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ネタバレしないように、ハンコックをビミョーに真面目に考えたい。

母と一緒にハンコックを見た。
ハリウッドのお決まり展開だろ、と正直私は期待していなかった。



序盤、かなり面白い。

スピード感溢れる映像とド派手な破壊シーン、ハンコックのアホすぎるキャラクターが楽しい。

個人的な感想で恐縮だが、私はたまに空を飛ぶ夢を見る。
それは、手塚治虫のジャンピングという実験アニメや、魔女の宅急便のキキが建物にぶつかりながら飛ぶシーンに酷似していた。
ハンコックの酔っ払いながら飛ぶシーンがなんだか私の夢に似ていたので、ちょっとした親近感を覚えた。

この描写だけで、私は既に満足した。


そしてすぐに、「ここから人情編はじまるよ〜」とばかりにわかり易く新展開となる。
その展開も、最初の勢いだけで進むハリウッド映画はない為、全く許容範囲であるし、予想もしていた。

が、ここも面白い。
彼の無頼だがどこか寂しがり屋な人柄や、家族への憧れ(思い出か?)、皆に好かれる為に自制する描写等、ヒーローモノとしてはなかなか斬新で微笑ましい。

その後も「おお〜!うわ〜!」何て楽しく見ていたのだが、ある時母が違和感に気付く。

あれ?これって○○なんじゃない? えーまさかぁー

なんて話しながら見ていると、その通りだった。


ここでハンコックが何者なのか、どうして生まれてきたのか、等の解説に入っていくのだが、見る前は放射能を浴びてどうとかそんなんだろ?と思っていたどうでも良いことだったものが、解説されてしまうと違和感を感じる。

自分の想像はありきたりミュータントで納得していたのに、設定を公式発表されると辻褄の合わなさやテキトー加減が許せなくなってしまう。
詳細な設定があるかは良くわからないが(無いかもね)、とにかく劇中ではそれを匂わせる曖昧な言葉でしか説明されていないため、観客の「何故?」が大きくなってしまう。

そしてラストへ向けての流れとなるが、「何故?」はそのままなので、どんどん大きくなるばかり。


終わった後、母と共に

「はい?これで終わりかよ?!」

と叫んでしまった。


「で?結局何?!」

「何がしたかったの?ハンコックの成長?ハンコックの出自の謎解き?」

「謎解き!!!んなもんしねぇよ!!!!」

んもう、今までハリウッド映画でうんざりするほど「次回作へ続く!」は見てきたが、この視聴者が抱えたもやもやは次回作へ続くということで良いのか?どうなのどうなの?


その後暫く時間を置いて、私は気付いてしまったのです・・・・!


そうか、ラストを最初に決めたんだ

こんな流れのラストだったら格好良いよねーと。

そしてラストがそうなるように設定を後付けしたんだ。



人間というのは、理解力、適応能力、想像力が高い。

CUBEという映画がヒットしたが、CUBEが何なのかわからないのに皆最後まで付き合った。

重要なのは視聴者の「何故、誰がこんなことするの?」という疑問が「どうやったら抜け出せる?」という疑問へ、また密室の恐怖だとか映像の巧みさだとかに上手く置換され、最初の疑問がどうでも良くなっている点である。
(ハンコックの場合はド派手な映像で置換されたと言えよう)

そして、視聴者は見終わった後、謎を各々夢想し、各々楽しむ。

誰が、何の為にCUBEを作った? 外の世界はどうなっていた?

解明されると「何だこれ、知りたくなかったよ・・・」と落胆する、そんな類の謎である。

だから公式(監督は違うけど、公式の続編だったからね)からの丁寧な解説なんていらなかった。


謎への丁寧な解説で成功を収めたのは「ひぐらしのなく頃に」が有名だが、解説するだけの作品なんて成り立たず、伏線の回収、また、ハッピーエンド大団円へと導く作者の力量、作品の面白さを盛り込みまくり、ボリュームが大幅に増えるという前例を作った。

つまり、ハンコックの謎を解明する続編は、更に面白く上記ひぐらしと同等以上の力量が必要とされるが、それがそもそも無理だということだ。

シリーズ物は一作目を超えられないという前例通り、続編を作って叩かれても良いって?
いやいや、そもそも一作目に魅力が不足しているし、見たいと思わんだろ・・・

謎が存在すること自体が謎なこの作品を、最初の酔っ払いヒーローのテンションのまま引っ張るなんて全くもって無理。
ジャンプインフレを参考に、今回登場しなかったやっかいな敵やライバルや悪の帝王やら登場させなきゃ無理。
で、登場させたらどっかのあれと同じじゃん、ってことで作品としての魅力がなくなる。(彼の人柄やレイとの信頼を描いた人情に頼った内容だったし)

そして各々キャラや設定の謎解きをして楽しむほど、魅力がない

どうでもいい謎、これは新しい!!!





「底が浅い映画だったね・・・」

母がぽつりと言った。


視聴者は途中で既にどうでもいいという見切りをつけ、適応していた謎だったのだ。

その後で製作者がつまらん説明してどうするよ・・・


子供向け映画だったらそうと割り切って、設定なんざなーんも考えずにハチャメチャなラストを迎えてくれた方が面白かったのになと思った。


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