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寝落ちと仕事(挨拶)

13日は寝落ちで、14日は仕事で帰宅が日付を跨いだので、それぞれ更新できませんでした。

さて。
では、本題へ。


2016年が終了してしばらく経ってしまいましたが、2016年下半期の「旅」を振り返る企画展を開催します。
写真も一挙放出、開催期間中に200枚以上を貼っていきます。
お楽しみいただければ幸いです。



それでは、企画展10日目を投稿します。


2016年11月13日 神戸異人館と布引渓流の旅 <後半>(兵庫県)


 9日目に<前半>を投稿しましたが、10日目は、その続きである<後半>です。

 フロインドリーブ本店を見たあと、30号線に戻り、大通りを北上します。真っ直ぐ北方向へ延びる道の北端で、西側へ入り、そこから神戸布引ロープウェイの乗り場である「ハーブ園山麓駅」へと向かいます。

 当初の計画では、このロープウェイに乗って、「風の丘中間駅」で降りた後、六甲山系の山腹にある近代化遺産を巡るつもりでした。しかし、いざ券売機の前に来ると、「風の丘中間駅」までの切符がありません。
 そこで、係りの人に聞いてみると、「風の丘中間駅」でゴンドラを下りることはできるが、上りの切符は「ハーブ園山頂駅」までのものしかなく、その代金には『神戸布引ハーブ園』の入場料が含まれているので、途中下車は損であるとのこと。
 そういうことならば、せっかくなのでハーブ園を軽く見て回ろうということで、「ハーブ園山麓駅」から「ハーブ園山頂駅」までの片道切符を購入し、ロープウェイに乗り込むこととしました。

 訪問日は日曜日だったので、ロープウェイ乗り場には結構な列が出てきていました。これは時間がかかるかな、と思いましたが、ゴンドラは次から次へとやってきており、意外と列は早く進むようでした。ただ、3人〜4人で1つのゴンドラに乗り込むわけですが、私は一人旅でしたので、ご夫婦かカップルかは分かりませんが、二人組の方と同じゴンドラにお邪魔させていただくことになりました。なんか申し訳ないです。


 さて、そんなこんなで、神戸布引ロープウェイのゴンドラに乗り込みます。
神戸布引ロープウェイ 風の丘中間駅
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 こうして、しばしの間の空中散歩を楽しみます。ゴンドラからは、神戸市街地をはじめ、このあと訪れることとなる五本松堰堤や布引の滝(雄滝)を見下ろすこともできます。
(※解説は後ほど。ゴンドラからの風景の写真も後ほど。)

 上の写真は、「ハーブ園山麓駅」と「ハーブ園山頂駅」の間にある「風の丘中間駅」をゴンドラの中から撮影したものです。

 ここを超えて、しばらくすると、「ハーブ園山頂駅」に到着します。ゴンドラを降りると、そこが神戸布引ハーブ園です。
神戸布引ハーブ園 グラスハウス(温室)
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 神戸布引ハーブ園(神戸市中央区)は、六甲山系の山腹にあるハーブを中心とした植物園で、約200種75,000株のハーブや花が四季折々に咲き集います。園内には、様々なコンセプトの庭園が造られているほか、展望レストハウス(レストラン)やグラスハウス(温室)もあり、色々な楽しみ方をすることができます。

 写真はグラスハウス(温室)を、神戸布引ロープウェイのゴンドラから撮影したものです。ハーブ園の中心となるのは、山頂駅を降りてすぐにある、ドイツの古城「ヴァルドブルク城」をモチーフにしたレストハウスですが、日曜日ということもあり、とても大勢の人が来園しており、その写真は肖像権への配慮が面倒なので、ここでは紹介しません。

 さて、ハーブ園に到着してから、早速、売店でお土産を購入します。ハーブティーや、ポプリ等のリラックスグッズはもちろんのこと、お菓子や蜂蜜を利用した肉味噌なんかも売られています。


 お土産を購入したあと、園内を巡っていきます。
神戸布引ハーブ園 ウェルカムガーデン コスモス
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 「ハーブ園山頂駅」を下りたところがウェルカムガーデンです。こちらは、そこで見られたコスモスです。

神戸布引ハーブ園 ローズシンフォニーガーデン セント・セシリア
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 レストハウスの城門をくぐると、そこにローズシンフォニーガーデンがあります。名前のとおり、約60種のバラを見ることができます。写真は、セント・セシリアという品種です。

