環境問題を読み解くhechikoのブログ

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前回に続いて韓国ネタ。

まずは「水からの伝言」を知らない人のための簡単な解説。「水からの伝言」は江本勝氏が書いた本で、いろいろな水を凍らせて顕微鏡で観察し、写真撮影をした世界初の写真集らしい。「ありがとう」という言葉で美しい氷の結晶が得られる一方、「ばかやろう」「死ね」などの言葉を見せた水はきれいな結晶を作らないというのである。少々科学の素養のある人ならそのいかがわしさが理解できると思う。詳しく知りたい方はkikulog安井至のサイトなどを参考にすると良い。

さて、今回はその「水からの伝言」が海外でも結構広まっているという実体験を紹介する。

去年だったか一昨年だったか、やはり仕事の関係で上司と一緒に韓国の某研究所を訪れたことがある。その際、研究所の所長を表敬訪問したのだが、所長は日本から来た我々に敬意を払うつもりだったのか、「日本人が書いた本が韓国で翻訳され、売れている」と言って取り出してきたのが「水からの伝言」。彼が言うには、「これは日本人が書いた本だが、とてもいい本だ。こういった手法でも水はきれいになる可能性がある。人の言葉というのは・・・」ということだそうだ。

・・・。おまえは所長という高い地位にいながらいったい何を理解したのかと小一時間問いつめたかったが、うちの上司は顔色を変えずに華麗にスルーしていた。

これ系のトンデモが学校教育の場で使われたり、国連で紹介されたりといったことは耳にしていたが、まさか自分の身近、しかも韓国のアカデミックな場でも相当高い地位にいるはずの人までもが何の疑いもなく信じてしまうという事実に私はかなりのショックを受けた。

このような状況は韓国だけにとどまるのか、それとも世界的なものなのか、また以前と比べて悪化しているのか、それとも良くなっているのか、私にはわからない。科学的な知識や考え方は我々を幸福にしてくれるが、少なくともこのような科学的装いをしながら科学ではない「ニセ科学」が我々を幸福にしてくれることはないはずだ。専門家の方々にはこういったものが広まらないよう努力をお願いするのと同時に、一般の方々も、ニセモノを見分ける目を養ってほしいと思う。

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『水からの伝言』は、『トンデモ本の世界T』と学会・著(太田出版)でも取り上げられています。しかし、どうすればトンデモ本にひっかからずに済むのかは、難しい問題だと思います。 削除

2006/1/15(日) 午前 3:10 [ おおくぼ ] 返信する

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