ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

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 『なみだ川』(大映京都1967:三隅研次)をフィルムセンターにて見る。520円。<映画監督 三隅研次>特集の1本。

 前日、つまらない新作2本を見せられたので、口直しにエンターテインメントの職人芸を堪能するため。
 何度見ても実にいい。
 おっちょこちょいでおたふく(と自分で思っている)な姉と、しっかりもので気立てのよい妹の、お互いに相手を思いやる姉妹愛。それを情感たっぷりていねいに、そして79分といういつもながらの短さにまとめあげる三隅研次。原作は山本周五郎「おたふく物語」。涙が流れっぱなしでした。
2月28日鑑賞。
      キャスト
藤村 志保     おしず(姉)
若柳  菊     おたか(妹)
戸浦 六宏     栄二(姉妹の兄)
藤原 釜足     新七(姉妹の父親)
細川 俊之     貞二郎
安部  徹     鶴村宇吉(木場の材木旦那)
塩崎 純男     友吉(おたかと恋仲)
花布 辰男     信濃屋弥助(友吉の父親)
橘  公子     おてつ(友吉の母親)
町田 博子     お絹(お花の師匠)
春本 泰男     市兵衛(お絹の夫)
水原 浩一     島崎来助
美山 晋八     島崎の内弟子
黒木  現     若い衆
香山 恵子     お由
本間 久子     茶店の老婆
寺島 雄作     茶店の老爺
木村  玄     あさり売り
越川  一     富山の薬売り
玉川 良一     刀屋の番頭
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 『いとはん物語』(大映東京1957:伊藤大輔)をラピュタ阿佐ヶ谷にて見る。「人生の一大事! 波瀾万丈マリッジ大作戦」特集の1本。800円。
 老舗扇屋の風景をゆったりとした移動撮影で切りとっていく。おかみ・おわき(東山千栄子)や女中・お八重(小野道子)、女中・お幸(浦辺粂子)、使用人たちをゆったりとしたペースで見せていき、番頭・友七(鶴田浩二)の登場。彼をちらっと見る小野道子、ふたりの視線のやりとりで恋愛関係であることが一瞬でわかる演出、うまい! サイレント時代から映像で表現するテクニックを知り尽くした伊藤大輔にとっては朝飯前のことではあるが。
 次は、三女・菊子(市川和子)、次女・お咲(矢島ひろ子)と見せていき、最後が長女・お嘉津(京マチ子)の登場。風呂場ではガラス越し、戸を開けても声だけ。三人でお祭りに外出しても、京マチ子は被衣<かずき>で深くおおって顔を見せない。神社でひざまずき、被衣をぱっとあげると、これがなんとも笑ってしまうほどのお多福顔。これも一瞬で、また被衣で深くおおってしまう。なんとも憎い演出である。
 三人姉妹の下二人は美人なのに、長女だけが不美人。これが母親の悩みの種。娘がひそかに番頭・鶴田浩二に片想いしていることを知ると、娘の将来のためにと、番頭が留守の間に二人の婚儀を決めてしまう。普段は控えめな娘が天にも昇るようなはしゃぎぶりに、母親も手放しで喜んでしまう。
 善意のかたまりのような人々のなかで、ひとり小野道子だけが、大好きなお嬢さんのためにとぐっと自分の気持ちを抑え込む。そのなんとも言えない悔しさ、いじらしさ。涙なしでは見られない。
 商談の旅から戻った鶴田浩二は、お嬢さんを傷つけずになんと断ろうかと思い悩む。小野道子は自分さえいなくなれば、と書置きを残して失踪。その手紙を見た鶴田も後を追う。残された母親と娘も納得して二人の幸せを願う。
 なんといい話、悪い人が一人も出てこない、善意のかたまりのような人々の心温まるゆったりとした世界である。82分のコンパクトな仕上がり、小道具の使い方、映像表現、さすが巨匠・伊藤大輔である。
 今年、『モンスター』(大九明子)というなんの感情移入もできないひどい作品をみたが、特殊メイクをリアルにやればいいというものではない。この『いとはん物語』での京マチ子は頬をちょっと膨らませ、出っ歯にすることにより、カメラアングルでは京マチ子とはまるで別人になっていた。また、お多福だけど心はやさしいという京マチ子だからこそ、母親や妹たち、奉公人から愛され、観客も涙を流すのである。顔を心もブスである高岡早紀に誰が涙するであろうか。
 『いとはん物語』、いい映画であった。

