ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

東宝

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 アテネフランセ文化センターにて『社員無頼・反撃篇』(東宝1959:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。
 『怒号篇』の梗概(ダイジェスト)が川久保潔のナレーションで紹介される。その調子がちょっと明朗サラリーマンもの風で『怒号篇』のスリリングなサスペンス風とは違う印象を与える。
 その軌道修正したようなやや明るい調子が『反撃篇』では貫かれている。まず、クレジットが佐原健二と団令子が並んでのトップ。『怒号篇』のヒロイン・白川由美からのバトンタッチである。これだけでも全体のトーンがかなり明るくなる。
 そして、各女優陣とのからみである。佐原健二が有閑マダム(久慈あさみ)を誘惑するシーンなどはまるでフランス映画を見ているような耽美的で遊び心満載の、そして鈴木英夫特有なスリリングなシーンである。
 それをぶち壊しにかかるヒロイン・団令子の明るさ!彼女のキャラクターが全面にでることによって、暗『怒号篇』から明『反撃篇』への転換がなされたのである。
 それに伴い、キャリアウーマン的だった白川由美は、単なるメロドラマの悲劇のサブヒロインとして消えて行った。
 さらに、『怒号篇』の後半にまるで違うドラマが始まったかのような登場のしかたで、魅力たっぷりだった水野久美は、親の病気のために身を売るありきたりの日本的サブヒロインとなり、田舎へ去っていった。
 みごと復讐に成功した佐原健二、元の会社にもどるかどうかは未定のまま、恋のゆくえも未定の団令子とともに、大阪の街並みを明日に向かって歩いていくラストはいさぎよくも感動的である。

 


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