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エドガー・アラン・ポーの「黒猫」という短編を読んだことがある人は判ると思うが
内容の割りにとても簡素で短い文章にまとめられている。
ページ数もとても少ない。
そんな黒猫を、装飾し、自分の解釈や創作を加えて新たなる「黒猫」を
サウンドノベルとして生み出したサークルがある。
Bias Crashers index
http://psyco.jp/biascrashers/
音楽や挿絵の雰囲気もさることながら、他の作品からの引用がジャストであり、
文章力が大変高く、原作を知っている人でもネタバレ以外の楽しみも用意されている良作だ。
丁寧な心理描写が目玉である。
文章が丁寧に構築されてゆき、スムーズにラストまで流れていく様は大変美しい。
まさしく原作とは違うエンターテインメントを思わせる。
ただ、評価が分かれそうなところもある。
それは、この黒猫では主人公がポー自身なのである。
勿論ポーは実在の人物であるし、作者だし、確かに酒に溺れていたふしもあり
精神に異常なところもあっただろう。
(そんなにポーについて詳しくないんだけどね)
でもさ、小説ってのは身近な人物、最も多いのは自分自身がモデルになってたりする。
作者はそこを匂わせつつも、あくまでも創作であり作者とは関係が無い、という態度をとることが多い。
コアなファンは、当然それは念頭に置きつつも、
作者の人生と作品に、何らかの因果関係を読み取りながら読むのが楽しみの一つだと思う。
だからせっかく完成度の高いシリアスな作品なのに、
ファンが作者を作品の主人公にしているのは、遊びが過ぎた、無粋な行為だと思うなぁ。
それと、上記以上に評価の分かれそうなところ。
オープニングが始まって1〜2分くらいで出てくる、歌である。
2chのスレッドでは、古典作品にハードロックというチョイスが面白い、と評価されていた。
が、 問題はそんなことじゃねえ!!
歌唱力ですよ、歌唱力。
え、界王神様?!(押尾学の称号)って耳を疑っちまうようなヴォイスです。
私はこのOPの歌部分を聴いた瞬間、腸捻転を起こすかと思われるほど笑い転げ、
自室に篭っていた弟を呼んで聴かせ、ついでに近くにいた母親にも聴かせ、
歌の部分をMP3に録音して、メールで友人に送りまくった。
因みに、OPの歌だけがサイトにアップされているのでチェックしてみてねん。
Verstandeinsturz 作・編曲:Lilly Bell 作詞:ピュシス 唄:ピュシス
(MP3)『黒猫』よりOP曲
1,012kb/64kbps44khz/2:09
ってのが、問題のブツです。
他にも掘り出し物があるかも。
というか、久々に覗いたら作品が増えていて嬉しい限り。
眠れない夜に軽いカクテルとサウンドノベル、なんて洒落込むことにする。
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