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民主党の中井洽元拉致問題担当相が今週末にもモンゴルで北朝鮮高官と極秘接触することが14日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。日本人妻の帰国問題に絞って協議する方針で北朝鮮側は見返りに食糧などの支援を求める公算が大きい。ウラン濃縮活動一時停止などの米朝合意を受けて広がる融和ムードに乗じたとみられるが、このままでは拉致問題が置き去りにされる懸念もある。
複数の政府筋によると、中井氏側は野田佳彦首相に極秘接触する旨を伝え、了承を得たという。 中井氏は17、18日の日程でモンゴルに渡航する方向で最終調整。交渉相手は宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使とみられる。中井氏はもともと、17〜19日に日華議員懇談会のメンバーと台湾訪問の予定だったが急遽(きゅうきょ)19日の行事だけ合流することになったという。 中井氏は1月9、10の両日、首相の事前了承を得た上で中国・瀋陽で宋氏と極秘接触した。中井氏は平成20年8月を最後に中断している日朝協議の再開と拉致問題の再調査開始を求めたが、宋氏は「何の権限もない」と拉致問題を議題とすることを事実上拒否し、進展はなかった。 今回、北朝鮮は議題を「日本人妻の帰国問題」に絞ることにより極秘接触に応じる意向を示したとされる。中井氏はかねて日本人妻の帰国問題に取り組んできただけに、北朝鮮側は具体的な帰国案を提示してくる可能性がある。 北朝鮮は瀋陽での極秘会談直後の1月11、13日の朝鮮労働党機関紙、労働新聞に日本人妻の手記を掲載した。この妻は9年に一時帰国したことがあり、中井氏との会談を機に、日本人妻の帰国問題をクローズアップさせようと画策している公算が大きい。 北朝鮮の金正恩新体制は4月15日の金日成主席生誕100周年を前に、権力基盤を固めるため国民に特別配給する食糧などの確保に焦燥感を募らせている。米朝合意では米国が24万トンの栄養補助食品の支援を決めたが、北朝鮮は穀物など30万トンを要求していたため、日本人妻の帰国の見返りに不足分の食糧支援を求める公算が大きい。 一方、北朝鮮による政府内の攪乱(かくらん)工作との見方もある。拉致問題は膠着(こうちゃく)状態が続く中、政府は4月以降も制裁措置を延長する方針を固めた。人道支援にも「一定の解決が不可欠だ」(松原仁拉致問題担当相)と慎重な姿勢を崩していない。このため、北朝鮮側は比較的自由に動ける中井氏に目を付け、民主党に融和ムードを広げ、政府の譲歩を引きだそうとしている可能性もある。 中井氏は14日、産経新聞の取材に対し、極秘接触について「台湾へ行くから関係ない」と述べた。 【関連記事】 切断された小指か 中井洽氏事務所に脅迫状 北朝鮮で暮らす寺越さん、母親に手紙「7キロぐらいやせた」 金総書記死去発表直後 外務省幹部が極秘訪中していた 「核兵器は人間で実験しろ」自国民も拉致した北朝鮮 「権力闘争の道具」「妊娠拉致」元幹部が語った実態 |

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