ぴくちゃあ通信

日本映画を映画館にて見る、ということを基本にしています。特に、役者さんへの目配せを心がけています。

新東宝

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 神保町シアターにて『東京のヒロイン』(新東宝1950:島耕二)を見る。「男優・森雅之」特集の1本。1200円。
 轟夕起子が雑誌編集者に扮して、東京の街を颯爽と闊歩するお話。しかし、もうかなり太ってしまった彼女をヒロインとするにはちょいと苦しい。妹役の香川京子のほうが適役である。
 森雅之との典型的なボーイミーツガール映画ではあるが、話の展開がモタモタしている。オリジナル94分から30分もカットされた63分という短縮版にもかかわらずである。
 おもしろいなと思ったのが、酔っぱらいに扮した潮万太郎。笑い上戸でその笑いがわざとらしく感じられた。しかし、何度も登場し、森雅之と轟夕起子との喧嘩シーンまでつきまとう徹底ぶりを見せられては、大笑いするほかない。
 潮万太郎の快演ぶりと、島耕二のラブコメディ演出手腕に拍手!

 シネマヴェーラ渋谷にて、「スポーツする映画たち」特集の1本『リングの王者・栄光の世界』(新東宝1957:石井輝男)を観る。再見。
 主演の宇津井健、恋人役の池内淳子、二人とも50年たった現在も第一線で活躍している。これはすごいことだ。新聞記者・伊沢一郎は当然のごとく、ライバル・細川俊夫やトレーナー・中山昭二やセリフのない天知茂だってもうこの世にはいない。あっ、ひとりいた。食堂の店員に扮した原知佐子(新東宝時代は田原知佐子)は現在も現役だ。
 とにかく、宇津井健の若さには驚いてしまう。この『栄光の世界』の彼が若いのはあたりまえだが、その頃とほとんど変わりない風貌、声質で現役を続けているのだから。

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『東京のえくぼ』(新東宝1952:松林宗恵)を観る。再見。
 以前フィルムセンターで観ているので今回はパスしようと思ったが、またみてしまった。それが大正解。心ウキウキと豊かな気持ちになり、それが3日たっても続いているんだからすばらしい。
 この作品、『ローマの休日』の男性版といった趣で、しかも前年に製作しているところがすごい。松林宗恵のロマンチックコメディのセンスは、世界の最先端をいっていたのだ。
 毎日、めくら判を押すことが嫌になった大社長・上原謙、彼に同情してエスープを手伝う秘書事務係・丹阿弥谷津子。二人はやがて恋仲となり、、。
 脇の登場人物も実にいい。柳家金語楼・清川虹子の両親、専務の古川緑波、ゲスト出演の警官・小林桂樹と婦警・高峰秀子、みんな心暖まる演技である。もちろん、主演である上原謙のユーモアあふれるとぼけた味わいもいいが、なんといってもヒロイン・丹阿弥谷津子の笑顔がなんと魅力的なことよ!

 1月6日〜26日までシネマヴェーラ渋谷にて行なわれた「大俳優・丹波哲郎の軌跡/死んだらこうなった!」の1本『女奴隷船』(新東宝1960:小野田嘉幹)を見る。DVDでの上映、あまり性能のいいプロジェクターではなさそうで、画質はそうとうひどい。
 太平洋戦争末期、日本女性を上海に売り飛ばそうとする「お唐さん船」という女奴隷船が舞台。その船に救助された須川中尉(菅原文太)が女たちを助けるというお話。丹波哲郎はその女奴隷船を襲う海賊の首領に扮していた。菅原文太はまだまだ演技が硬い。この頃は本気で俳優をやろうという意志はなかったのかな。
 ここでひとつ発見。日活の脇役・杉江廣太郎(1968年まで杉江弘)が海賊の手下・海蛇に扮していた。調べたら、杉寛のひとり息子で1955年に新東宝『次郎物語』(清水宏)で本名・杉山弘太郎でデビュー。新東宝で脇役で活躍し、新東宝倒産後、1963年日活で杉江弘として契約。1968年に杉山廣太郎に改名。1972年にフリー。
 この作品での収獲は杉山廣太郎が新東宝出身ということがわかったこと。

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 ラピュタ阿佐ヶ谷で1月28日(日)から行われている「ミステリ劇場へ、ようこそ。【第2幕】」の1本『スター毒殺事件』(新東宝1958:赤坂長義)を見る。これがまたひどい作品であった。
 映画スター・天知茂は、自分の恋人・万里昌代を映画女優にするため、社長・高田稔に紹介する。初めは乗り気でなかった万里も、華やかな世界でスポットライトを浴びると、女優としての意欲が出てくる。やがて天知のライバルスター・江見渉と恋仲となる万里。ここらへんのヤニ下がったドンファンぶりは、江見渉の専売特許、天下一品である。嫉妬に狂った天知は二人を毒殺しようとする。江見は死に、万里は助かる。後悔した天知が万里に許しを乞うが拒絶される。すると、半分自棄気味に次々と自分に不利な証人を殺害していく天知。
 最後は、警官隊に逃げる、逃げる。その自己陶酔型の逃亡劇を、ダラダラと追う演出のなさ。出ている役者たちも薄っぺらな演技。あいた口がふさがらないとはこのことである。 見どころは、万里昌代のセクシーな踊りのみ!

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