ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

日活

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 フィルムセンターにて、『色ざんげ』(日活1956:阿部豊)を見る。「生誕百年 映画女優 田中絹代(2)」特集の1本、500円。
 宇野千代原作ということで、田中絹代が主人公で男遍歴の話かと思いきや、違っていた。洋画家・森雅之の女遍歴のお話。田中絹代はバーのマダムで森の理解者として特別出演。
 これがちっともおもしろくない。カットのつなぎは悪いし、陰々鬱々たる森雅之と感情表現に乏しい北原三枝との恋愛にはさっぱり感情移入できないし、盛り上がらないことおびただしい。
 拾い物としては、森に憧れやがて結婚するとも子に扮した天路圭子。彼女がこんなにキラキラ輝いていた女優だったとは初めて知った。この作品だけに関しては、天路圭子が一番きれいである。
 もうひとつ、ラブシーンでのソフトフォーカスを駆使してのクローズアップ。さすが、戦前のハリウッド仕込みのことだけはある、と阿部豊をちょいと見なおした。

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 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『星のフラメンコ』(日活1966:森永健次郎)を見る。「歌謡曲♪黄金時代1960's」の4本目。招待券(ポイントがたまったので)。
 生き別れになった母親を捜しに台湾に行く商船大学生・西郷輝彦。台湾の美人姉妹(王玲と井上清子)と知り合い、姉と恋愛関係となり、と書くとありきたりの異国ラブロマンスになってしまう。日本人の目から見た台湾というとらえ方ではあるが、かなり台湾側に寄り添った描き方をしている。それは台湾のシーンが全編の7割以上を占めていることでもわかる。
 戦争中、日本兵に親を殺された中国人を登場させたり、逆に日本に好意的な国民性を強調したりと、双方に気を使っている。肝心の母親捜し、となると、あまりスリリングでもなければ、感動的でもない。母親が台湾の人たちに教え歩いたという日本の歌をもっと効果的に使えば、少しは良くなっただろうに残念。

 神保町シアターにて、『北国の街』(日活1965:柳瀬観)を見る。「思い出は列車に乗って 川本三郎編 鉄道映画紀行」の1本。1200円。
 富島健夫「雪の記憶」の映画化、というよりも『故郷は緑なりき』(東映東京1961:村山新治)のリメイクである。『北国の街』の存在は知っていたが、『故郷は緑なりき』と同じ原作の映画化だったとは、つい最近まで知らなかった。大好きな作品をどんな風にアレンジしたかと思っていたら、今回の特集プログラムに入っていた。さっそく駆けつけた。
 結果は、満足。舟木一夫と和泉雅子との目線のやり取り、たたずまい。それらのきめ細かい描写。親友となる山内賢、クラス担任の葉山良二、舟木の父親・信欣三、和泉の母親・東恵美子らの演技がふたりを盛りたてている。
 『故郷は緑なりき』との違いは、舟木が父親の病気で大学を一時あきらめて地元に残り、和泉が大学に合格して上京するという、男女が逆転することかな。
 3月20日封切なので、長野県ロケは1月か2月頃か。飯山線の飯山駅と戸狩駅(現在は戸狩野沢温泉駅)が登場する。二人の高校が飯山駅にあり、舟木の家が北飯山か信濃平駅、和泉の家は戸狩駅という設定。雪のシーンや雪が溶けて道がぬかるんでいたりと、北国の雪景色がたっぷりと堪能できてうれしい。
 あわよくば、『故郷は緑なりき』と2本続けて見ようと思ったが、上映開始20分も前に完売。やむなく『北国の街』だけにしたが、それがよかった。比較対照することなく、ひとつの作品として見ることができて正解であった。

 神保町シアター「観光バスの行かない町」特集にて『月は上りぬ』(日活1955:田中絹代)を見る。5回のスタンプで1回無料。
 奈良に疎開し、そのまま半隠居生活に入った笠智衆の三姉妹のお話。
 まず最初は、次女・杉葉子と三島耕の恋愛。お互い好きなのに煮え切らない。そんな二人を見かねて、三女・北原三枝と安井昌二が恋のキューピットになって世話を焼く。ここらへんのやり取りがおもしろい。ユーモアたっぷりで中年女中に扮した田中絹代を巧みに操り、監督・田中絹代はなかなかの喜劇的センス。
 さて、杉葉子と三島耕を結ばせた後は自分たちの番、と思いつつもなかなかうまくいかない北原と安井。このへんの描き方はしっとりと情緒たっぷり。緩急を心得たうまい演出。
 最後は、当然のごとく結ばれる二人。残ったのは、未亡人である長女の山根寿子。笠智衆の勧めもあり、意中の人・佐野周二と結婚しようかな、というところで終わる。
 この作品で気づいたのだが、山根寿子って田中絹代に似ているな、と。顔がたちといい雰囲気といい、田中絹代の分身かなと。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『明日は咲こう花咲こう』(日活1965:江崎実生)を見る。招待券(スタンプ4回で招待券)。吉永小百合モーニングショーの5週目。
 吉永小百合が保健婦となり、僻地医療にたずさわる話。20歳になった彼女が、単純に明るく楽しい作品ではなく、ちょっぴり現実をみすえた内容に挑戦している。
 それはそれで成功している。シリアスな表情やら、うまくとらえきっている。恋人の雑誌記者は中尾彬、この相手役からしてシリアス路線の意気込みが感じられる。
 主題歌をデュエットしている三田明は、村出身の歌手という設定で、出番も少なくゲスト出演。トップクレジット3人は、吉永小百合、三田明、山内賢。
 その山内賢は、三田明と一緒に育った幼なじみ。出世頭の三田明と比べられ、ひねくれて村の鼻つまみ者。こちらも三田明ほどではないにしても、あまり出番はない。クライマックスで、赤痢発生の救援を隣の市に要請しに行くところが、彼の見せ場かな。

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