 レストハウス一帯が、ハーブ園で最も標高が高い場所なので、ここからは園内を下って行くこととなります。しばらく行くと、約100週類のハーブを植栽展示したハーブミュージアム家庭菜園ポタジュなどがあり、さらに下るとグラスハウス(温室)に至ります。先ほど写真を御紹介したグラスハウス(温室)では、様々な体験活動やハーブの足湯なども楽しむことが出来ます。
神戸布引ハーブ園 グラスハウス(温室)愛の像
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 こちらは、温室内にある愛の像です。イタリアのテルニ市から寄贈された彫刻で、撮影スポットとなっています。壁面花壇も工夫が凝らされています。

神戸布引ハーブ園 四季の庭(くつろぎの庭)
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 グラスハウスを離れて道を下って行くと、四季の庭があります。「おもてなしの庭」「くつろぎの庭」「よろこびの庭」「いやしの庭」等に分かれており、ハーブを始めとした様々な花が植えられています。

神戸布引ハーブ園 オリエンタルガーデン
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 さらに下ると、日本をはじめ、アジア原産の有用植物が栽培されているオリエンタルガーデンがあります。この一帯は紅葉も綺麗でした。

神戸布引ハーブ園 風の丘フラワー園
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 神戸布引ハーブ園の南端にあるのが、風の丘フラワー園です。季節に応じた花々が咲き誇る場所であり、ここからも神戸の風景を望むことができます。
 訪問時は、コスモス(イエローキャンパス)センニチコウ(オードリーパープルレッド)を見ることが出来ました。


 風の丘フラワー園がハーブ園の終点となります。多くの方は、この近くにある「風の丘中間駅」で下りゴンドラに乗って、「ハーブ園山麓駅」まで戻るようになります。
 今回は、「ついで」の訪問となった神戸布引ハーブ園ですが、「ついで」とするのはもったいなかった気がしますね。また春や夏に訪れてみたいです。


 さて、この時点で、時刻は13時45分頃。私はロープウェイに乗らずに、ここから本来の目的地へ向かうことにします。
 乗り場の西側にある出口から園外へ出ると道が二手に分かれますので、向かって右側(西側)に伸びている舗装された山道(車道)を歩いていきます。道を10分ほど歩いていくと、いくつか建物が見えてきます。そこから斜めに降る道が出ているので、そこを少し降りると、「神戸市水道局布引貯水場(裏門)」と書かれたゲートが見えます。ここが、自然の景観と近代化遺産・布引水源地水道施設をめぐる散策路の入口(あるいは終点)となります。


 布引水源地水道施設(神戸市中央区)は、六甲山地を水源とし、神戸港に注ぐ生田川の中流域に位置する上水道施設です。
 市街地及び船舶に供給する飲料水の確保と、公衆衛生の向上を主な目的として、内務省雇バルトンの基本計画に基づき、神戸水道事務所の吉村長策及び佐野藤次郎を中心として建設が進められました。
 明治三十三年(1900)貯水・取水・送水に係る五本松堰堤・雌滝取水堰堤・布引水路橋が竣工して通水が開始され、その後、貯水池への土砂流入を防ぐために、明治四十年(1907)に分水施設、明治四十一年(1908)に締切堰堤・放水路隧道が増設されました。
 布引水源地水道施設は、近代神戸の創設水道施設であるとともに、建設当時に最大規模を誇ったもので、明治期を代表する水源地水道施設の一つとして重要であることから、国指定重要文化財「布引水源地水道施設」となっています。


 布引水源地水道施設については、平成29年2月18日に放送されたNHK「ブラタモリ」の「#64 神戸の港 〜神戸はなぜ1300年も良港なのか?〜」でも取り上げられ、分かりやすく説明がされていました。
 ↓
ブラタモリ(公式)
タモリのぶらぶら足跡マップ #64 神戸の港 〜神戸はなぜ1300年も良港なのか?〜

 また、神戸市がこれに合わせて、独自に紹介のページも作成していました。
 ↓
『ブラタモリ』神戸編〜神戸の港

 分かりやすい説明や場所などはこちらに任せて、以下は文化財についての説明を行っていきます。


 重要文化財に指定されている布引水源地水道施設のうち、最も上流側にあるのが、散策路の始点にある分水施設です。
 分水施設は、施設の最上流で川を横断する「分水堰堤」、分水堰堤の約六メートル下流に架かる「分水堰堤附属橋」、分水堰堤から締切堰堤の間を短絡して結ぶ「分水隧道」からなります。

