診察の道草に

医療問題と健康問題を眺めています

旅行医学

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遅くなりましたが、7月27日の夕刊フジに当方の記事が掲載されました。(画像が大きいので拡大をクリックしてください。)
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日米格差

以前より旅行医学の国際的学術雑誌や英語の専門書を読んで感じていましたが、最近翻訳が出版されたアメリカの旅行医学マニュアルを読んで改めて格差を認識しました。日本は広さと深さがまったく劣っているのです。
日本の旅行医学書では海外でかかる感染症の程度で留まっているのが多いのです。対策も予防接種程度です。もちろん旅行医学会(私もそこの専門認定医ですが)では病気がある人の旅行や海外での病気の発生時対処なども扱っていますが、ほんの一握りの医師が取り組んでいるような状態です。これには「旅行医学」がほとんど日本では認知されていないためでもあります。
日本の大学では旅行医学を正式に教えているところはほとんどなく、自己努力で学ぶだけです。そもそもこの分野は公衆衛生学とも深い関係にあり、私自身はアメリカで公衆衛生学を修めたために関連の講義を受けていますが、日本では公衆衛生学大学院がほとんどなく、医学部の隅に追いやられているためにそこまで手が回らない現実もあります。(なにしろアメリカの大学では教員スタッフが200人いるのに対して日本は4人程度ですから)
さらに、医療行政の中にも認知されていません。当院が荻窪で開始した時に、「旅行医学外来」も項目として看板に載せましたが、保健所の担当者から「旅行医学という診療分野は認知されていないので認められない」とクレームがつきました。学会もあるのに。
欧米では旅行医学は熱帯医学を基にして発展してきました。この熱帯医学は植民地政策の推進のために生まれてきた分野です。日本においても南方の委託統治領の管理の必要性から始まりましたが、敗戦でこの流れは途絶えました。その後にこれらは一方では国際保健に、一方では旅行医学へと発展していく訳ですが、日本ではいずれの波にも乗れていないようです。
国際化が叫ばれて久しい中、これでよいのでしょうか。

中高年ダイビング

インストラクターをしている関係上、ダイビング指導団体の医学委員をしているので時々事故の情報を耳にします。その中には回避可能なものも少なくありません。
特に日頃の健康管理は大事です。少しでも具合が悪いのに無理して潜って死んでしまうケースもけっこうあります。また、中高年になったらどこかに異常があるかもしれないと思ってメディカルチェックを受けることをお進めします。健康に自信のある方ほど小さな異常も気付かず、病気が隠されていることがあります。海外ではメディカルチェックは必須で、日本でも指導団体は推奨しています。後はご本人とダイビングショップの意識の問題だけです。「お金がかかるから」とメディカルチェックを薦めたりしないショップはむしろ要注意です。あなたの命は保証されていない、ということですから。

いよいよ新緑の季節、ゴールデンウィークが迫ってきました。不景気といってもどこかしら出かけたいと思っている方も多いでしょう。そんな時には手短にアウトドアで楽しもうと考えられているのではないでしょうか。
ここ数年、アウトドア・レジャーで増えてきたのがスズメバチの被害です。スズメバチは刺されてすぐ死ぬというような猛毒ではありません。しかし、一度刺されるとその毒が体内で異物として免疫記憶され、次にさされた時には激しいアレルギー反応を起こします。これをアナフィラキシーショックといいます。血圧は低下し、呼吸までも停止してしまう恐ろしい反応です。近くに救急病院があればよいのですが、アウトドアを楽しむようなところではそうもいきません。さらに、最近では地方ほど医師が少なくなって救急で診てもらえないかもしれません。アナフィラキシーショックは一刻を争う事態です。アウトドアレジャーに来てスズメバチに刺されたらもう助からないのでしょうか。
実は重症の喘息発作などを持っている方用に、ひどいアレルギー反応への自己注射薬があります。エピペンといいます。残念ながら健康保険の適応となっていませんが、一度でもスズメバチに刺された経験があればぜひ備えておきたいものです。

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