明日は明日の風が‘福’♪

〜離婚狂騒曲〜からタイトル改めました☆

現在の狂騒曲

[ リスト | 詳細 ]

長いトンネルを抜けて、ようやく明るさが見えてきました。
これからが人生巻き返しのとき!頑張るよ〜。
記事検索
検索

全32ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

「頼むよ〜、手伝ってくれよ。」
不毛地帯クリニックを去って、一週間。
早速、事務長から電話が入る。
 
手伝いを頼まれたのは、出張健診。
在職中は、院長の愛人をどこの車に乗せるか・・アレンジをしてドジを踏んだ。
 
今回はバイト扱いなので、そういう余計なことは考える必要はない。
・・・けれど、あの不毛地帯の面々と顔を突き合わせて仕事をするのは苦痛なんだよな〜。
 
「オレを助けると思って、頼むよ〜。」
事務長の泣きが入ってきた。 仕方ないか、ため息まじりで引き受けた。
 
当日。
会場に機材を運び、レイアウトを考える。
受付から始まって、計測・視力・聴力・血圧・採血・心電図・診察・・など
それぞれのブースを作っていく。
 
「こころさん、どこにどう配置しますか。」
 
はあ?ナゼそのレイアウト配置を私に聞くの?
不毛地帯クリニック職員は、全く動かない。その上に考えようとも動こうともしない。
あのねぇ、今日の私は単なるバイト。
指揮を取って、動くのは正職員のアナタたちでしょうに。
 
見事な殿様商売。結局、始めから最後まで、まるで素人同然の動き方で健診を終えた。
それでもあまり混乱なく動けたのは、健診プロのおじ様が手伝いに来てくれたからでしょう。
 
帰りは事務長が車で送ってくれたが、その車中で私は思い切り怒りをぶちまけた。
こんな仕事ぶりでマトモだと思うな!ふざけるな!
もう二度と手伝いはしないと、事務長にも言い切ってきた。
 
ちなみにバイト料は、他で単発の健診バイトをした場合の、ほぼ半額である。
もうボランティアに近い。あきれてモノも言えない。
 
私が経験した最悪の健診だった。
ちなみに、このクリニックは検査技師のパートを募集しているが未だに決まっていない。
時給が安いから当然なのだが、その理由を院長は分かってないようである。
 
やっぱりこの間抜けさは、他には真似できそうにないね〜。だめだ、こりゃ。
 
 
 
これで‘不毛地帯クリニック’とも さようなら の日。
 
感謝の意をこめて、ちょっと高級な洋菓子を差し入れた。
 
事務長が感激している。
「こころさん、すまないね〜。気を使わせちゃって。
こっちからもせめて花束くらい贈らないといけなかったのにね〜。」
 
いいえ〜、そんなのはお気持ちだけでじゅうぶんですよ〜。
 
「マーガレットでも贈ってあげたかったよ〜。」
 
それって、キクの花の一種じゃないか。
私はまだ死んでいないよ〜!
やっぱり、不毛地帯からの花束は辞退して正解、殺されてはかなわない・・・
 
「さっき、お昼の時間に、さっそく皆がお菓子食べてたよ。
けど、あれじゃまるでハイエナみたいだな・・・」
事務長は苦笑していた。
 
そうかもね〜。
そういうのは早いんだよね。
こちらから、お世話になりました、と言って持っていったのにも かかわらず
お礼もマトモに言えない外来職員にはあきれるばかりだったが・・・
 でも、もう最後だからいいや
 
私がこのクリニックで嫌だったのが、この心無い行動だった。
あいさつはしない、お礼も言えない、文句だけは大声で言う。
人のことばかりを責められないが、せめて最後くらい気持ちよく挨拶くらいしてほしかったなぁ。
 
コトバが多少悪くとも、心があれば気持ちは通じる。
それが全く感じられない、この不毛地帯とはご縁がなかった・・というばかりである。
 
マトモな感覚だった事務長だけは、しきりに我が退職を惜しんでいた。
「また何かあったら助けてくれよ。頼む。」
 
分かった、と答えた。ハイエナさんたちにはなんの感情もないが、
良くしてくれた事務長には恩義がある。まあ、手助けが必要なときは手伝いくらいはしよう、と思う。
 
なんだかワケの分からない 不毛地帯 でのパート勤務はこうやって終わることとなった。
 
 
健診事務員の募集を打ち切り、書類選考の上数人を面接することとなった。
面接官は院長と事務長、・・・あの二人では正直なところ不安な部分もあるが
人事に関して他の面々は口を出せない。
 
至急求人でもあったため、ほんの2,3日で面接を終えて
30代の女性を採用することに決めたそうだ。
採用にあたり、院長と事務長が院内を案内して説明をしてゆく。
 
「それでは、早速ですが2日後から来てください。」という事務長の話でその日は終わった。
 
翌日。
午前中に採用された女性から電話がかかってきた。
用件はなんと、採用を辞退する という お断りの電話だった。
 
ど〜して?一同ビックリである。
 
「・・・思い当たることがあるんだよ。」事務長が言いづらそうに話す。
 
時給の件だった。
ハローワークにはやや高めの時給が書かれていた。それもあって応募が殺到したのだが・・
ところが先日、院長が院内を案内したときに時給について新たな提示をしたのだそうだ。
 