国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「分水堰堤附属橋」
イメージ 9

 こちらの写真は、国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「分水堰堤附属橋」です。開腹式の鉄筋コンクリート造単アーチ橋で、橋長11.5m、幅員1.2mを測り、外装はモルタル塗仕上げで、高欄がついています。
 アーチ式コンクリート造堰堤である「分水堰堤」や、石造及びコンクリート造隧道である「分水隧道」と同じく、明治四十年(1907)に築造されました。


 ここから散策路を下って行きます。1〜2分ほど歩くと橋のようなものがありますが、この橋の下側にあるのが、「放水路隧道」の上流側開口部となります。
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「放水路隧道」
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 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「放水路隧道」は、貯水池への土砂流入を回避するために、分水堰堤より約80m下流の地点と五本松堰堤の間に直線状に穿たれた隧道で、延長264.3mを測ります。
 両端に切石積のアーチ形石造坑門を構え、上流側端部には四角形断面の開口部を有する石造の水門を隧道坑門と連続して築いています。明治四十一年(1908)に築造されました。


 ここから、舗装されていない土の道を、周囲の自然を楽しみながら1〜2分ほど歩いていくと、「締切堰堤」が見えてきます。
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「締切堰堤」
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 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「締切堰堤」は、分水施設より導かれた水の逆流と、川から水路への土砂流入防止を目的として築かれた、越流式のアーチ式コンクリート造堰堤で、堤長31.9m、堤高7.6mを測ります。明治四十一年(1908)に築造されました。

 ここまで御紹介した分水施設・放水路隧道・締切堰堤は、「赤道を越えても腐らない水」を神戸の市民と世界中の船乗りに届けるために設けられたもので、当時の工夫と技術力の高さが窺えます。『ブラタモリ』でこれらの施設にスポットがあたったことは、とても喜ばしいことですね。


 さて、ここから1〜2分ほど歩くと、舗装されている散策路に繋がります。さらに1〜2分歩いていくと布引五本松ダムのダム湖沿いの散策路に出ます。このあたりに来ると、人通りがかなり多くなってきます。小学校ぐらいの子ども達の集団から大人の集団まで、幅広い年齢層の方々が、自然あふれる散策路を行き交っています。

 さて、ダム湖沿いを5分〜10分程歩いていくと、いよいよ、我が国が誇る近代化遺産に到達します。
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「五本松堰堤」 ロープウェイから
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国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「五本松堰堤」
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 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「五本松堰堤」は、貯水池の東端に位置する重力式コンクリート造堰堤で、堤長110.3m、堤高33.3mを測ります。表面花崗岩布積とし、上流側のほぼ中央に半円形平面の取水塔を設け、堤体下流面に石造坑門を現す煉瓦造取水隧道を堤体軸と直交して穿っています。堤体は上流側でほぼ直立し、下流側は上部を直立、下部に勾配をつけ、堤体の屈曲する箇所に歯飾を施しています。
 日本における重力式コンクリート造堰堤の嚆矢で、近代堰堤の一つの規範を示す構造物として、土木技術史上、とても価値が高いものです。


 五本松堰堤を眺めながら折れ曲がりの坂道を下っていき、そこから山際の道を歩いていきます。五本松堰堤の上から5分程のところで、布引渓流をまたぐ橋に到達します。
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「谷川橋」
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 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「谷川橋」は、「五本松堰堤」より約250m下流に架かる、開腹式の鉄筋コンクリート造単アーチ橋で、橋長6.1m、幅員2.0mを測ります。二本のアーチリヴとこれと直交するアーチ形の鉛直材で床版を支える構造で、外装はモルタル塗仕上げとなっています。こちらは大正初期(1912-1925)の築造です。


 谷川橋を渡り1〜2分下ると、「猿のかずら橋」があります。この橋は渡らず、さらに1〜2分下ると、みはらし展望台と雄滝への分岐路に出ます。ここから、一旦布引渓流の散策路を離れて、重要文化財のある寺を目指すこととします。


