<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
	<rss version = "2.0"  xmlns:blogChannel="http://backend.userland.com/blogChannelModule">
		<channel>
			<title>Ｊｉｍｙ Ｉwarehikoのブログ</title>
			<description></description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
		<image>
			<title>Ｊｉｍｙ Ｉwarehikoのブログ</title>
			<url>https://s.yimg.jp/i/jp/blog/iym_img.gif</url>
			<description></description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn</link>
		</image>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　17・周辺状況</title>
			<description>　　　　　　17　・周辺状況&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「昨日のお婆の話し、どう思う。わしは途中から胸糞悪うなってなあ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「実際のところ、あの通りじゃろう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「･･････？？　確かにお主だけは最後まで顔色一つ変えずに&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　お婆の話しを聞いておったなあ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「･･････・・実はのう、今までに他から２回も同じ話しを聞いておってのう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　確信が持てるまではと兄ちゃんへの報告は控えておったんだけんど、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　昨日のお婆の話しを聞いて確信が持てた。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　あくる日の呪術師ヒシカを送り返してから、例によって&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　イツセとワカミケの二人っきりでのボソボソ話である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　二人っきりのときには、ワカミケは御館様のイツセのことを&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“兄[アン]ちゃん”と呼んでいる。ワカミケの情報収集能力は卓越していて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　これまでワカミケは、イツセに対し、入手した情報を整理したり&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　選別したりして的確な情報だけを提供をしてきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「そりゃあ、間違い無かか。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「わしも半信半疑だったんじゃ。が、昨日のお婆の話しを聞いていて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　支配される側の目で見るようにしてお婆の“カタリ”を聴いていたら、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　むしろその方が実際の事実じゃろうと確信が持てたんじゃ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「お主の受け止め方は解ったが、放っておいてもええもんか。んー」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「どうしようも無かじゃろう。仮にお婆の家系を根こそぎ処分したとしても&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　裏で伝わる“カタリ（言い伝え）”は脈々と流れる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　きつい“みせしめ”の処分をしたところで、そう言う“カタリ”の流は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　さらに裏の奥へ深く潜り、わし等に聞こえてこなくなるだけじゃ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「むむ・・・・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「それに鹿見のお婆には何時か重要な役割を担ってもらわなならん&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　時がくるはずじゃ。それに昨日のあの場面、ひとつ間違えば&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　切り捨てられてもおかしくないところじゃ。腹を決めていなすったのう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ええ度胸じゃッた。あの婆はつかえる。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「解った。ワカミケがそう思うとるんじゃったら、そん事はそいで良しじゃ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　・・・・・・じゃが他に、わしにまだ話しとらん事があるじゃろう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「大王家の周辺の事かのう。いろいろ騒がしいのは今に始まった事じゃない&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　がのう。大漢帝国からの使者が来た事は、もう話してあるしのう。・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「・・・・・・・・・・・・・・・・。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「分かった､分かった。兄ちゃんには勝てんのう。じゃがこれは、・・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　まだ噂の域じゃ。兄ちゃんに報告するにはもう少しと思ったんじゃが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　まあ良い機会じゃ。“こんな動きもあるよ”と言う事で話しとこうかのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「おーっ、そうこんけりゃあのう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「今の王族の中で大王家に反感を抱いちょるのはわし等も含めて少なくないわのう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　性質が悪いのは表向き従順を装って大王家から良い役目をもらったり、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　戦での出兵を免れたりしちょるのに、反大王家の仲間を集めようとしちょる伯父貴&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　達もおる。そん事はちょいと前にわし等ん所にも使いを遣したのがおったから、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　兄ちゃんもよう知っちょろう。・・・そん中の一人がなあ・・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「ああ、カブリの伯父貴じゃったかのう。しかしあの辺りがどんな動きをしようとも&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　どうにもならんじゃろう。ほっとけほっとけぇ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　ナレーター　　この段階でのこの情報は全く深刻なものではなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“クーデターの動きかもしれない”というものだったが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　イツセもワカミケも情報の元であるカブリの伯父貴のことは昔から良く知っていて、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　とてもそんな大それた事ができるような人物では無いという判断だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　はっきり言って少々バカにもしていたのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　伊勢の海の入り江の小勢力であるカブリ一党は、ニニギ支配の開始以来の&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　由緒ある王族ではあるが､当代のカブリの伯父貴こと“オオイワイ”が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　家系を継いだことによって全く精彩を欠いていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　その理由は一言で言えば、オオイワイの見栄[ミバ]えの悪さだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　現代風に言えば軽度の身障者で背丈が異常に低い上に、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　顔面や手足に痙攣が有り、当然話し方にも違和感が有ったので、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　一党の中でも家系を継がせるのに、反対意見も多かったが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　祖父の鶴の一声で決まったらしい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　知能、知略はさておいて、周囲の評価は外見の評価が優先し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　相手にされていないのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「そうじゃのう、わしもそうは思うが・・・・・・まあ良かか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　あっそうそう、話は違うけんど、今度の東方行を三雲の伯父貴のところへ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　届けるんじゃが、何時にするかのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「あんまり行きとうは無いが、仕方無いわのう。しかし、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　しばらくぶりに伯父貴の顔を見とくのも悪うないか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　日取りは何時でも良えが、届け出の中身はできとるのか。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「だいじょうぶ、用意は万全じゃ｣</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/14885902.html</link>
