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田舎の土地

どれくらい前だっのたか。
それほど昔というわけではありません。
父から電話がありました。

「大変だ。役場から取り立てだ」

取り立てとは尋常ではないので慌てて
父に連絡を取り、話を聞くことにしました。

田舎の土地のことで、役場から連絡があったのです。
祖父母が住んでおりましたが、
まず祖母がなくなり、
祖父も随分と前に無くなりました。

「いまは誰も住んでいなくて、家屋が傾き、庭の樹木が隣に屋根を超えている。
だから何とかしろ、というのだ。放置すると空き家何とかという法律が適用される、
というのだ」

ははん。いまはやりの「空き家対策法」のことだろう。
ということで、百歳間近な父の代理人として、
役場との折衝をわたしが担当することになったのです。
役場の担当者はHさん。
このひとには、
何度も電話したり、手紙が来たり、随分とお世話になりました。

親父もあきらめて、「では売ろう」ということに決まったので、
知り合いの不動産屋に相談して、
売ってもらうことにしました。

家を壊し、木を切り、
挙句、木の根が隣地に入り込んでいるので、
根切りをした。
裏手の揚水側には、土留めの甕が埋まっている。
そのほか、土を掘り起こしたら、陶器やガラスの破片が埋められていた。

これは手作業で掘り出す。
傾斜地なので土を入れて平たんにする…。

などなどやることが多かったですね。
それもこれも終了したので、先日、
弟と二人、現場を見に行きました。
そもそもこの土地に来たのは何十年ぶりかのことでした。

周りの風景もまるで変わっておりました。

裏手の小川の向こう側は一面の田んぼと畑だったのが、
今では家が立ち並んでいます。
まるで別の土地にいるかのようです。

田舎がなくなる…とはこういうことか。
お昼前の白い土が乾いた場所に立って、茫然としておりました…。

(この項、続く)

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