は、専門医当直に廻すところが多いですね。その当番当直も臨床研修制度が変わって以来人手が足りなく、大学によっては主任教授が当直に入っているところもあるようです。
 しかし専門医とはいっても基本的に内科以外だと一人当直で、医者になって三年目〜十数年目まで様々です。又夜間になってからわざわざ受診する患者さんもそれなりにおます。(夜間だと待たないと思う人もおられますから・・・)

御礼

 このブログも何とか続けられて、お陰様でアクセスが10000を超えました。来ていただいた皆様には感謝いたします。
 元々医者と一般の方にある常識の差を感じていたため、医療というものはどういうものかを知っていただきたく始めたブログでした。
 今回は今までのタイトルとそのまとめを簡単に振り返ってみたいと思います。(ネタ切れの際良くやる総集編というヤツです・・・)
 実際のところ色々な状況があり、精神的にも肉体的にもストレス著明な状況でどこまで続けられるか判りません。出来るだけの医療の実態をお知らせしたいと思いますので、可能な限りブログは続けるつもりです。
 では過去のブログから

1)医者の上手な使い方
 これは、医者の上手な使い方を、導入編・医療機関編に分けて自分なりの見解で述べたつもりです。逆に言うと自分が患者になった場合、こう考えるという視点から述べています。

2)病院のサービスって何?
 病院におけるCustomer Serviceについて考えてみました。病院ってサービス業に分類されますが、一般の方からすると目上にみられることが多いですよね。そして高飛車な医者も多いのではないかと思い、サービスとは何かと分析してみたつもりです。

3)新型インフルエンザワクチンの現状
 新型インフルエンザワクチンに関する、当時のトピックスです。インフルエンザによる死亡率は、日本が圧倒的に少ないって御存じでしたか?

4)病院ってどんな職場? 1
 病院のスタッフってどのような立場の人がいるか、各業種別に紹介させていただきました。医者・看護師・放射線技師・検査技師リハビリ・薬剤師・栄養科師・ME・事務(医事課・総務課・経理課など)・SW/医療連携室・訪問看護部・保育園・清掃・車両・診療録管理・秘書等について記載しています。

5)高血圧ってなぁ〜に?
 疾患編として初めての項目でした。高血圧とは何か、どう検査指導治療するかについて述べました。

6)医者がとる資格ってどんなモノがある?
 医者になってから取得する各資格について述べています。

7)癌について・・・
 専門外の分野で苦手なため、消化不良になってしまいました。ただ避けて通れない分野でもありますけど・・・。

8)精神疾患について・・・
 これも専門外ですが、案外循環器にはこの分野の患者さんが集まります。なぜかって?本編を見て下さい。

9)救急医療について・・・
 これは自分のフィールドですが、環境要因でいつも不完全燃焼の感が否めません。今の救急が抱える問題を内部から考察してみました。

10)不整脈について
 これも完全に専門分野です。不整脈と言っても色々あり、対処が異なります。

11)医師の転職
 前の病院でごたごたあり、リアルタイムで転職について記載していました。又そろそろかなぁ?

12)睡眠時無呼吸症候群
 これも得意分野です。

13)研修医って
 研修医の実態を指導医の立場でレポートしています。

14)震災時の医療から
 東日本大震災の際勤務先が災害拠点となったため、又中越地震の際の経験から災害医療についての見解を述べています。

15)学会
 学会ってどんなところ?と言うことを述べています。数年前日本循環器学会企業ブースで、メイド喫茶があったことは公然の秘密です。

16)自宅で死ぬということ
 最近経験したことがきっかけで書き始めた項目ですが、自分で書いていて自宅で死ぬって贅沢なんだなぁと痛感しました。

 こうやってみると最近疾患編が少し抜けてますね。又何か考えます。そのときはよろしくお願いします。

全36ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事