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東電の発表が二転三転して、当初言われていたより深刻な被害をもたらしそうです。特に、ヨウ素やセシウムなど生物学的半減期が比較的短い放射性物質だけでなくより深刻なストロンチウムなどの流出も問題となってきました。ストロンチウムは骨に結合するので体内にも蓄積やすいのでやっかいです。
そこで、これを除去する方法はないかと海外の文献も検索したところ、ありました!
何とよくデトックス・キレーション療法に用いるEDTAで十分効果が認められているということです。また、EDTAは尿への排泄を促しますが、アスコルビン酸(ビタミンC)では便への排泄を促すことも報告されています。高濃度ビタミンC療法では活性酸素による遺伝子障害を防ぐことからガン予防への効果も期待されておりますが、すでに書いたように私自身の治療例でも初期ガン消失の実例もあります。
つまり、キレーション療法と高濃度ビタミンC療法との併用で、ストロンチウムによる発ガンの心配は軽減される可能性が高いことがわかりました。これは朗報です!
当院でも積極的にこれらの治療をしていますので、心配な方はぜひご相談ください。
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災害保健
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表題のような本を書こうかと考えています。ネタは自分がアメリカの大学院で学んできたコースで、写真にあるのがテキスト(CD-ROM化されています)です。
今ある出版社に持ちかけていますが、検討段階なので別の社よりオファーがあればそちらにしようと思っています。
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災害後には被災地でどのような感染症が起こるのでしょうか。
まずは、インフルエンザ(すでに流行の兆し)や肺炎を含む呼吸器感染症、急性下痢(主にウイルス)、A型肝炎、はしか、髄膜炎、赤痢、そしてわが国で忘れてはならないのが結核、などです。これらに対する治療と予防の備えをして現地の活動に当たらなくてはなりません。避難所では密集状態であるために一度感染症が発生するとまたたく間に伝播して流行します。また、衛生状態の悪化がこれらを増長します。
このような状況を監視し適切な指示を発していくにはデータを取って解釈していく疫学者が現場に必要とされています。残念ながらわが国では専門家を養成する課程が乏しくて実践的疫学者は数があまり多くありません。今後はそのような問題も災害対策として考慮するべきだと思います。
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震災からすでに2週間たち、3週目に入りましたが、少しずつ復興へ向けての動きも見られ始めました。残念なりは原発という副次災害で事態を悪化させてはいますが。
さて、災害直後から数日−数週間は「衝撃期」と分類され、メンタルな問題では発生の瞬間がフラッシュバックしたり、再発するのではという不安と恐怖が中心となっていたことと思います。続いての「早期復興期」に入ってきて問題になるのは「喪失」の衝撃です。災害で家財や、そして大切な肉親を失った方々もかなり多いということです。ストレス研究では、もっともストレスが高くなる出来事とは愛する者の喪失である、といわれています。災害による直接の恐怖が一段落し、改めて喪失の悲しみ、不安、恐怖、が襲ってきます。この時期のサポートはとても大切になります。失った事への受容ができるように心の支えとなる必要があります。
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私自身、厚労省の研究班で災害時保健に関わったために、ハリケーン・カトリーナの直後にアメリカの状態について情報収集に行った経緯があります。アメリカはすでにバイオテロを警戒してシステムを作ってきました。私がアメリカで勉強していたのは実際にバイオテロが起こる4,5年前でしたが、すでにバイオテロ対策の講演会などが学内で行われていました。その後のバイオテロやハリケーンなどを通じてシステムを確立していきました。そのシステムはネットワーク化されており、上がダメになっても下や横へ繋がり、どこのレベルでも同じ構造で統一されているという合理的なものです。詳細については、日本公衆衛生協会の雑誌、公衆衛生情報に掲載された拙著論文が参考になります。
米国の災害時保健システムについて, 公衆衛生情報 37(4):41-44, 2007
もうひとつその時に関心し、今回の地震でも必要なことは、救助者の健康管理です。アメリカでは支援センターを設置し、救助者に健康診断をしたり、メンタルについてのカウンセリングをしたりしています。また、被災地の警察官や消防署員などは自らも被災者なので家族の安否情報など必要な情報の支援もしています。日本でもこのような支援センターが必要だと思います。困難な中で一番活躍しているのですから。
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