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 フィルムセンター「よみがえる日本映画vol.4[大映篇] −映画保存のための特別事業費による」にて、『帰って来た幽霊』(大映京都1955:斎藤寅次郎)を見る。500円。
 砂金掘りという一攫千金の夢を追い、女房・浪花千栄子と子ども二人を捨てたアチャコ。夢破れて15年ぶりに島へ戻ってみれば、女房は柳家金語楼と再婚し、息子・田端義夫と娘・峰幸子も立派に成長し、それぞれ結婚間近。アチャコは名乗りをあげずに陰ながら家族を助けて、また島を去っていく。
 浪花千栄子が盲目という設定にしたため、アチャコとの丁々発止のやり取りはなく、その分、アチャコの家族愛が強調された人情ものになって、これまたしんみりといい味を出している。
 斎藤寅次郎のギャグセンスは、この頃になると、さすがにテンポがスローとなり、くどくなり、笑うに笑えないところも出てきている。
 そんな中、ラスト、新婚旅行に行く娘夫婦を見送るシーン、港から離れた岸壁に堺駿二・清川玉枝夫妻に支えられて手をふる浪花千栄子。手を振るのに夢中となり、2〜3歩前へ進む。あと1歩、これを踏み出せば盲目の千栄子は海へドボーン。その最後の1歩をこれ見よがしに高々と足を上げる千栄子。「あぶない!」とばかりに堺・清川から抱き止められ、間一髪無事。
 情感盛り上がる別れのラストシーンでのシュールなギャグ。笑いも見事に炸裂し、斉藤寅次郎、面目躍如といった出来栄えでした。

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 フィルムセンター「よみがえる日本映画vol.4[大映篇] −映画保存のための特別事業費による」にて、『編笠権八』(大映京都1956:三隅研次)を見る。500円。
 間違って岡山藩剣術師範を殺めてしまった市川雷蔵、東海道を西へと逃げる。若旦那と慕う水原浩一・角梨枝子兄妹が勝手についていく。彼を師匠の敵とばかりに追う門弟・千葉登四男、夏目俊二、南条新太郎、伊達三郎、ら。
 岡山からは、遺児である三田登喜子・近藤美恵子の姉妹が、父の敵とばかりに東上する。途中、ひとりになった近藤美恵子が、市川雷蔵と出逢い、剣術指導をしてもらう。お互い敵同士とは知らずに恋に落ちてしまう。
 ここらへんから、がぜん面白くなり、画面に引き込まれてしまう。ラストは八方丸く収まってのハッピーエンドも嬉しい限り。
 それにしても、これだけ楽しく見せてくれて、65分に収めてしまう三隅研次の手際よさ。最近のダラダラと長いばかりの作品を作っている監督たちは、これを見て猛省すべきだ!
 
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 フィルムセンター「よみがえる日本映画vol.4[大映篇] −映画保存のための特別事業費による」にて、『花咲く家族』(大映東京1947:千葉泰樹)を見る。500円。
 すばらしい。母の思いが子に伝わらず、子の思いが母親に伝わらず。でも、お互いに愛情たっぷり。行き違いがあり、母親の家出。でも、夫の命日、墓参りに行くと、子どもたちが先に着いていて、いかに子どもたちが自分のことを思ってくれているかを知る母親。家に戻り、嫁とも和解。そこへ子どもたちも戻ってきてめでたし、めでたし。
 千葉泰樹は家族の愛情を描かせたら天下一品、今作でも見事に証明してくれた。今回の特集での千葉泰樹作品4作、すべて鑑賞。よかった、よかった!!

キャスト

佐藤篤子(母)   瀧花久子
長男・徹也    若原雅夫
 妻・多枝子   折原啓子
長女・貞子    千明明子
次男・謙治    小林桂樹
次女・綾子    三條美紀
女中・糸や    町田博子
篤子の弟・逸平  吉川公一郎
その妻・つね子  橘喜久子
多枝子の兄・信明 植村謙二郎
篤子の親戚・恵子 相馬千恵子

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