 みはらし展望台から東へ延びる坂道を下っていき、広い車道に出ます。ここから寺院の入口を探して歩きますが、見当たらず。しばらく道を下っていった後、ようやく見つけた山門から境内に入ります。門をくぐって西へしばらくいくと、南側に墓地があり、そこを通り過ぎると、本堂に続く石段が北側に見えてきます。
徳光院 境内
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 徳光院(神戸市中央区)は、大円山と号する臨済宗天龍寺派の寺院で、川崎正蔵(後で説明)を開基として、明治三十九年(1906)に創建した寺院です。

 石段を登って正面に本堂があり、本堂の西側に庫裡などがあります(庫裡は上の写真に写っている建物です)。本堂東側にある建物は修理中のようでした。
 この他、境内には鐘楼もありますが、徳光院で最も見たかった建物は、本堂手前の左手側にある多宝塔です。
国指定重要文化財「徳光院多宝塔」
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 国指定重要文化財「徳光院多宝塔」は、室町時代後期の文明十年(1478)に建てられた本瓦葺の三間多宝塔で、兵庫県下最古の多宝塔となります。下層の組物は出組で中備はなく、非常に簡素な塔ですが、全体的なバランスは良く、多宝塔の優品として評価されています。
 もとは神戸市垂水区にあった転法輪寺の塔頭である明王寺にあったもので、同寺が無住となり荒廃したことを受けて明治三十三年(1900)に川崎氏が買い取り、私邸に移築しました。その後、昭和十三年(1938)に徳光院に寄進され、現在地に移築されています。


 多宝塔を見た後は、境内を散策し、モミジやイチョウの紅葉を楽しみます。紅葉の写真は、紅葉シリーズで御紹介済みですので、そちらを御覧ください。
 ↓
2016年 紅葉シリーズ 終(神戸、香川の紅葉)


 さて、境内を西へ行くと、弁天堂があります。その前の石段を下り、南下していくと、塗りなおされて間もないとみられる朱塗りの楼門があります。その楼門の右手側(東側)に謎の建物がありました。
謎の建物……
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 門は封鎖されており、周囲は木々が伸び放題で、廃墟感が溢れる場所に、不釣合いなギリシャの神殿を思わせる建物がポツリと……。
 いったい何だろうと思っていましたが、ちょうど町歩き(?)らしき団体さんがいらっしゃって、ガイドの方が、「川崎造船の社長に関係している建物」といったようなことをおっしゃっていました。
 その場ではそこまでの情報しか分かりませんでしたが、帰宅後に調べてみると、こちらは川崎正蔵の銅像の上屋の痕跡であることが判明しました。
 ↓
川崎正蔵の銅像の上屋の痕跡
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 川崎正蔵(1837‐1912)は、明治時代の実業家です。
 薩摩藩の商家に生まれ、若き頃より運輸・販売業に携わって財を築き、明治十一年(1878)に東京で川崎築地造船所を創設、さらに明治二十九年(1896)には株式会社川崎造船所を創業しました。この会社の初代社長となったのは、川崎正蔵から後継者に指名された松方幸次郎(第4代・第6代総理大臣である松方正義の子)です。
 この後、川崎造船は、明治三十九年(1906)に国産初となる潜水艇、明治四十四年(1911)に国産化第1号の蒸気機関車、大正四年(1915)に民間造船所で初となる戦艦「榛名」(※ただし、三菱合資会社三菱造船所が建造した戦艦「霧島」と同日竣工)、昭和五年(1930)に帆船「日本丸」(初代)を建造するなど、造船分野・陸上交通分野で華々しい業績を残していきました。
 そして、川崎正蔵が創業した川崎造船所は、昭和十四年(1939)に社名を川崎重工業株式会社に変更し、関連するグループ会社とともに、今なお陸・海・空・宇宙の分野で業績を築き続けています。

 その川崎正蔵の銅像が立っていたのが、写真の場所とのことですが、見事に廃墟化してしまい、ギリシャ神殿風の上屋のみが残されています。当時の写真は、検索サイトなどで探していただきますと出てきますので、是非調べてみてください。

 こちらの所有関係がどうなっているのかは分かりませんが、神戸、そして日本の偉人を称える場所として、廃墟からの復活を図ってもらいたいですね。
 なお、川崎正蔵の墓所は、徳光院の墓所の一段高いところにあります。

 さて、この時点で時刻は15時40分頃。徳光院の境内を離れ、弁天堂の前の一帯から伸びていた散策路を登っていきます。
 お地蔵さんを安置するお堂の前にある東屋で、野良猫さんらを撮影した後、再び道を登り、みはらし展望台と雄滝に向かう分岐点まで戻ってきます。

