ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

日活

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 神保町シアター「観光バスの行かない町」特集にて『月は上りぬ』(日活1955:田中絹代)を見る。5回のスタンプで1回無料。
 奈良に疎開し、そのまま半隠居生活に入った笠智衆の三姉妹のお話。
 まず最初は、次女・杉葉子と三島耕の恋愛。お互い好きなのに煮え切らない。そんな二人を見かねて、三女・北原三枝と安井昌二が恋のキューピットになって世話を焼く。ここらへんのやり取りがおもしろい。ユーモアたっぷりで中年女中に扮した田中絹代を巧みに操り、監督・田中絹代はなかなかの喜劇的センス。
 さて、杉葉子と三島耕を結ばせた後は自分たちの番、と思いつつもなかなかうまくいかない北原と安井。このへんの描き方はしっとりと情緒たっぷり。緩急を心得たうまい演出。
 最後は、当然のごとく結ばれる二人。残ったのは、未亡人である長女の山根寿子。笠智衆の勧めもあり、意中の人・佐野周二と結婚しようかな、というところで終わる。
 この作品で気づいたのだが、山根寿子って田中絹代に似ているな、と。顔がたちといい雰囲気といい、田中絹代の分身かなと。

閉じる コメント(4)

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これは、結局脚本の小津安二郎映画だと思う。この製作騒動で、彼は2年間映画を作れなくなります。ただ、この北原三枝の溌剌とした姿は、次の『早春』の岸恵子になったと思う。さらに現実に近づけたのが『東京暮色』で、有馬稲子も良かったと思うが、公開時は非常に不評でした。この不評で、小津は元の世界に戻ってしまい、戦後の現実を描くことを止めてしまいます。

山根壽子は、むしろ吉永小百合に似ていると思っています。その性か、この二人は、映画『細雪』で共に三女の雪子を演じています。阿部豊作品と市川崑作品です。

2015/2/6(金) 午前 8:57 [ sas*id*201* ]

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sas*id*201*さん、
確かに、脚本は小津と斎藤良輔が書いたものだけど、作品としては田中絹代監督のものになっていると思います。デビュー作よりは、この監督二作目に進歩のあとがみられます。
吉永小百合は10代の頃が一番輝いていたので、その頃の彼女と山根寿子とでは、ちょっと違うような気がします。

2015/2/6(金) 午後 0:14 ぴくちゃあ

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これは、「月はのぼりぬ」だそうで、「あがりぬ」では猥褻な意味になってしまうそうです。
こういうダジャレが、小津と野田の味だと思います。

2017/5/13(土) 午後 8:41 [ sas*id*201* ]

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sas*id*201*さん、

なるほど、そこまでは頭が回りませんでした。

2017/5/14(日) 午前 7:55 ぴくちゃあ


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