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ISBN:4575297445
この物語で語られる人たちは,家族を愛し,誰かに恋して,懸命に生きていく普通の人達だ.何か特別なものがあるとしたら,それはただ単に,あの日あの時にヒロシマにいただけに過ぎない−−
終戦直後と現在,2つの時代に生きる2人の女性の生き様を通じて,平和の意味を問いかける問題作である.
漫画と侮るなかれ.スクリーントーンを使わず,徹底的にペン線画で描き込まれた,絵葉書のように美しい日本の原風景.その中で輝く,登場人物たちの温かく穏やかな瞳.
誰かを大切に思う気持ち,前向きに生きる力が湧いてくる.
この著者の作品は「ぴっぴら帳(ノート)」しか知らなかった.
登場人物に注がれる著者の視線は,限りなく優しい.ほのぼのとした,良い線を書く作者だと思う.
著者は広島出身だが,世代的には僕に近い.もちろん,彼女も戦争を知らない.
だからこそ,彼女のような作品を書く人の存在自体が,日本の希望であるように僕には思えるのだ.
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はじめまして。「夕凪の街 桜の国」に感銘したものですから、
感想を書いていらっしゃるブログを巡っています。
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2009/9/14(月) 午前 9:50