ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

東宝

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 アテネフランセ文化センターにて『サラリーマン目白三平・女房の顔の巻』(東宝1960:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。
 笠智衆・望月優子夫婦のそれぞれのモノローグがスリリングでおもしろい。ささいなことではあるが、女房に隠したり、夫を疑ったり。日常のなんでもないことから、ユーモアを含みつつ、サスペンスフルに見せてくれるワザは、さすが鈴木英夫である。

 アテネフランセ文化センターにて『社員無頼・反撃篇』(東宝1959:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。
 『怒号篇』の梗概(ダイジェスト)が川久保潔のナレーションで紹介される。その調子がちょっと明朗サラリーマンもの風で『怒号篇』のスリリングなサスペンス風とは違う印象を与える。
 その軌道修正したようなやや明るい調子が『反撃篇』では貫かれている。まず、クレジットが佐原健二と団令子が並んでのトップ。『怒号篇』のヒロイン・白川由美からのバトンタッチである。これだけでも全体のトーンがかなり明るくなる。
 そして、各女優陣とのからみである。佐原健二が有閑マダム(久慈あさみ)を誘惑するシーンなどはまるでフランス映画を見ているような耽美的で遊び心満載の、そして鈴木英夫特有なスリリングなシーンである。
 それをぶち壊しにかかるヒロイン・団令子の明るさ!彼女のキャラクターが全面にでることによって、暗『怒号篇』から明『反撃篇』への転換がなされたのである。
 それに伴い、キャリアウーマン的だった白川由美は、単なるメロドラマの悲劇のサブヒロインとして消えて行った。
 さらに、『怒号篇』の後半にまるで違うドラマが始まったかのような登場のしかたで、魅力たっぷりだった水野久美は、親の病気のために身を売るありきたりの日本的サブヒロインとなり、田舎へ去っていった。
 みごと復讐に成功した佐原健二、元の会社にもどるかどうかは未定のまま、恋のゆくえも未定の団令子とともに、大阪の街並みを明日に向かって歩いていくラストはいさぎよくも感動的である。

 

 アテネフランセ文化センターにて『社員無頼・怒号篇』(東宝1959:鈴木英夫)を見る。会員登録料1500円、会員800円。
 ある程度、予想はしていたが、それ以上の出来に吃驚仰天!完全なるサスペンス映画である。こんなシリアスな演技をする佐原健二を見るのは初めて。
 すばらしい!ギュッと凝縮された83分。傑作である。

 浅草名画座にて『修羅雪姫・恨み恋歌』(東京映画1974:藤田敏八)を見る。1200円。
 梶芽衣子が追っ手を逃れての一人旅。敵を片付け、官憲をも退ける。ここらへんのアクションはキレが悪くつまらない。
 原田芳雄と出会い、やっとクレジットタイトルが出るのかと思いきや、まだ出ない。その後、逃亡生活に力尽きた梶が官憲・山本麟一に捕まるところで、やっとクレジットを流す。それも何の趣向もなく、ダラダラと。
 藤田敏八、やる気がなく捨てたな、と思った。しかし、後半、伊丹十三、吉行和子、岸田森らが加わってから、俄然おもしろくなった。役者たちの演技を堪能できた。ということは、梶芽衣子ひとりだけでは作品は保たないということかな。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『若い仲間たち・うちら祇園の舞妓はん』(宝塚映画1963:佐伯幸三)を見る。「シネマ紀行・京都ものがたり」特集の一篇である。800円(会員)。
 双子のザ・ピーナッツ、姉が舞妓に、妹が家出してスター歌手に、それぞれ扮している。交通事故をきっかけに立場は逆転して、、、。
 狂言回し的に、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの舞妓三人娘が歌って踊ってくれる。そのシーンは夢の世界へと誘い楽しい。東宝お得意のショー構成である。ただ、中尾ミエと伊東ゆかりの間隔が、園まりと中尾の間隔の倍ぐらい開いていたり、踊りの振り付けが微妙にあわなかったりはご愛嬌というところかな。
 それにしても、1960年代でこれだけのミュージカルシーンを作れたというのに、2008年の現代ではそのかけらもない。なさけない。


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