			<pubDate>Mon, 07 Jun 2010 09:33:06 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　16・筑紫攻略法</title>
			<description>　　　　　　　　16　･筑紫攻略法&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　ひとつは天族側からする抵抗の元凶、猿田毘古[サルタビコ]ともう一人&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　大山津見[オオヤマツミ]に対して調略の“魔の手”が打たれていたのです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　それともうひとつ、苦戦中のニニギに宛て攻略法を授けたのです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　先ず、速やかに兵を引き上げること。抵抗者どもを充分に油断させておき、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　その間に迂回して筑紫の裏側にまわり、山側の高所から平坦部に向け、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　天族の主神である“御日様[オヒイサマ]”、すなわち太陽を背にした形で&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　攻撃しなさい、と言うものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　攻略法の伝令役は“ヤタガラス”と呼ばれている仙人で、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“タカミムスヒ”の推挙によるものだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“タカミムスヒ”は天照の大婆の相談役的な存在で、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 　　　　　　　　   大婆の誕生以前から、代々世襲して天族を後見してきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　攻略法の伝令を兼ね迂回路の案内役として派遣されたのが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“ヤタガラス”、火の国と筑紫の国のの間の山中を住処とする&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　一族の首領でもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「まだ話しの途中と思いますが、ここで一つだけ聞いときたい事が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　あるんですけんが、・・・。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「どうぞ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「天族の圧倒的武力とは、どんなようなもんですかいのう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　鹿見婆様に伝わっておれば話してくれませんかいのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「私も母に同じ事を訊きまして、母の答はこうでした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　『今では別に珍しくも圧倒的でも有りませんが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　銅[アカガネ]や鉄[クロガネ]づくりの鏃[ヤジリ]や矛[ホコ]、戈[カ]等です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　当時は戦闘部隊として天族しか使っていなかった。』そうですから、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　骨や石づくりの武器でしか戦う術を持たなかった地の人々は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　悲惨なものだったと思います。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　迎え撃つ地の豪族達も金属製品を全く使用していなかった訳では有りません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　しかし、金属製武器となると限られた豪族の長が持つ程度で、それも&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　きらびやかに飾り立てられた宝物的な物だったと思います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　圧倒的武力とは、ひとつには、金属製武器の性能の違いと、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　もうひとつは、その高性能の金属製武器を各兵士全てに持たせ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　軍隊としての訓練が施されていることのようです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　この二つとも大陸から韓国経由で入ってきた最新式のもので、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　天族の拠点が、“ヒノモトの国”の中で最も速く入り易い場所にあった&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ことが、圧倒的武力を備え得る事のできた理由のように思われます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「良く解りもした。先をどうぞ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「では続けます。猿田毘古神に対して天照の大婆様が打った手とは、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“ウズメ”と言う女将を交渉の為遣わし、色仕掛けと好餌を持って&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ニニギノ命様を受け入れる事を承服させようとしたのです。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　この色仕掛けの方は通用しませんでしたが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　今までに見た事も、味わった事もない多くの人々の被害、惨状に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　気を病んでいた猿田毘古は、仕掛けられた好餌に乗ったと言うよりも、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　持ち込まれた和睦話を契機に、これ以上の被害の拡大を食い止めたのでした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　そうして手向かう人々を鎮め、葦原中国の支配の足掛りとして&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ここ竺紫の地の日向[ヒナタ]の高千穂に宮殿を建てさせたのです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　聞いている兄弟達はそれぞれ複雑な面持ちであったが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ワカミケだけは少しも表情を変えず、落ち着いて受け止めているようであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「当初、ウズメの持ち込んだ天族からの“ニニギ支配の受け入れ”の条件は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　猿田毘古神と大山津見神には今までどうりの立場を保証されると言う事だったので、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　激しく手向かっていた地の豪族や土着の神達や国々の長達も、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　手向かいの手を緩めニニギﾉ命様の竺紫入りを認めたのでした。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　しかし、それは誑[タブラ]かしの策略で、しばらくして宮殿が建ち、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　軍制が整うと、抵抗勢力の長達は、密かに殺されたりして排除され、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　猿田毘古までも、ウズメの手の者によって、伊勢の海に沈められ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　溺死させられてしまったのです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　全て天照の大婆の指示によってなされた事ですが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　当然表向きには、溺死にさせたとはせず、逆に宮殿に招待し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　その宴席で『ニニギノ命様の新政を喜び、今までの支配権をこの度功績の&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　あったウズメノ命に全て譲り、その証として自身の名前の一部を与え　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“猿女君[サルメノキミ]”として代々引き継ぐように』と任命した事としました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　その後しばらく宮殿内で歓待を受け、狩や漁を楽しんで&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　いるうちに事故で亡くなったと言う事にしました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ミケン　　　「事故とはどのようなもんでしたかいのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　今まで、一言も話さなかった、三男のミケンが、よほど腑に落ちないのか&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　いきなり口を挿んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「伊勢の海で潜り漁をしていた時に“ひらぶ貝”と言う大貝に手を挟まれて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　浮き上がる事ができず溺れ死んだと伝わっています。