野田首相は11月に決着つけると明言しましたが、また民主党政権のこと、その時が来たら逃げるのでしょうか。
さて、TPPに対して賛否両論となっておりますが、本当に不利なことでしょうか。
漁業者にとっては安い魚介類が輸入される脅威があるとおもうでしょう。しかし、昔から「近海物」を最上としてきた日本人にとって輸入品が取って代わるものとなるとは思えません。むしろ、質で勝負と思えば価格高騰しても売れるかもしれません。つまり、今より少量で同じ利益が得られる可能性があります。資源温存にもよいかもしれません。
農業については、以前より指摘していることですが、輸出業者に転換していくチャンスとなります。特に米については日本食の広がりとともに有望です。また、農業も再編されるかもしれません。実際、複数農家が合同して農業法人を設立して大規模化して成功している例もあります。困るのはそこまで力を入れていない兼業農家です。しかし、冷静に考えると、もしTPPに参加せずに工場が海外に移転してしまったら、主たる収入が絶たれることとなり、逆に困窮することになりかねません。つまり、TPPに参加すれば農業を主としている兼業農家が困り、不参加ならば従としている兼業農家が困り、いずれにしても同じなのです。それではだれが一番困るのか。それは農協と農水省です。農家が大規模化したり法人化すれば銀行が貸付けることになり農協の融資が減少します。第一、組合員が減ります。そもそも、農協というのは農家にとって何なのでしょうか。自分には地主から取って代わった農村支配者としか思えません。農協の指示で融資を受けている姿は小作料を取られているのと同じに見えてしまいます。組合長自ら漁に出ているような漁協と差がありすぎます。さら、農業が産業として確立し輸出も盛んになると、その部分では経産省の管轄になります。つまり、農水省は既得権と農業助成金という予算を失うのです。それが反対の主因なのです。そうなってもむしろ農水省としての新たな役割も出てくると思うのですが、先例しか見えないとわからないのでしょうか。
医療についても反対があります。自由に海外の医療を受けられるとしたら日本の患者が大挙してアジアの国々に治療に行くというのでしょうか。外人の医師や看護師が急増するというのでしょうか。前者については医療レベルの問題があるし、後者については言葉や免許の問題があります。いや、むしろそれならアジアに進出することも可能と考えられるし、アメリカで自由に診療できることにもなります。もし、国内の医療環境に魅力がなく日本から医師や看護師が海外へ逃げ出したらどうでしょうか。それだけ、ますます医療崩壊が進みます。実際にこれはイギリスで起こりました。その結果はどうでしたか?医療費の見直しにより対GDP比率を上げて医療が立て直してきました。もちろん医師や看護師も戻ってきました。医師会が反対する理由がないと思います。一時的に国民も苦労するかもしれませんが、どんどん締め付けられて立ち直れなくなってしまうよりよいと思います。医師会も護送船団方式から脱却すべき頃でしょう。
|