その時給が、ハローワーク広告に掲載された金額と違うことを言ったのだという。
それも減額、安い時給を提示した。
 
それって、違反じゃないの〜? 看板に偽りあり だよね〜。
 
事務長もこれはまずいと、院長を諭したそうだが
「そんなのオレが決めるんだからいいんだ!」 の一言で終わってしまったそうである。
こんなことやってたら、ハローワークに広告掲載されなくなっちゃうよ〜。
 
あまりの滅茶苦茶ぶりに、スタッフ皆ため息つくだけ・・・
 
そして健診事務員は一から募集しなおすこととなった。おバカな話である。
ちなみに、検査技師も同時募集をかけたそうだが、
こちらは一本も電話がかかってこないんだとか。こっちは時給をもともと安く掲載したからね。
 
このクリニックの間抜けぶりは、他は真似できそうにないわ。
早々に退散して正解、実感するこのごろである。
 
ようやく 健診事務員 の募集をすることになった。
今度はコネを使っても人員を確保することは出来ない。
 
ハローワークに募集広告を載せてもらう。
 
募集広告を出した翌日、問い合わせや応募の電話が鳴りっぱなしとなった。
この一日だけで、応募は15件にも及んだ。
事務長が言う。
「未経験でも健診事務員なら出来るって思うんだろうかね〜。
 問い合わせも、やったことのない人ばかりなんだよ。」
 
健診事務の経験者尚可 という文言を要項に入れた。これは、本音に経験者を希望しているからだ。
 
健康診断の事務員、それほど専門的には思われないだろうが
実はとてもややこしい、この実務経験者でなければこなせない。
 
「まあ、せっかくやる気があるのなら未経験でも構わないよ。
とりあえず、応募したいって人たちには履歴書を送ってもらうことで対応してるよ。」
 
2日めも電話は鳴りっぱなしだった・・・
そして、履歴書がどんどん郵送され、机の上は履歴書の山が出来ていた。
そのひとつひとつを見ながら、事務長はため息をつく。
「はあ〜、病院勤務経験者なんていないもんだね〜。」
 
そうね〜、病院勤務したことのある健診事務経験者が、フリーの身でふらふらしてることは考えられない。
みな現役で活躍してるって。
 
すると、事務長 「いたいた!病院勤務経験者だよ!」 履歴書のひとつに明るさが見えた。
・・と思っていたら、動物病院の診療補助をやっていた経歴だった。一同大笑い。
 
ぬか喜びをしたあとの落胆は大きい・・・働きたい人は多けれど、採用側に見合う人材は
そうそういないということが分かってきた。
 
普段からネクラの悲観的な事務長が、ますます暗くなっている。
その中を電話のベルだけがやたら大きく鳴り響く。
そして、電話の用件はただひとつ。
 
「事務長〜、ハローワークからお電話で〜す。」
 
応募は50件を越えた、そして広告掲載3日めにして、募集を打ち切ることとなった。
 
 
 
 
私の退職願が正式に受理された。
体力は限界に近い・・・いったん休みたい。こう言ってお暇をいただくこととなった。
 
そして、健診部の体制をもう一度見直すことに。
 
おおまかな事務全般については、予約業務を中心に院長の愛人が請け負い、
現場の検査そのものは健診部看護師が、そしてそのフォローをレントゲン技師が行う。
結果整理についてはレントゲン技師が中心になり、請求事務は事務長が行う。
 
また、分からない内容については健診プロが時々やってきて見てくださる、という話になった。
 
おいおい、私が辞めることになっても人員を補充するということはないのか〜!?
まあ、去って行く身としては意見することもできないでしょうが・・・
 
仕切りなおしてスタートはしたものの、予約の段階で混乱を始めた。
愛人さんは予約を入れるは良いが、それを現場になかなか伝えない。
そのため外来の検査とバッティングしたり、他のスタッフが予約が入っている日時にダブルブッキングしたりと
めちゃくちゃなことになってしまった。
 
いったん受けた予約をずらすことはあまり好ましくない。
そのため現場はおおわらわとなって、健診をこなさなくてはならない日が出てきた。
 
さらに、愛人さん自身がどの予約をどう受けたのかすら分からなくなってきたようだった。
・・・そしてついに院長に泣きついたようである。 ‘自分には出来る内容ではない’ と。
 
ほらね、だから言ったのよ。予約なんて誰だってできる、院長はこう思ってたんだよ。
そりゃ相手が希望する日時に予約を入れることは簡単だわよ。
しかし、健康診断、人間ドックというのは、健保組合や会社によって項目が違う。
検査にかかる時間もそれぞれ異なってくる。それを全て頭に入れたうえでタイムコースを考え
予約を入れていかなくてはならない。そうでなければ現場が大混乱、まるで戦場のようになってしまう。
 
愛人さんは、健康診断と人間ドックの別さえ良く分かっていない。
まあ、畑違いの職から移ってきた人にとっては、仕方のないことかもしれない・・・
 
愛人が院長に泣きついたことで、ようやくコトの大変さが分かったとみえた。
腰の重かった院長も、ようやく 健診事務員 の募集を決めた。
 
仕事の比重がど〜っと愛人さんにかかったおかげで、ようやく人を増やすというメドがたったわけだ。
 
・・・ったく、現場の意見はちっとも聞かないのに、愛人の意見だけは尊重する。
こんな職場、体調が万全でも勤めていたいとは思わないよな〜。
 
はあ〜、ため息ばかりは続いている。
 
 
 
 
 

全32ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事