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ミケン　　　「そんなこっては、・・・・・・・・そんなこって皆、承服しましたんかいのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「その後、今までの猿田毘古神の支配下の人々の中で、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　この“支配権譲り”に不信を抱き、抵抗しようとする者は全て&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　猿女君（ウズメノ命）の手の者によって、抹殺されてしまいました。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　宮殿が完成してからのニニギは、圧倒的武力を背景にここでも&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　これぞ天族支配とも言うべく政策を断行されました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　宮殿は広大な敷地の中心に聳え立ち、敷地の周囲は盛り土に城柵、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　さらにその外側の堀によって出入りを遮り、要所要所には軍兵を巡らし、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　特に限られた城門は厳重に警戒されました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　猿女の手の者（検察隊）に連れて行かれ、ひと度城門をくぐったら、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　二度と門外へ帰り出でた者は無かったとの事です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ミケン　　　「悪辣ですのう。・・・・聞いとりますとニニギ様の天族支配は、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　逆らう者に対しては有無を言わせず、と言うふうだったと言う事ですかいのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「・・・・・、繰り返しますが、今お話ししている事は、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　私の母より私のみに言い伝えられた事です。ですから、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　受け止め方は皆様方それぞれにお任せするほか有りません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　理由はわかりませんが、この度、皆様ご兄弟にお伝えするようにとの&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“お告げ”が有りましたので、こうしてお伝えの機会を頂いている訳でございます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　この時を見計らっての“お告げ”ですので、このたびの東方行に何か関連し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　なにか意味が有るのかもしれません。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　この後もヒシカの話しは休憩を入れつつ夕暮れまで続きました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　日高兄弟の祖先でもある天照の大婆がオオクニヌシから“ヒノモトの国&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　（葦原中国[アシハラノナカツクニ]）”の支配権を簒奪し、ニニギを派遣し瑞穂の国&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　筑紫の地を制圧する過程を　“裏に伝わる話し”　として、語ったのでした。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/14361557.html</link>
			<pubDate>Mon, 24 May 2010 18:13:40 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　15・葦原中国[｣ｱｼﾊﾗﾉﾅｶﾂｸﾆ]</title>
			<description>　　　　　　15　・葦原中国[アシハラノナカツクニ]（1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　 　この時、さらに天照の大婆は、今当に支配しつつある“ヒノモトの国”を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　葦原中国[アシハラノナカツクニ]と呼ばせるようにして、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　支配領域に対し、支配体系の替わったことをＰＲし始めていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　そして既にここ筑紫の地を、新支配の中心地として狙いを定めていました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　筑紫の国は以前から“瑞穂の国”と言われ、あちこちで稲栽培が定着し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　とにかく安定した食料の豊富なことと、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　何と言っても、対馬、壱岐を拠点とし、朝鮮半島の韓国[カラクニ]を結ぶ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　特に天族にとっての海上交通の利便性と有効性など、天照の大婆が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　新支配の中心地として狙いを定めた理由は明らかであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　15・葦原中国（２）ニニギ派遣&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「この地を制圧しようとした天照の大婆様はニニギノ命様を遣わされました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　天照の大婆様はオオクニヌシ様より“国譲り”の御印[ミシルシ]として&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　取り上げた“草薙の剣”に“八坂の勾玉”、それに“鏡”とを加えた三種の神器を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“葦原中国の支配の証”としてニニギノ命様に授けました。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　・・・天照の大婆の仰せを受けたニニギは、いとも容易く&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　支配の手を伸ばせると思って竺紫の地にやって来ましたが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　然に非ず、土着の豪族達や国々の長達の抵抗は思いの他強く、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　特に猿田毘古の神を遠い昔から崇拝する地の人々は数多く、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ここでもニニギの天族部隊は持ち前の圧倒的武力に頼ろうとしました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　筑紫[チクシ]の地に上陸してしばらくは、最新の武器を持ち、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　戦闘の訓練をされた精鋭の兵士を揃えた天族の圧勝が続きました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　しかし、この侵略部隊に対する地の人々の抵抗は激しく、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　人的損傷は膨大であっても数に大きく勝っており、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　戦が仕掛けられてしばらくすると、抵抗する人々の数は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　侵略部隊の１０倍にも２０倍にも膨らみ、形勢を完全に盛り返し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　勝敗のつきかねる状態が長く続いていました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　そんな中、水面下であの大婆の攻略の手が伸びていたのでありました。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/14057307.html</link>
			<pubDate>Mon, 17 May 2010 09:51:24 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　14・国譲りの真相（2）</title>
			<description>　　　　　　14　・国譲りの真相（2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「解りました。それでは先ず、“国譲り”についてですが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　  今伝わっている“言い伝え”のように&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 　　　　　　　 円満に『ヒノモトの国』の総支配権をオオクニヌシ様から&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
