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紹介文

“このままでいいのかな…”って思わない日はない。「ねえ、わたしたちって、いま、なんか、すごくOLっぽくない?」ふかくうなずき、おどろき、わらい、ほろっとなける―ザッツ・オーエル・エンターテイメント。

感想

新刊は押さえるべし!の朝倉さん。なにはなくともまずはこのタイトルに喰い付きたいところです(笑)。ただ中身はけっこうまともな(?)作品で今作は20代から40代、OLやパートのおばちゃんという平凡な日常を送る女性たちの内面を描いた12作の短編集です。1つ1つの物語は単独であるのだが12作の内3作だけ連作となっています。

久しぶりに感想を書くのが難しい作品です。
相変わらず脱力感のある文章なのだが随所に朝倉さんならではの女性の内面描写があり、仕事・恋愛・家族、そして現状に対する不安や不満あらゆる角度で女性心理を描いた作品内容に関してはかみさんの思考回路も理解できない自分としては女心の微妙な機知を全て理解することはできないものの「なるほどなぁ」と感じる部分もありいい勉強にはなりました、それ以外にも女性はやはり男性よりも強いなと感じる部分も多々あったと思います。

登場人物はかなりバラエティに飛んでいて、3人のタイプの違う先輩女性社員のいる会社に入社した新人OL、老舗の和菓子屋でダメな若旦那の秘書として働く女性、自分の腹筋に酔う仕事のできる大人の女、霊感を持ち事故で死んでしまったトラックの運転手につきまとわられる女性、ブログに持論を書き連ねるメーカーOL・トンブリ、家事とパートそして資格試験に向けて勉強をする主婦、作家志望の男性の理想を叶えるために転職を繰り返す女性、突然失踪した社内の有名OL「仕切りの久保田さん」、作家志望であるが芽が出ず縁故入社した女性と天下りしてきた初老の部長と統一感はないものの共通して言えるのは女性陣はサッパリアッサリとしていてかなりポジティブな性格であり、反対に脇役として登場してくる男性陣はどいつもこいつも情けないの一言に尽きるといった感じです。

男性が読むと共感するのが難しいが働く女性が読んだときどのような感想を持つのか気になる作品です。

※自分の中で「仕事」をテーマにした作品というここ最近ご贔屓にしている山本幸久さんが一番に頭に浮かびます。山本作品では男性と女性どちらも描かれるという点と地味ながらエンターテインメントとして楽しめる作品だったのに対して今作はあくまで女性の立場からのみ仕事や恋愛を描いているのでちょっと馴染めなかったのかもしれません。

マンゾク度:★★☆☆☆

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