ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

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 ラピュタ阿佐ヶ谷の野川由美子特集にて『肉体の門』(日活1964:鈴木清順)を見る。再見。
 1944年8月30日生まれの野川由美子は、1963年テレビドラマ「孤独の賭け」(NET)にて、ヒロイン・小川真由美の妹役でデビュー。この『肉体の門』が映画初出演。
 とても19歳とは思えないくらい堂々とした主演ぶりだ。クレジットは1枚目が宍戸錠と和田浩治、2枚目に野川由美子、石井富子、松尾嘉代、河西郁子、富永美沙子の順番。ボルネオ・マヤの野川が緑の衣装、小政のおせんに扮した河西郁子が赤、ふーてんお六の石井が黄色、ジープのお美乃に扮した松尾嘉代が何色だったか。戦後すぐという時代背景と洞窟のような廃墟内という舞台設定から白黒のイメージだが、ここでも清順美学が冴えわたる。
 再映画化とはこういうふうにやるんだと、お手本のような作品である。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『盛り場流し唄・新宿の女』(日活1970:武田一成)を観る。「1970-71ダイニチ映配ノスタルジア」特集の1本。
 クレジットのトップは山本陽子だが、ヒロインは止めの北林早苗である。父親が交通事故で作った借金返済のために、水商売の世界に入っていき、身持ちを堅く明るく生きていくというお話。風俗ロマンを得意とする武田一成が手を抜かず丁寧に演出している。
 ダメな男は山本陽子が一手に引き受け、北林早苗の回りはみんないい人ばかり。そんなところが監督の資質もあいまって、後味のいい作品になっているのだ。
 藤圭子は流しの歌手として、登場人物とは誰にも絡まず、何ヶ所かの唄のみの出演でセリフはなし。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『非情な銃弾』(日活1959:野口博志)を観る。
 小高雄二がクールな殺し屋に扮したアクションもの、57分の中編。
 冒頭、小高のサイレンサー銃に殺されるヤクザの親分に扮したのが金子信雄。一瞬誰かなと思うくらいで、ベッドで死体になったバストショットのみで確認。その後は回想シーンにさえ登場しない。
 宍戸錠も出てくる。こちらは回想シーン、小高の恋人・筑波久子とベッドインしているところを小高に殺される。何カットかあり、誰が見ても宍戸錠とわかる。けれどセリフなし。二人とも、これぞ友情出演という出方であった。
 小高に殺し屋から足を洗わせる気にさせた南風夕子がちょいといい。筑波久子と並んで肉体派女優という紹介のされかたが多いが、幸薄い女性という役回りもピッタリである。
 この作品、一番驚いたのが、バーテン・佐々木に扮した長弘(ちょう ひろし)の存在である。小高雄二とは幼なじみという設定で、実は麻薬ルートを探る潜入警察官。その彼が大活躍、ヤクザのボス・天草四郎の情婦・筑波久子(小高の恋人と二役)を改心させたり、身分がばれてリンチにあいそうになったり、最後は銃撃戦の末にヤクザどもを逮捕する。長弘、俳優人生の中でも、ベスト3に入る作品ではなかろうか。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『赤いランプの終列車』(日活1958:小杉勇)を観る。
 国鉄ローカル線の車掌・春日八郎は歌が得意。食いつめた芸能プロモーター・岡田眞澄の誘いに乗って、東京に出てくる。
 歌のテストを受けさせるつてがない岡田は、途中で春日を置きざりにして逃げてしまう。途方にくれる春日、そこへ偶然、車掌時代に親切にしてあげた少女・刈屋ヒデ子と出会い、父親が放送局勤務というところから歌手の道が開け、大スターの階段を駆け上がる。
 春日八郎デビュー10周年記念作品で、キングレコード所属の三橋美智也、三船浩、若原一郎など大量に出演している。冒頭で、岡田眞澄のライバル・白木マリが「うちの子を紹介するわ」のセリフで歌いだすのが、平尾昌章。そこからノリノリで、あとはテンポよく歌謡ヒットパレードの趣である。小杉勇監督作品で、初めていいと思った。

 

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 ラピュタ阿佐ヶ谷で1月28日(日)から行われている「ミステリ劇場へ、ようこそ。【第2幕】」の1本『その壁を砕け』(日活1959:中平康)を見る。
 東京・深川の自動車修理工・小高雄二は、3年間汗水かいて貯めた20万円で中古ワゴン車を買った。新潟にいる看護婦・芦川いづみと結婚して商売を始めるためだ。修理工場の仲間に祝福されて出発する小高、一路、芦川いつみが待つ新潟駅へ。途中の行程をカットバックさせて、物悲しい伊福部昭の音楽が不幸の予感を感じさせる。
 深夜、新潟県の小さな町で男を同乗させたことから、不幸が始まる。男は強盗殺人犯で、殺害現場から乗り込み、途中で降りてしまう。何も知らない小高雄二は、緊急配備の警察に捕まってしまう。
 ここから、小高と芦川いづみの苦難の道のりが始まる。3年間離れ離れになっていても、いづみは小高の無実を信じて、弁護士・芦田伸介とともに裁判を戦い抜く。ラストはもちろんハッピーエンド。
 これが、1962年の『憎いあンちくしょう』(蔵原惟繕)になると、離れ離れになっていた芦川いづみと小池朝雄の愛情は形骸化してしまうのだ。

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