  　　　　　　　天照[アマテル]の大婆様に譲られたと言う事では無いと言う事です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　私に伝えられている“裏の言い伝え”では、解りやすく言えば、・・・・“ぶん取り”」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　簒奪[サンダツ]”されたと言う事です。これからがヒシカの“かたり”の本題です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“ヒノモトの国”時代、頂点に立つオオクニヌシのナンバー２の立場にあった&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　天照の大婆は対馬、壱岐を拠点に、朝鮮半島を経由して入ってくる&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　金属による格段に優れた武器で武装した兵力を着々と整え、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　当時の“ヒノモトの国”では、圧倒的なものとなりました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　そして終にその圧倒的武力を背景に、“ヒノモトの国”の支配権の交替を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　迫ったのです。当然、オオクニヌシは首を縦には振りません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　しかし、天照の大婆の実力を良く知るオオクニヌシは、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　この厚かましい“弥生のチェンジ”要求にキッパリと突っぱねる事が出来ず、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　しばらく躊躇を続けていると、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　天照の大婆は取り巻きの部下のタケミカズチに武装船団を引きいらせ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　強引にオオクニの出雲に戦を仕掛けました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　天族の武装船団は現在の出雲大社近くにある稲佐の浜に上陸をし、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　これを迎え撃ったのはコトシロヌシ。オオクニヌシの二人の王子の兄のほうだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　タケミカズチは先ず、兄のコトシロヌシを攻め立て、瞬く間に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　美保の岬に追い詰めて、海に飛び込ませ自殺させてしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　次いで弟のタケミナカタも激しい戦闘の末、降伏させ捕虜とした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　他にも出雲周辺で手向かう者等を次々に血祭りに上げて行ったのです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　・・・ヒシカは、顔をしかめたくなるような内容の“カタリ”を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　平然と静かに話し続けます。・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　長男の戦死や生きて捕虜にされた次男の事等、生々しい戦況を聞かされ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　これ以上多くの血が流れることを恐れたオオクニヌシは終に降伏した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　オオクニヌシからは、タケミカズチに各所での矛を納める事と、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　味方の捕虜開放及び息子タケミナカタの助命を条件に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　自ら投降し、捕虜となったと言う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　タケミカズチはオオクニヌシの要求を受け入れ、捕虜としたオオクニヌシを&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　幽閉する為の建物を、多岐の小浜に表向き立派な宮殿風に新築した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　そこで息子の弟王子であるタケミナカタと二人を捕虜として厳重に監視し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　人質にとった事により、オオクニヌシ一族、一党に従属を強要し成功した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　・・・ヒシカの“かたり”の口調は依然として変わらない。しかし、気のせいか&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　心もち涙目に見えたり、声も微妙に震えてきこえる。・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ここで採った人質作戦は、タケミカズチが天照の大婆に指示を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　仰いでのものだったが、この後に広く天族支配を展開してゆくに当って&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　非常に大きな効力を発揮し、綿密に計算されたものであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　恐るべし天照の大婆、武力だけのものではなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　オオクニの出雲とその周辺が凡そ制圧されると、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　人質として幽閉されていたタケミナカタは用済みとなり、幽閉地を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　越（高志[コシ]）の国のさらに向こうの諏訪に移され、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　当時としては地の果てのような遠方に追いやられた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/13463918.html</link>
			<pubDate>Tue, 04 May 2010 07:23:38 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　14・国譲りの真相（1）</title>
			<description>　　　　　　14　・国譲りの真相（1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「お話しの中身は、皆様が伝え聞いてきている“国譲り”の言い伝えと、&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
　　　　　　　私が伝え聞いてきた“その事”　とは大きく違いが有り、　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“大きく違うその事”　についてお伝えしておこうと言うことなのです。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　　　　　　　先ず､“国譲り”の言い伝えは、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　天照の大婆様が出雲のオオクニヌシ様より&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“ヒノモトの国”の支配の役割を譲り受け、・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　・・・“ヒノモトの国”とは今で言う葦原中国[あしはらのなかつくに]のことです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　オオクニヌシ支配以前の呼び方で、大国[オオクニ]の出雲を中心にして&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　高志（コシ）の国の向こうから、ここ委（チクシ）と東の豊、南の火の国を含め、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　*高志の国　ー　能登半島とその周辺一帯を指す。後の越前、越中、越後&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　*豊の国　ー　福岡県の行橋市辺りから中津にかけての平野部と別府周辺&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　〈豊葦原中津国〉&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　*火の国　ー　筑紫の国の南に隣接。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　オオクニヌシ様の息がかりの一帯を“ヒノモトの国”と呼んでいたようです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ちなみにこの辺りの竺市のことは“ヰ（うぃ）”と呼ばれておったそうですが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　話をもとへ戻します。・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「天照の大婆様がオオクニヌシ様より“ヒノモトの国”支配の役割を譲り受け、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　孫のニニギノ命様を遣わし支配させようとした。その時、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　“ヰ”の土着の神、猿田毘古（さるたびこ）様が歓迎し道案内に努めました。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　・・・猿田毘古は過去何代もも世襲しており、当代のその人は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　オオクニヌシの展開する“ヒノモトの国”の共同体支配に協力し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　いわゆるオオクニヌシの強力なパートナー（共同経営者的な立場のひと）として&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“ヰ”と呼ばれていたここ筑紫周辺の豪族達は勿論、土着民からも、いたく慕われ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　神として祭られ続けていた。