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宋詞-陸遊--卜算子 詠梅

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卜算子 詠梅

陸遊

  
駅外断橋辺,寂寞開无主。已是黄昏独自愁,更着風和雨。
无意苦争春,一任群芳妬。零落成泥碾作塵,只有香如故。

驛外 斷橋の 邊,
寂寞として 開き  主 無し。
已に是れ  黄昏  獨り自ら愁ふるに,
更に著(ま)す  風 雨に 和(ま)ず。


苦(もっぱ)ら 春を爭ふの 意(こころ) 無く,
一へに 羣芳の妬まるるに 任(まか)す。
零落して 泥と成り  碾(ひ)かれて 塵と作(な)るも,
只だ 香は 故(もと)の 如く有り。



駅外断橋のそばに
梅の花は静かに咲いている
たそがれにもっとさびしような
自ら悩んでいるだろうか
さらに厳しい風が吹き冷たい雨が降っている
百花と春の美を競い合う気はないが
なんか他の花っぽいに嫉妬されてしまう
春は過ぎ梅の花が散り去って
きれいな花弁は車輪にひき砕かれる
土の上に塵になったが
ただこの気品がある香りは残っているよ




♪陸 遊

陸遊・号を放翁。(1125〜1209) 南宋時代第一の詩人・憂国の志士としての詩人で夙に有名。 陸遊が生まれた翌年、都(開封・ベン『サンズイに卞』京)は北方女真族の金の手に落ち、又翌年、北宋の天子欽宋は父徽宗と共に捕らわれて金の国に連れ去られる。

紹興13年、陸遊、二度目の上京。科挙を受験し、また落第。そのまま都の滞在。(秦檜の孫との科挙の一位争いで、実力は陸游にあったが、政治的な配慮で秦檜の孫が勝ったとされた。その後、孝宗の時、進士出身の地位を賜り、樞密院編修を始めとした官吏生活に入る。このことなどから、秦檜を始めとする官界に対する憎しみもた持った。)この頃に、陸游が最初の妻、唐婉と結婚したのは、20歳のころ、二人は相思相愛の仲であったが二人の結婚は真に不幸な結果に終る。

陸游の母と唐婉の折り合いが悪く、それが原因で唐婉は家を出されてしまう。唐婉は宋の帝室とも血筋のつながった趙士程と再婚。陸游も間もなく二度目の妻、王氏を迎える。

陸遊は最初の妻の面影を何時までも抱き続けていた。のちにこの二人は劇的な再会の機会を持つ。陸游31歳の時、沈氏所有の園庭で、はからずも前の妻、唐婉と再会する。その時、唐婉は夫の趙士程に語って、酒肴を陸游の元へ届けてきた。

陸游は悵然たる新たな悲嘆にくれた。有名な「釵頭鳳」。陸遊は邸の壁にこの詩余を書いて立ち去った。唐婉はこの再会ののち、間もなく世を去ったと言う。


♪卜算子:詞牌の一、双調。四十四字。仄韻一韻到底。韻式は「aa aa」。脚韻は、「主雨 妬故」、第四部で、上片は上声、下片は去声。

♪詠梅:梅をよむ。

この詞に啓発されて毛沢東も同じ詞牌、詞題の「卜算子 詠梅」を作った。(卜算子 詠梅 毛沢東 風雨送春歸,飛雪迎春到。已是懸崖百丈冰,犹有花枝俏。俏也不爭春,只把春來報。待到山花爛漫時,她在叢中笑。) ーー春を告げる美しい梅の花、誰に認められずとも、無理に強いて自己主張をしない。落ちぶれ果てても、その気高さだけは、変わらないーーー。毛沢東は文革発動の数年前、この詞に思いを得て、上記の詞を作った。この詞は当時の毛沢東の心に強く訴えかけるものがあったのだろう。
  古詩として、陸游の側に立ってこの詞を見ると、悲しい彼の履歴がある。秦檜の強い影響の下、官吏としてのスタートが思わしくなく、不満足な一生を送り、無念に思うことも多々あったろう。その思いの詞でもある。


♪驛外:古代の駅(宿場)のはずれ。


♪斷橋邊:くずれた橋のたもと。



♪寂寞開無主:
寂しげに(花が)咲くが愛でてくれる人がいない。
寂寞:寂しい。
開:(花が)咲く。陸游が才能のすばらしさをみせることを暗に指す。
無主:(愛でてくれる、また、訪ねてくる)人がいない。理解してくれる人がいない。



♪已是:すでに これ。


♪黄昏:たそがれ。夕暮れ時。


♪獨自:(他からは、構ってもらわないで)自分ひとりで。


♪愁:うれうる。


♪更著風和雨:
その上おまけに、雨に風が加わった。陸游を取り巻く状況は一層険しいものとなった。
更著:更に増す。著:そえる、増す。
風和雨:風が雨に加わった。和:(白話)…と。…に…が加わる。


♪無意苦爭春:
一途に春の妍を競う気はない。(作者・陸游は)他人と争って、名誉ある地位を得て、我が世の春を謳歌する気はない。無意:する気はない。
苦:(白話)一途に。
爭春:春の美を競う。


♪一任羣芳妬:
専ら多くの花にねたまれるのみである。
一任:もっぱら。偏に任す。
羣芳:群がり咲いている(多くの)花。芳:花のこと。陸游と同時代の官僚、文人。
妬:ねたむ。


♪零落:落ちぶれ果てる。花が散って地面に落ちてしまうことを云う。
成泥:泥となる。
碾作塵:挽きつぶされて、塵のように小さくなる。


♪只有:(白話)ただ…だけ。


♪香如故:香りはもとのままのようである。この意味は、落ちぶれ果てても精神だけは気高く保っているという、陸游の悲しいまでの主張がある。

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