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「伴大納言(ばんだいなごん)絵巻」は、「応天門の変」の顛末(てんまつ)を描いた全3巻からなる絵巻物。「源氏物語絵巻」「信貴山(しぎさん)縁起絵巻」「鳥獣人物戯画」とともに四大絵巻と称される。写真の図は、応天門炎上を知って火事場にむかおうとする人々が朱雀(すざく)門にさしかかる場面。階段をかけのぼる者、壇を脇からよじのぼろうとする者、手をつないで門をはしりすぎる親子など、人物の動きや表情が的確な線でいきいきとえがかれている。 |
日本絵画
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【鳥獣戯画】ちょうじゅうぎが |
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平安後期の国宝絵巻物3巻。奈良県生駒郡平群町信貴山朝護孫寺(ちょうごそんじ)蔵。筆者・成立年次不詳。同時代の『源氏物語絵巻』,『鳥獣戯画』,『伴大納言絵詞』とともに絵巻物の代表作品である。上・中・下巻の内容は,朝護孫寺中興の祖といわれる命蓮の托鉢が長者の屋敷から米俵の入った倉を空を飛ばして運び,長者の乞いに応じて再び米俵が空中を連なってもとに戻される上巻〈飛倉の巻〉,醍醐天皇の病気平癒の祈祷修法を行なった命蓮が,使者として剣の護法の童子を信貴山から都まで飛ばす中巻〈延喜加持の巻〉,命蓮の姉の尼公が信濃からはるばる訪ねてくる道中を描く下巻〈尼公の巻〉からなる。絵巻物には社寺縁起や高僧伝の類が多いが,『信貴山縁起絵巻』はそれらの最も古い例である。絵画技法も上巻の空中を飛ぶ米俵や,中巻の雲に乗る童子の動的展開,下巻の大仏殿前の公尼を描く異時同図法,そのほか個々の人物の表情など作品的評価が高い。 |
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日本美術を代表する最も有名な絵巻のひとつ国宝「源氏物語絵巻」。当初は全54帖の絵画化が試みのではないかと考えられています。流麗な書や花やかな装飾料紙、典雅な絵の全てが一体となり900年ののち今も美しい王朝世界。 |
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国宝「源氏物語絵巻」は11世紀初頭に紫式部によって書かれた、王朝の長編恋愛小説『源氏物語』を絵画化した作品です。成立は、原作が著されてから百数十年後の12世紀前半です。この絵巻は原作の54帖から1帖につき1〜3場面を取り上げていたとみなされていますが、現在は10帖15場面が徳川美術館(名古屋市)に、3帖4場面が五島美術館(東京都)に所蔵され、他の断簡枚数を含めても、20帖分しか確認されていません。絵は、墨書きの下図に、微妙な修正を加えながら彩色を施す、「作り絵」という手法で描かれています。最大の特徴は「引目鈎鼻(ひきめかきはな)」という面貌表現と、屋内の様子を斜め上の視点から覗き込んだ「吹抜屋台(ふきぬきやたい)」という描法です。 |