・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「そしてニニギノ命様は、ここ竺紫の日向の高千穂の峰に案内され、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　そこのクシフル岳からこの地をすべてを眺め、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ここを“ヒノモトの国”に替わる“葦原中国”、アマ族支配の中心の地と定められ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　それまでに誰も見た事の無いような太柱の宮殿をお建てになりました。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　この時、ニニギは、高祖山連峰の串振岳から一望し、現在で言う&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　筑紫平野に入り込んだ日本海が、壱岐、対馬そしてその向こう正面の&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　韓国[カラクニ]まで広がっている光景を観て感嘆の声をあげたと言う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「それから、もう一人の土着の神であった、大山津見神も&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ニニギノ命様を歓迎し、二人の娘を差し出しました。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　石長毘売（いわながびめ）と木花佐久夜毘売（このはなさくやびめ）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　の二人であるがニニギは姉の石長が大変な不美人であったことから&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　追い返してしまったそうです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「ニニギノ命様はその妹の木花佐久夜毘売との間に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　一夜の契りで三人の子をなしました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　それがホデリノ命、ホスセリノ命、ホオリノ命の三柱で、皆さんのご先祖様達です。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　長男のホデリノ命様は、今の大王家の祖先ですよね。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　そして末弟のホオリノ命様の血筋が皆様の日高ご一統と言うという事でしたよね。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　大筋を掻い摘んでお話ししましたが、どうですか。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「全くその通りじゃ。わしに言い伝えられてきたものと違うところは無い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　お前等あも違うところは有るまい。どうじゃ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「今のところは“言い伝え”の照らし合わせでその確かめじゃろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　なら問題無しじゃ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「そうです、皆様に言い伝えられて来た“天族支配となった言い伝え”です。・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イナイ　　　「と言う事は、ん・・・他に言い伝えが有り、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　我等が伝え聞かされてきたもんは“うそ”じゃと・・・。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「そうでは有りません。しかし・・・・。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「まあまあ、イナイの兄さー。ここはよーく聴く事にしよ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　鹿見婆様、先をお願いしもす。」</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/13076121.html</link>
			<pubDate>Sun, 25 Apr 2010 14:13:46 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　１３・王族の伝承</title>
			<description>　　　　　　13　・王族の伝承&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「のうイツセ殿、貴方方王族の方々は、“どのようにして今があるのか”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　いろいろ聞かされて来ておいでじゃろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　我等はこの竺紫の地が、伝承[カタリ]で言われている『国譲り』で&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　天族[アマゾク]支配に替わる前のオオクニヌシ様支配よりさらに遠い古の昔から、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　この地の神子としての役目を代々引き継いできたものです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　今回は依頼された卦をお伝えし、無病息災のご祈祷をする事の他に、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　もう一つの大切な重い役割を負って来ておりますのじゃ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「ほう、それは大そうな。してその重い役割とは。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「はい、これより先の話しは御兄弟以外はお人払いの上で・・・。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　  と言う事で、儀式後の片付けなどの指示を終え、場所をイツセの住居に移した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　イツセを正面にして兄弟達に向って座り、ヒシカはしばらく沈黙していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「ここで、ええですかのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「はい、これより先の話しは“ここだけの話し”として頂きたいので。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「ここならその心配は無かですよ。鹿見[シカミ]の婆様。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　周りに人が近づけんよう手配してありますけん。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「有り難うございます、お手数をおかけしまして。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ところでお父君が亡くなられてどれ位になりますかのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「そうですなあ、もうかれこれ６年度（３年）です。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「速いものですねえ、もうそんなに。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　お父君にもとても良いお付き合いをして頂きました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　私が若くして母から神子の役目を受け継いだ時、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　大変大きなお力添えをして頂いて以来のお付き合いでした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　事有る毎にお世話になって来ましたが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　それ等の事についてはまた機会を改めての話にするとして、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　今回の事は、そのお父君にもお伝えしていなかった事を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　『イツセ様ご兄弟にお伝えせよ』　とのお告げが有り、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 　　　　　　 このようにして“かたり”の場を設けていただいたのです。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イツセ　　　「それは我ら日高一族についての事ですかのう。それともそれを含む天族の・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒシカ　　　「いいえ、いずれでも有りません。全く無関係とも言えませんが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　殆どは私どもの家系についての事で、この事をお伝えしたからと言って&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　イツセ様の方に何かをして頂こうと言うものでは有りません。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ただお伝えする中身をしっかりと受け止めておいて頂ければ良いのです。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　ヒシカは本題に入る前に充分過ぎるほど聞き手に配慮し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　内容の重大さが伝わるようにする事とゆっくり落ち着いて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　聞き入れてもらえるように心掛けた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/12800198.html</link>
			<pubDate>Mon, 19 Apr 2010 07:07:53 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　12・呪術師ヒシカ（２）</title>
