環境問題を読み解くhechikoのブログ

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今日は先日も登場したプリウスの話題である。
プリウスは驚異的な燃費性能を生かして環境負荷を抑えた「環境に優しい」クルマとして有名だ。
先日紹介したとおり、我が家も新型プリウスを所持している。
ただ、我が家でプリウスが選ばれた一番の理由は、「環境に優しい」からではなく(それもあるが)、プリウスのもう一つのウリである「サイフに優しい」からである。

プリウスがどの程度環境に優しいのかはこちら
http://www.yasuienv.net/EcoPremium/EPLabPrius.htm
をご覧頂くとして、今回はどの程度サイフに優しいのかを計算してみよう。
基本的考え方としては、プリウスの購入にかかる費用、走行にかかる費用を計算し、それを対照車と比較すればよい。対照車は上のサイトにならってアリオンとした。日本自動車研究所電動車両普及センターで補助金算出の基準としても採用されている。

プリウスの購入にかかるコスト


まず、クルマを手に入れるためには、本体価格(-値引き額)(S グレードで2150000円、値引きはなかった)、オプション、税金、諸費用がかかる。このうち、他車種と取り扱いが異なるものだけを考えることにする。またオプションも除外する。プリウスの場合は補助金が出るので、それも考慮する。また、税制優遇措置もとられている。具体的には、補助金は190000円、自動車取得税は従来5%(96600円)だったのが2.8%(54100円)に、また自動車税が購入の翌年から1年間だけ34500円だったのが17500円となる。
車両取得にかかる金額の計算式は
本体価格*消費税5%+自動車取得税+自動車税の割引額-補助金
となる(便宜的に自動車税減税分を計算式に含めた)。
金額としては
2150000*1.05+54100-17000-190000=2104600円
となる(初年度の自動車税は後で計算する)。

プリウスのランニングコスト


次に、距離当たりのコストを計算する。
プリウスの燃費は走行距離に依存する。うちは通勤でかなり長距離を走るので、おおよそ27km/hと設定する。
1km当たりの走行にかかる金額の計算式は
ガソリン価格/燃費
となる。金額としては
120/27=4.444円/km
となる。ガソリン価格は120円/Lとした。

最後に、年当たりのコストを計算する。
年当たりにかかる費用は、自動車税、自動車重量税となる。プリウスの場合は、任意保険が割安になったりする場合があるが、会社や等級によって割引額が変化するので、今回は計算から除外しておく。自動車税は34500円に、また自動車重量税は1250kgなので年間18900円になる。
年当たりの金額は
34500+18900=53400円/年
となる。

これらを合算する場合、年当たりの走行距離のデータが必要になる。うちの場合、年間36000kmほど走行するので、これを元に距離当たりのコストを年当たりのコストに換算する。
距離当たりの金額と年当たりの金額の合算額は
4.444*36000+53400=213384円/年
となる。

対照車の購入およびランニングコスト



これと同じ計算を対照車のアリオンで行えばよい。アリオンのデータとしては、本体価格については前述の補助金算出の基準価格を採用し、プリウスの本体価格の440000円引きの170600円とした。自動車取得税は:89100円、燃費は11.4km/L、自動車税は39500円、自動車重量税は18900円とした。車両本体価格の値引き額はhttp://www.junku.com/page048.htmlを参考にし、200000円とした。燃費の値をどうするか迷ったが、プリウスの実燃費が公称値の75%程度だったのを参考にし、公称値15.2km/Lの75%とした。
これをそれぞれの式に代入すると、車両取得にかかる金額は
1706000*1.05+89100-200000=1684600円
1km当たりの走行にかかる金額は
120/11.4=10.526円/km
年当たりの金額は
34500+18900=53400円/年
距離当たりの金額と年当たりの金額の合算額は
10.526*36000+53400=432347円/年
となる。

コスト比較


まとめると、
初期費用は
プリウス 2104600円
アリオン 1684600円
また、年当たりの金額は
プリウス 213384円/年
アリオン 432347円/年
となる。グラフにすると、図1のようになる。

イメージ 1
図1 購入後の年数と総コスト(年間走行距離36000km)

驚くべきことに、わずか2年後、およそ70000km経過した時点でプリウスはコスト的にアリオンを上回る。本体価格で44万円、値引きを含めると60万円以上の差があるのにもかかわらず、である。これは補助金制度の存在が大きい。そして、6年後には100万円近く差が開く結果となった。
参考のために、燃費が6km/Lとした場合のコストと16km/Lとした場合のコストを同じグラフ上に示した。

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閉じる コメント(3)

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プリウスの電池は使っていくうちに消耗し、 定期的な交換が必要だと聞きました。 けっこう馬鹿にならない出費だそうですよ。 削除

2005/12/14(水) 午後 7:43 [ NMR ] 返信する

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そういう話は聞くのですが、信用するに足るデータがないので計算しませんでした。交換しなかったという話も聞きますし。ちなみにバッテリー代は128000円、交換工賃11760円だそうです。

2005/12/14(水) 午後 9:00 [ hec*i*o ] 返信する

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普通のバッテリーでも2,3年でへたりますよね。
走りに直接影響するバッテリーですから燃費にも反映されるのでは?

2009/7/25(土) 午前 11:22 [ いけっち ] 返信する

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