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頭痛

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脳過敏症候群

NHKの「ためしてガテン」で紹介され有名になりましたが、実は私自身、片頭痛の患者さんにはずっと以前から「片頭痛は一種のアレルギー」という説明をしてきました。このことはすでにアメリカの本には載っている事実です。ただ今まで日本の本に載っていなかっただけです。
筋収縮性頭痛とされていたものにも片頭痛がかなりあること、生理の時に女性ホルモンが減っていく時に片頭痛が起こりやすいこと、食物アレルギー的になものがあること、バロプロ酸(デパケン)が予防に使えること、すべて9年前に出版されているその本には載っています。
どうしてこういう情報は外国のほうが進んでいるのでしょうか。ひとつには健康保険の問題があります。保険外治療は自在に利用できないのでよいとわかっていても使えない、ということもあります。もうひとつは、権威ある偉い先生の意見が優先される国民性にも問題はあります。そのような土壌では新しい若い意見は無視されます。
読んだその頭痛の本には誘因となる物質を避けるレシピも載っています。ただ、アメリカ人向けなので日本人向けのレシピを開発しようと栄養士資格を持っている料理研究家の方と企画しました。ところが、出版を前提にしたところどこの出版社も「権威者」「有名人」の名前でないと出版できない、ということでした。本当に困っている人のために役立つよい情報もこうして消えていってしまうのがわが日本なのです。
最近発表された研究によると、片頭痛を未治療の方はその後に数倍も脳疾患(脳卒中など)に罹りやすいということです。
痛い時さえガマンしていれば、と思っていたら将来とんでもないことにもなりかねません。特に片頭痛は予防薬も特効薬(トリプタン類)もありますが、いずれも処方薬ですので受診が必要です。

片頭痛の発作予防薬

片頭痛の方に朗報!
デパケン(バルプロ酸)の保険適応症に片頭痛が追加となりました。
 
海外の教科書では片頭痛の頭痛発作予防薬としてバルプロ酸が掲載されているのに、わが国では健康保険に適応症が掲載されていないので使用できませんでした。それがやっとこの21日に承認となったということです。バルプロ酸は脳外科医にとっても馴染みの薬で扱い慣れているものです。
 
治療よりも予防、という当院の方針にも合致するので早速採用です!!

K点ブロック注射

K点ブロック注射を始めます。
 
 K点ブロックは、東北大学整形外科の元教授 国分正一先生氏が考案した方法で、K点と呼ばれる部位に麻酔薬とステロイドを局所注射かる方法です。
 神経系に異常がなく、脊椎に明らかな異常の認められない頭痛、頸部痛、肩こり、しびれ、変形性脊椎症、頸肩腕症候群、筋膜痛、線維筋痛症などは診断されても、通常の治療が奏効せず、日常生活に支障を来たしている場合も多くみられます。そのような時に奏功すると注目を浴びている治療法なのです。
 低出力レーザーによる治療もいたします(注射の痛いのが苦手の方はどうぞ)。
 痛み以外は保険診療の適用となりませんのでご注意ください。

以外と多い頭痛

 ある職場のデータで、健康保健室を利用する従業員を理由別で集計したところ、発熱や風邪が断然多く、継いで頭痛であったということです。
 
 昨年度の集計なので1位の発熱の原因は新型インフルエンザの流行によるものと解釈されていますが、それに比しても頭痛が多いという結果です。
 
 片頭痛だったら数時間で一旦治まるのでそれでよしとするのでしょうが、この病気は反復するものであり、脳に何の影響もないという訳でもありません。しかも最近では新しい薬もいろいろ開発されて以前よりは頭痛を回避できるようになってきました。もちろんこれらの薬は服用に注意が必要なので自由に買えるものでなく処方せんが必要で、よくテレビのCMで見るような頭痛薬ではありません。
 
 いろいろ生活に支障を来す病気なのでひとりで悩まず相談してもらいたいと思います。

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