			<description>　　　　　　12　･呪術師ヒシカ（2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　  イツセの東方行[トウホウコウ]についての占いの結果がヒシカより、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　鹿の骨のひび割れを読みながら、一同に向かって伝えられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　『今回の東方行については吉運である。しかし、長期間になると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　吉凶入り混じり、先に行ってから再度訊かなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　出立は秋の収穫後の年度明けが最も良い。供は多いほど良い』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　との事であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　ヒシカのことをもう少し紹介しておこう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　鹿見[シカミ]の婆様こと志賀島のヒシカに母より伝えられている事によれば、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ヒシカの家系は祖先が天照[アマテル]の大婆と同じ血族の分派ではあるが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ニニギの竺紫[チクシ]支配が始まるよりもずっと以前から&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　代々、志賀島の祠[ホコラ]を守り続けてきたとの事である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ニニギ支配の前は海神[カイジン]様を祀[マツ]り、海が荒れるのを鎮めたり&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　好天や豊漁を祈願し占ってきたそうである。その役割は、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ニニギ支配後も殆ど変わりは無かったが、大きく変わったのが&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　御日[オヒイ]様を主神として祀るようになったことである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　春秋の年度の祭祀時には銅[アカガネ]作りの鏡や矛を祭器として&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　使用する祭祀法に変えてきているのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　分派ではあるが血族である事を理由に排除されずに存続をゆるされたのだが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　主神を変えることは早い話し、存続の条件として&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ニニギ支配に押し付けられたのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　実際には海神様との合祀をしているのだが、表向きには許されるはずもない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　以前の神音[カミノネ]を奏でる祭器も隠されたままである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　いわゆる“ニニギ支配”とは天族[アマゾク]支配の始まりのことで、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　主神の“御日様”とは天照の大婆のこと、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　後に天つ神の主神、“天照大神[アマテラスオオミカミ]”とか&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“天神様”として祀られ続けるようになるのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
   　　　　　　　　　*　現代の天神様は雷神のことを言ったり&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
   　　　　　　　　　　菅原道真が合祀されていたり少し違うものが多い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　呪術師ヒシカには、この筑紫[チクシ]の地で天族[アマゾク]の支配が始まる&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ずーっと以前から、以後今に至るまでを、先祖より代々“かたり”と言われる&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　伝承法で言い伝えられ、当に自分の目と耳で見聞きしてきた事のごとく、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　語り伝える事ができるのである。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/12091942.html</link>
			<pubDate>Mon, 05 Apr 2010 12:03:19 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　12・呪術師ヒシカ（1）</title>
			<description>　　　　　　12　・呪術師ヒシカ（1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　宇佐からの使者との会見の日から１０日後、御館ではシカノ島から&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　占いの為呪術師が招かれ、凡そ決定的な宇佐行の吉凶の伝達と、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　往来の無事、無病息災の祈祷が行われていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　会見があった翌朝、ワカミケの住居前から、ワカミケの指示を受けた&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　クメノオミが十数人の供を引き連れ、シカノ島への遣いに出た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　宴会の明くる朝、“空の具合”が良かったので、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ワカミケが夜明けの鳥の鳴き声がしだした頃、急遽[キュウキョ]判断したのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　成り行きもあって、供の中にはタギシミミ兄弟と守役も含まれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　この日は日の出までにお供え物の荷造りを済ませ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　入り江最奥の泊まで運び、そこに停泊させてあった&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　３０人程乗る事のできる大き目の手漕ぎ舟で島に向かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　イマの内海から中海に抜け出ようとする辺りに岩場がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　前日にタギシミミ達の筏が潮の流れに乗って直ぐ前を通ったあの岩場だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　しかし、前日の岩場とは様子が全く違う。真っ黒なのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　遠目で見ているせいでも朝日の山陰になっているせいでも無さそうだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　目を凝らして良く見ると真っ黒な岩全体が、何かざわざわと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　蠢[ウゴメ]いているように見えるのだ。キスミミはツボミの腰にしがみついた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　『あッ、海坊主の神だ』と思った。昨日、最初に持った大ダコのイメージとは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　随分違ったが、恐ろしさが先に立ち、『海底に引きずり込まれる』と思い込み、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　小便を漏らしていた。しかしキスミミはそれに気が付いてはいなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　キスミミが漏らした『海坊主の神』の正体は海鵜の群生であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　海上に顔を出している岩礁に所狭しと海鵜の群が犇めき合っているのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　この辺りでは、古「イニシエ]より伝えられてきた漁法のひとつで、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　これらの海鵜を使った鵜飼[ウガイ]が盛んであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　漁師達はこの海鵜を捕獲するために岩礁にトリモチを塗り、岩場の陰に隠れて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　待ち、タイミングを計り、羽を傷めないように素早く捕り込んだと言われている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　古より伝わっている漁法には、ツボミの得意とする&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　顔や身体に刺青[イレズミ]をしての素もぐり漁や、突き銛漁、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　その他にもいろいろあるが、大抵は各邑毎に共同漁法として&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　代々伝承されてきていた。ここに守役で登場しているツボミとクメノオミの&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　刺青のことは前述したが、昔（この時代より）、顔の刺青は種族、部族の別を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　表現するものでもあったらしい。