 そこから今度は、雄滝に向かう散策路に入ります。少し歩くと茶屋に至ります。木々の間から既に見えている雄大な滝を見ながら、散策路を下っていくと、展望台に出ます。
布引の滝 雄滝
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布引の滝 雄滝
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 布引の滝(神戸市中央区)は、六甲山麓を流れる布引渓流にある4つの滝の総称で、上流から雄滝、夫婦滝、鼓ヶ滝、雌滝の名前が付けられています。古くは万葉集に謳われ、和歌などにも度々詠まれている景勝地であり、日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。
 そのなかで最大の落差を誇るのは雄滝で、高さは43mもあります。名に恥じぬ雄大な滝となっています。
布引の滝 雄滝と夫婦滝
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 こちらは、雄滝と、雄滝の滝壺から落ちていく夫婦滝を撮影したものです。2種類の滝の流れを楽しむことができます。
 付近にはベンチが設けられており、休憩しながら雄滝の流れを見ることができます。外国の方も大勢いらっしゃっていましたね。


 ここから、渓流の流れに沿って散策路を下っていきます。歩いて1〜2分で鼓ヶ滝があり、そこから1〜2分ほど下ると、雌滝の展望台に出ます。
布引の滝 雌滝
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 こちらが雌滝です。落差は雄滝に次ぐ19mを測ります。雄滝に比べて、名前の通り、しなやかで上品な滝となっています。


 この雌滝の下流側に、布引水源地水道施設の一つがあります。
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「雌滝取水堰堤」
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 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「雌滝取水堰堤」は、貯水池より一旦川に戻された水を、五本松堰堤より約700m下流の雌滝の滝壺より取水するために築かれた、越流式のアーチ式コンクリート造堰堤です。堤長19.3m、堤高7.7mを測り、表面は花崗岩布積みとし、下流に同形式の保護堰堤、そして左岸にドーム形屋根を乗せた石造上屋付の取水井を配しています。明治三十三年(1900)に築造されました。

 雌滝を離れ、1〜2分ほど散策路を下っていくと、布引渓流の散策路もついに終点に至ります。そこに架かっているのが砂子橋です。
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「布引水路橋(砂子橋)」
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 国指定重要文化財「布引水源地水道施設」のうち「布引水路橋(砂子橋)」は、雌滝取水堰堤の約150m下流に位置する生田川に架かる煉瓦造三連アーチ橋で、橋長19.2m、幅員3.3mを測ります。端部を石積とした煉瓦積アーチの上部に送水管を収めています。高欄と袖壁を附属する橋で、明治三十三年(1900)に築造されました。


 この橋を渡り、1分ほど下ると、JR新神戸駅の北側が見えてきます。幾度と無く新幹線で通り過ぎているJR新神戸駅ですが、駅舎が川の上を跨っているということを今回初めて知りました。

 さて、時刻は16時25分頃。流石に神戸の夜景が見られる時間ではありませんでしたので、この日の旅はここまでとし、JR新神戸駅から新幹線に乗って岡山へ戻り、香川県へと帰りました。

☆この日の主な文化財(附指定は省略)
国指定重要文化財「布引水源地水道施設」
  分水堰堤、分水堰堤附属橋、分水隧道、締切堰堤、放水路隧道、
  五本松堰堤、谷川橋、雌滝取水堰堤、布引水路橋(砂子橋)
国指定重要文化財「徳光院多宝塔」
国選定重要伝統的建造物群保存地区「神戸市北野町山本通」
国指定重要文化財「旧トーマス住宅(兵庫県神戸市生田区北野町)」
国指定重要文化財「小林家住宅(旧シャープ住宅 兵庫県神戸市中央区北野町)」
国登録有形文化財「北野物語館(旧M.J.シェー邸)」
国登録有形文化財「アメリカンハウス(旧ハムウェイ邸)」
国登録有形文化財「うろこの家(旧ハリヤー邸)主屋」
国登録有形文化財「浅木家住宅主屋」
国登録有形文化財「増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)主屋」
国登録有形文化財「増田家住宅(旧モロゾフ家住宅)石垣及び塀」
国登録有形文化財「フロインドリーブ本店(旧ユニオン教会)」
国登録有形文化財「神戸ポートタワー」(遠望)

以上、10日目の旅でした。
11日目の旅は、香川県の旅を御紹介します。

今日はこれまで。
ではではー。

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