ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

松竹

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 シネマヴェーラ渋谷「浅丘ルリ子の映画たち」にて、『嫉妬』(松竹1971:貞永方久)を見る。1000円(会員)。
 結婚5年の平凡な主婦・岩下志麻は、夫・加島潤が心中で死んでしまい、呆然としてしまう。しかも相手の女は助かったという。そこから、真相を突き止め復讐のお話が始まる。
 岩下志麻と浅丘ルリ子の共演は最初で最後かな?さらに母親役となると志麻は何作か経験あるが、ルリ子は限りなくゼロに近いかな。
 細川俊之が志麻の本名をどうして知ったのか、などという細かい説明不足は多々ある。けれども、貞永監督は志麻とルリ子の情念を描ききることに熱中するのみである。
 こうなるとなぜ心中したかなど、どうでもよくなってしまう。ただ嫉妬のみで復讐のエンディングへとまっしぐらであった。
 なお、この作品、製作・銭谷功、照明・藤林甲、編集・渡辺士郎、助監督・村川透、などがクレジットされている。浅丘ルリ子も当時、石原プロに所属していたことを考えると、石原プロの持ち込み企画かもしれない。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『女の坂』(松竹京都1960:吉村公三郎)を見る。「シネマ紀行・京都ものがたり」特集の1本である。800円(会員)。
 テーマが絞り切れていない。老舗京菓子屋の主人になった岡田茉莉子の奮闘ぶりを描くのか、高千穂ひづると河内桃子との友情と恋愛を描くのか、はたまた母・乙羽信子と娘・岡田茉莉子との佐田啓二をめぐっての葛藤を描くのか、それらを丸ごと描き切ろうと欲をかいたのが失敗であった。
 吉村=新藤兼人(脚本)コンビとしては、珍しくメリハリのない凡庸な作品であった。
 クレジットに森美樹の名前を発見し、どんな役で登場するかと楽しみに待っていた。河内桃子の兄で、学生運動くずれのスナックバーのマスター、暗〜い役であった。その年の暮れの死を予感させるような、覇気がない役回りでがっかり。何も森美樹が出る必要はなかった。
 それにしても、松竹の男優陣は若死にが多いなあ。

 銀座シネパトスにて『宇宙大怪獣ギララ』(松竹1967:二本松嘉瑞)を見る。「ギララの復讐(または復習の夏休み)」レイトショーの1本。1200円。
 東宝に比べたら全ての面で見劣りはするものの、意外としっかり作っている。そこそこ見応えはある。男優陣が和崎俊哉、園井啓介、柳沢真一というメンバーも松竹だから目をつぶるしかない。
 けれど、いただけないのが音楽。いずみたくに依頼した時点で結果はわかりそうなもの。火星探査機につけた音楽が、青春歌謡映画調のメロディー。さあ、これから海に行ってひと夏のバカンスを楽しもうぜ、ってな感じ。迫力が出ないというか気勢をそがれてしまう。
 ニュープリントに近いフィルムだったので満足、満足。これで復習というか予習をすませ、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(2008:河崎実)に挑戦できるぞ。

『宇宙大怪獣ギララ』

1967.03.25公開
2410m 88分 カラー・ワイド
製作・配給 松竹

     <スタッフ>
監   督     二本松嘉瑞
製   作     島田 昭彦
脚   本     元持 栄美
  〃       石田 守良
  〃       二本松嘉瑞
撮   影     平瀬 静雄
特撮監督      池田  博
音   楽     いずみたく
  主題歌     倍賞千恵子
美   術     重田 重盛
編   集     杉原 よ志
録   音     中村  寛
スチール      梶本 一三
  〃       金田  正
照   明     津吹  正
  〃       高橋 利文
助監督         ?
 

       <キャスト>
佐野(火星探査機機長)   和崎 俊哉
リーザ(同機科学者)    ペギー・ニール
道子(月基地隊員)     原田 糸子
宮本(火星探査機通信員)  柳沢 真一
加藤(日本宇宙局FAFC所長) 岡田 英次
バーマン博士(FAFC顧問)  フランツ・グルーベル
塩田(火星探査機医師)   園井 啓介
スタイン(月基地医師)   マイク・ダニング
木村(月基地隊長)     浜田 虎彦
対策本部長        北  龍二
FAFC技官         穂積 隆信
FAFC守衛         佐藤 忠治
月ステーション通信員A  藤岡  弘
月ステーション通信員B  小田草之助
変電所係員        川村 禾門
防衛庁長官        中島  渉
官房長官         橋本 正次
警視庁長官        中田 耕二
FAFCオペレーター     渡辺 紀行
   〃         加島  潤

※誤字・脱字・間違い、などありましたら指摘してください。

 浅草新劇場にて『異聞猿飛佐助』(松竹大船1965:篠田正浩)を見る。1000円。
 当時の忍者ブームを当て込んで製作されたのだろう。原作・中田耕二はよく知らないが、脚色・福田善之の演劇っぽい部分が出た作品。
 生きるとは何か、戦のない平安とは何か、と常に沈痛な面もちで考えているような高橋幸治の佐助なんか見たくない。へんな理屈をこねまわして辟易してしまう。
 ヒロイン・吉村実子というのも地味すぎる。地味な高橋幸治にとってはお似合いかもしれないが。唯一、よし!と思ったのが、ラスト、霧隠才蔵の登場である。佐助を助けた霧の中からニコニコと満面の笑みを浮かべてん現れた人こそ、だれあろう、石原慎太郎その人であった。彼の生涯で、ベストパフォーマンスと言っていいだろう。

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