しかし、この時代は海の妖怪や海獣、大魚等&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　からの護身の為、と言う邑の慣習であろうと思われる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　さて、手漕ぎ舟は中海に出て、東北方正面に見えるオノゴロ島の西岸沿を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　北に向かって行く。この島の丘の上にも海人族の邑々が有り、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　その住居の点在を右に見ながら、手漕ぎ舟は波を切る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　舵兼用の櫓一丁と舷側５対の１０丁の櫂が力強く漕ぎ進める。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　“空の具合”も引き続き良く、波も風も穏やかで、昼前にはシカノ島に上がり、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　丘上にある社へお供え物を運び上げた。しかしこの時、目当ての呪術師は不在で、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　２，３日帰らないとの事であったのでクメノオミは社の番人に用件を伝えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　そして日を改めた昨日、お迎えとして再訪し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　占いの結果と共に日向の郷へ一緒に連れて来たのであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　*この呪術師の占いの方法は、鹿の肩の骨を焼き、そのひび割れ方で&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　占うと言うもので、その焼いた骨を持参し、依頼者に結果を伝えるのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　呪術師の名前ははヒシカ。竺市が天族支配に替わるずっと前から、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　代々シカノ島でシャーマンの家系をを受け継いで育ち、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　一見、老婆にも見えるが、もう少し若くも見えた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/11954680.html</link>
			<pubDate>Sat, 03 Apr 2010 10:03:45 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　11・弥生の宴会（2）</title>
			<description>11・弥生の宴会（2）&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ナレーター	　　　ワカミケも海の訓練は幼少の頃より徹底して受けており、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　今の息子達の成長が楽しみで仕方がないのと、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　共通の話題での話しがしたくてたまらない。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　少しその道での先輩風を吹かせながらながら自慢話をしている時は、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　日頃のややこしい状況を忘れさせる至福の時であった。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
タギシミミ	「・・・・、ツボミは何でもすごいのにクメノオミがそれよりずっとすごくて、それより&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　何層倍もっちゅう事は・・・んーんと、んーんと、頭の中に入りきらんわ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ナレーター	　　　ドッと笑い声が中心グループから立ち上がった。おかしな表現だったが、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　妙に周りの皆にもシャントンのすごさが理解できた。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ワカミケ	　「タギシ、もうオノゴロ島へは行って来れそうか。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
タギシミミ	「行って来れると思うよ。今日も対岸の漁場から中海を見ながら、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　直ぐそこに見えるオノゴロ島へは次に行く事を決めてきたから。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　そうだよなあツボミ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ツボミ	　　「はい、時があれば今日にでも充分行って来れたんですが。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　“空の具合”次第ですけど次は３日後ですか。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ナレーター	　　　ここからワカミケの自慢話が始まった。ワカミケがタギシと同年代の頃、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　オノゴロ島からさらにその先のシカノ島まで出張った時、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　筏がばらばらに破損し修復ができなくなってしまった。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　そこで中海（現代で言う博多湾）を大回りに陸伝いに帰る事になった。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　僅かな距離ではあるが、対岸までの海峡を丸木一本に掴まって泳いで渉り、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
　	　　　　　　　　また大小何本もの川を何とか渉り継いだりしてやっとの思いで帰りついた。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　その間、海の獲物で腹ごしらえをしながらの二日がかりの陸行[リクコウ]&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　であったが、その時の守役の一人がツボミの爺であった。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ワカミケ	　「ツボミの爺はやはり何でも知っておったなあ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　　ワカミケは話しながらその頃のことが鮮明に蘇[ヨミガエ]り、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　爺の話しの思い出に耽ったりした。外海へ出て南へ、また南へ、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　島々を辿りながらズーッと南へ行くと常世の国に到着する。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　そこは冬の無い食べ物に困る事の無い楽園であるとの事だった。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　一緒に海の訓練を受けていた三男のミケンが、常世の国の話しになると&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　異常に興味を示していた事も思い出していた。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
タギシミミ	「父様、わしはそう言う話しをツボミから聞き始めたところじゃ。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　それにもっとツボミに聞かんならん事があると思うちょるんじゃ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ワカミケ	　「おう、そうか。ツボミの言う事は何でも良う聞かないかんし、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　聞いて何でもできるようにするんじゃあ。キスもなあ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
タギシミミ	「わしは先程の父様の話しを聞く前から、思うちょったんじゃけど、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　めったな事では壊れん筏を組みたいんじゃ。木の選びから切り出し、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　削りから組み立て、他にも聞かんならん事ばかりじゃ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ワカミケ	　「まっこと愕いたなあ。愕いた。これは先ずはみんなツボミにお任せじゃ。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　頼んだぞ、ツボミ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ツボミ	　　「はい、お任せ下さい。後にはクメノオミ様もシャントンさんもおいでになりますから、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　あたしも心丈夫です。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ナレーター	　　　キスミミがツボミとクメノオミそれとシャントンの顔をちらちら見ながら、唐突に、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
キスミミ	　「ツボミとクメノオミは仲間なのか。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ツボミ	　　「えッ、ああこれですか。ご先祖様は同じ海の仲間だったかも知れませんね。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
