潜在能力ハンター

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潜在能力ハンター 3 ケータイ投稿記事

 あれから何日たっただろうか。
実は、よく覚えていないのだ。
まあ、私にとってそんなことはよくある話ではあるが。
 今夜も例によって、酔っぱらっての帰り道。

「お待ちしておりました、旅川さん。」
と、後ろから突然声をかけられた。
あの時の青年であった。
ちょっと驚いたけどとりあえず

 やあ、どーも。奇遇ですね。こんなところで。

「いえいえ、待っていたのです。
実は相談があったので、
・・・ちょっと時間を下さい」

 はあ、相談・・・?
(される程の仲ではないはずだが)
ま、手短にお願いします。

私は酔うと人が善くなる。
よく、騙され安いタイプだと言われていた。
「立ち話も何なので中に入りましょう」
青年はそう言うと、すぐそばの建物の扉を開けて中に入っていった。
あれ?ここだったっけ?
そう思いながら中に入ると、中はやっぱり其処だった。
 青年は、奥からパイプ椅子を持ってきた後
お茶ではなくコーラを出してくれた。

「唐突ですが、旅川さん、相談と言いますのも
貴方に私の手伝いをしていただきたいのです」

 手伝い?・・・と言いますと?

「潜在能力ハンターになって頂きたいのです。」

 は?

「時に人とは、隠れた才能や不必要な能力を持っていたりするモノです。
貴方の、何気なく言った適当な発言が
思わず人を納得させたり、勇気を与えた事はありませんか?
それこそが貴方の能力なのです。」

 はて?、どうだったか
適当な発言が能力だなんて・・・ねえ。

「もちろん能力ですよ。
う〜ん、それでは私の無意味な能力の一つをお見せしましょう。
 私は時間を止めることが、出来ます。」

!!!

  つづく

潜在能力ハンター 2 ケータイ投稿記事

「さて、始めましょうか。お掛け下さい。
簡単な質問をするので答えて下さいね。なるべく」

 わかりました。

「名前は?」

旅川 進 36才 既婚 子供あり

「36才ですか、意外と若いんですね」

 いやいや・・、それほどでも
(って、どーゆー意味?)

「お酒は?ま、今も多少臭うから飲まれるのでしょうけど」

う・・・まあ、たびたび。

「何を?」

 何って?‐なんでも。
(美酒を好むが濁酒を辞せず)

「タバコは?」

 今は吸いません。

「ふ〜ん、以前は?」

 ロスマンズを二箱程度。
(ナンかノッてきたな)

「趣味は」?

 ロックですね、ロックンロール!
NYドールズってバンドが好きで、
えーと何年だったかなぁ?あのライブ。1900〜・・・〜

「あ、そこら辺で結構です。ちなみにロックとは?」

 う・・、あー、その、生きざま!。
(キマッたか)

「ふ〜ん、生きざまとはロックですか。
嫌いな食べ物は?
あ、好きな食べ物がコレと言って無さそうに見えたので」

 ・・正解ですが、嫌いなのも特にありません。
(しいて言うなら鯨ベーコンか)

「そう・・、意外でしたね、
肉が嫌いだと言うと思ってました。」

青年は、私の答えを左手ですらすらと用紙に書き込んでゆく。
はて?
ワイシャツの袖口から
チラッとタトゥーが見えた気がした。

 (また酔いが回ってきた感じ)
 ところで先生(先生?)
このお店(お店?)って、いつから?

青年は顔を上げ、私の目を直視すると、こう答えた。

「ああ、貴方の生まれるずっと前から・・・。
さて、本日はこのへんにしましょうか。」


  つづくかも

潜在能力ハンター 1 ケータイ投稿記事

「あなたの隠れた能力、探し出します」古ぼけた看板。
 真夜中、気持ち良く酔った帰り道、こんな看板を発見した。
いつも通る道、もう何年も様々な時間に歩いてきたが気付かなかった。
ドアの隙間から灯りが洩れている、まだやってるようだ。
面白い、今さら隠れた能力を引き出されても遅い気がするが、
知っておくのも悪くない。
軋むドアをゆっくり開ける。誰もいない。
カウンターには「相談料一回一万円」と書かれた貼り紙があるだけ。
「高いな」
誰もいないし、また次回酔った時にでも来てみよう。
と、入口のドアノブに手を掛けたその時
「お待たせしました」と、やや低い声。
びっくりして振り返ったそこには
いつの間に現れたのか髪を無造作に伸ばしたなかなかハンサムな青年が立っていた。
「すいません、この時間忙しくて」
忙しい?他に人の気配などないが…、
まあ良い奥の部屋に居るかも知れぬ。
「では、早速事前調査させて下さい。初回なんでお金は頂きませんので」
え?そうなの
私は、無料やオゴリといった言葉に弱いのだ。
「では、こちらへ」青年はカウンター横の扉を開けると、
下へ伸びる階段をサッサと降りて行ってしまった。
地下なのか…。まあいい、行くか。
「タダ、タダ」と心で呟き、陽気を保とうとする私の耳元で
「タダより怖いモノは無し」と誰かが囁く。
 20段程の階段を降りきると、
「診療室」と書かれた札の貼ってある扉があった。
診療?と思いながら扉を開けると中は六畳程の部屋。
テーブルを挟んで椅子が一つづつ有るだけだった。
青年は中くらいの革鞄から書類と筆記用具を出している。
何か光る物が見えたような気がした。


つづくかも

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