ナレーター	　　　顔の刺青を指してのやりとりだ。クメノオミは両目の渕に入れ、&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　目を大きく鋭く見せている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　ツボミはおでこと両頬に２本線と口を大きく見せる為に口周りに入れている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　*昔（弥生初期以前のことか？）、この辺りの海辺での&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　生活者達は殆どが刺青を入れていたそうであるが、この頃は限られてきていた。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　　他のグループでは歌や舞が出始めている。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　日も暮れてきて闇が増し、各グループの真中の火が際立ち&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　人々の楽しく歌う表情を照らし出したり、舞姿の影を映した。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	　　　　　　　　こうして弥生の宴会はますます盛り上がりを見せていったのである。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/11126578.html</link>
			<pubDate>Mon, 22 Mar 2010 20:26:48 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>「神　武」　第一章　故郷　11　・弥生の宴会（1）</title>
			<description>　　　　　　　「神　武」　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　第一章　故郷&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　11　・弥生の宴会（1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　再びワカミケの住居前である。住居前広場で、既に宴会は酣[タケナワ]、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　ワカミケの妻アイラが仕切りクメノオミが補佐をし、この二人が大活躍だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　中心グループは子供等を含め１４，５人が大鍋を囲み、飲食を楽しんでいる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　宴会前に集まった全員で祭祀場へ向い、恵への感謝の祈りを済ませると、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　アイラの指示でそれぞれの役割が決まり、後は適当に交代しながら&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　皆で役に参加する。住居の入り口横に食材台が設けられ、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　昨秋と旬の田畑の恵が据えられている。山の幸の蓄え物、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　タギシ達が今日捕ってきたばかりの海の幸の品々、それと本日のメイン、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　鯨肉が、細かくはしてあるが、ドッサリと並べられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　タギシミミとキスミミ兄弟も火の番人を指示され、ツボミの手助けを受けながら、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　頑張っている。日の沈みかけている時間帯での宴会だが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　稲の植え込みの農作業が済んだこの季節は、なかなか暗くならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　参加者の顔もよく見える。シャントンも来ている。トンボとアカリもいる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　この二人は昼間アイラに結婚の報告に来て参加を誘われ快諾したのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　コウロギも食材台から各グループの鍋へせっせと運び入れている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　それぞれが皆、役をこなしながら食べて飲んで楽しそうに話しをしている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　忙しそうに思うのだが、そうでもなく実にゆったりと皆が自然に溶け込んで、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　ゆっくりと時が流れているようである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タギシミミ　「父様[トトサマ]はまだかのう。遅いのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ツボミ　　　「もうそろそろ、おいでになりますでしょう。ねえクメノオミ様。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　参加予定者でここにいないのは主人のワカミケだけだ。クメノオミが&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　“遅れる”との事を託[コトヅカ]って来ていて御館から一足先に帰り、&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　アイラに報せ、代理として宴会が始まっているのだ。普通なら歌や舞が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　飛び出していてもおかしくはない頃合であるが、そこはそれ今一つ調子が出ない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クメノオミ　「そうですのう、今こちらに向かっているところでしょう。もう直ぐですよ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　そうそうタギシ様、キス様、お父上が、二人の筏の腕前具合を&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　気にかけておいででしたよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ツボミ　　　「お二人とも飲み込みの速さはすごいですよ。特にタギシ様は。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タギシミミ　「海での操作は出来るようになってきたと思うけど、筏の作り方の方がまだまだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ツボミに聞かんならん事ばかりじゃ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クメノオミ　「ほうーっ、これはすごい。もう造作に目が向いとるとは、たいしたもんじゃ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　この話しはお父上が来られてから、じっくり聞きたいもんじゃのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ツボミ　　　「あたしも、驚かされてばかりです。・・・ねえタギシ様、造作のことも操船のことも、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　ここにいるクメノオミ様はとってもすごいんですよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クメノオミ　「いやいや、今はツボミの方が良い。外海にでるようになったらその時にはのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　この時クメノオミは後で何かの気配を感じサッと振り返ったが、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　何も無い、誰もいない。気のせいかと思い直し、前に向き直ると、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　タギシミミの隣にワカミケが座っているではないか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「愕いたであろう。ここへ帰る途中タガメに手ほどきを受けてのう。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クメノオミ　「あれッ、ここまで一緒だったのですか。それではタガメ殿は。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「もうその辺には居るまい。あやつはこれから仕事よ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　皆も声を聞いて視線を向け、それぞれがばらばらに愕きの表情をしたり、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　声を上げるものもあった。いつもと違うワカミケの登場に挨拶の仕方に戸惑った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　ざわざわとワカミケの“お帰り”が全体に浸透するのにさほど時間はかからなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　頃合を見てクメノオミが席を立ち上がり、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クメノオミ　「我等が主人ワカミケ様がただ今“お帰り”なされたあ。挨拶を頂く。それでは。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「今日は挨拶は無しじゃあ。日頃苦労かけとるのう、皆でゆっくり楽しめやァ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ナレーター　　　　ワカミケは急ぐように座り直し、椀の酒を一気に飲み干し、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「クメノウもすごいがあそこに座っているシャントンはもっとすごいぞ、タギシィ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　のうクメノウ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クメノオミ　「聞いてたんですか。いきなりその話しに入ってこられるとは、これも驚きですなあ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　シャントンさんの話しは全くその通りで、こと造船については、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　わしよりも何層倍もすごい。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ワカミケ　　「おい、キス、あちらのシャントンにこちらに加わってもらうよう遣いして来い。」</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/hdkmhgn/9930920.html</link>
			<pubDate>Thu, 04 Mar 2010 20:18:41 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		</channel>
	</rss>