社会の「お茶の間」

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社会のお茶の間

               『功遂げ身退くは、天の道なり』

 「事窮まり勢ちぢまる人は、まさにその初心を原(たず)ぬべし。功成り行満つるの士は、その末路を観んことを要す」。とは、「事業が行きづまって進退きわまったときには、初心に立ち返って失敗の原因を考えてみるがよい。事業が成功してすでに頂上をきわめたときは、いさぎよく身を引くことを考えなければならない」。出処進退のしめくくりは、なんと言っても引き際である。このよしあしが、その人の評価を決定する大きなポイントになるかもしれない。

 だれでも一応は引き際をきれいにしたいと考えている。いざ、その立場に立たされると、これがいがいとむつかしい。とくにむずかしいのは、権力の座やうまみの多い地位についている場合だ。辞めれば権力やうまみまで失ってしまう。それを考えると、つい居座り続けたくなるのが人情だ。そこを押して身を引こうとするのは、異常な決意を要する。

 どこの国の歴史であろうと、引き際を誤った人物の例が圧倒的に多い。それはとりもなおさず、この問題のむずかしさを物語っていると言ってよいだろう。ただし、なんでも辞めさえすればそれでよいというのではなく、辞めるまえに、きちんと課せられた責任を果たすことが、当然の前提となる。責任も果たさず辞めるのは、たんなる責任ほうき以外のなにものでもない。

 「老子」も、「功遂げ身退くは、天の道なり」と語っている。ここで注目したいのは、「功」と「退く」がセットになっていることだ。仕事も終えないうちに投げ出したのでは、ただの辞め急ぎにすぎない。微妙なのは、辞めて責任をとるのか、辞めないで責任をとるのか、という問題である。これはしばしば起っている問題であるが、どちらかと言うと、辞めないで責任をとるというのは、辞めたくない場合の口実として利用されているケ−スが多い。

 こういうときは、いさぎよく身を引いたほうが、責任のとり方としてはすっきりしているかもしれない。

 中国の長い歴史のなかで、あざやかな引き際を見せたのが、范雎(はんしょ)という人物である。この人は秦の宰相として「遠交近攻」という外交戦略をあみ出し、秦の富強に貢献した人物であるが、晩年になってからいくつか失点を出した。功績の大きさに比べると、ささやかな失点にすぎなかったが、それでもかれはいさぎよく引退の決意を固める。そのとき、かれのもらしたことばは「欲して止まるを知らざれば、その欲する所以を失い、有して足るを知らざれば、その有する所以を失う」恋々としてポストにしがみついていれば、せっかく今まで積み上げてきた功績も台なしになってしまう。というのだ。

 「天の道は、窮まれば則ち反(かえ)り、盈(み)つれば則ち損ず」とは、「准南子」(えなんじ)という古典にあることばだが、人の道もまた同じであるに違いない。だとすれば、やはり「頂上を極めたら、いさぎよく退くことを考える」のが賢明な生き方なのかもしれない。


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         『書庫』は、http://www.geocities.jp/heihoujyuku/

      まだ懲りず「官製談合」が続発・「談合」は国民の血を吸う「犯罪」です。

        安心・安全・安定が、社会の「基本」です。ル−ルを守りましょう。

閉じる コメント(37)

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選ぶ側にも責任はあるが、およそ、国民の代弁者としての「自覚」のない「ただの利権屋」が、国会に入り込んで騒いでいるだけで、スナフキンさんの「お説」のとおりです・・・ね。

2007/7/12(木) 午後 3:48 [ 兵法塾 ]

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ノ−ベル賞受賞作家の川端康成さんは、そのようでしたね。murmanaurora さん、お久しぶりです。人それぞれに、懐かしい思い出がありますね。有難う。

2007/7/12(木) 午後 4:04 [ 兵法塾 ]

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はじめまして。ブログを書いてまだ一年目ですが、astopglobalwarming さんのように、こんなに褒めれらて「傑作」まで頂いたのは初めてです。光栄です。有難う。

2007/7/12(木) 午後 4:18 [ 兵法塾 ]

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元公安調査庁長官が朝鮮総連中央本部の土地・建物の売買に絡み、購入代金を支払わず決済しないまま所有権移転登記をしたとして、東京地検特捜部は十三日、電磁的公正証書原本不実記載などの容疑で、東京都内の緒方元長官の自宅、事務所を家宅捜索をし、任意で事情も聴いたと言うが、この物件は、北朝鮮の「大使館」の役割を果たした組織のもので、社保庁の年金批判といい、コムスンの不正請求の金儲けなど、物事には表裏はあるが、悪辣な、国民を食い物にする政官業の「深い闇」が覗いているようだ。

2007/7/12(木) 午後 9:49 [ 兵法塾 ]

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朝鮮総連中央本部の土地・建物売却「騒動」は、一転して白紙撤回の見通しとなったが、相手は元公安調査庁長官が代表取締役の会社である。金が敵(かたき)の世の中。というが、金とは厄介なものである。いまの社保庁への批判も金。コムスンのゴタゴタも、度の過ぎた「不正請求」の金儲けである。まことに金は敵であるが、平成の金の威力は、厄介な敵にとどまらず、世間が「敵同士」と見ている者の間まで取り持ってしまおうとした。北朝鮮「大使館」のような役割を果たしてきた組織と、何があったのだろうか。元長官は、話しが明るみに出たために資金調達に支障が出た。と弁明したが、物事には裏表があるように、あの世の「深い闇」が覗くように「お化け」が出てきました・・・ね。この類が、まだ「わんさか」いるのだろう・・・か。恥を知れ・・・。困ったものだ。

2007/7/12(木) 午後 9:52 [ 兵法塾 ]

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元公安調査庁長官の行為は、全く、ZuiZanさんが言われるように、厚顔無節操な恥ずべきことで、あなたの「お説」のとおりです。報道によると、不正を正す立場の元日本弁護士会の会長まで関与しているとか、一体、この日本はどうなっているのか「心配」ですね。国民の税金を食い物にする官僚らの「官製談合退治」はしたが、今度は、国を食い物にする化け物の「ハイエナ退治」をしなければなりません・・・ね。 困った「類」がいるもの・・・だ。

2007/7/12(木) 午後 9:55 [ 兵法塾 ]

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引き際ですか。今の政治家に潔い人がいるかどうか・・・参議院選挙では安倍政権の存否を投票で決めてみたいと思います。

2007/7/13(金) 午後 2:46 [ - ]

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いまから百二十六年前の1881(明治十四年)年頃は、自由民権運動の最盛期で国会開設はその十年後で、日本の議会制民主主義の「黎明期」であった。板垣退助や大隈重信らが願って得た「功徳」を、二十一世紀の日本の国民が享受している。参議院は戦後生まれだから若いといえば若い。しかし若々しい「活力」があるだろうか?。誕生の意義を忘れず国家百年の計を示す「論議」をしているだろうか?。かって聞こえた「参院改革」の言葉を耳にしない昨今である。参院議員には衆院よりも、長い歴史感覚を持ってほしい。公示されたが、一度、当選すれば六年間は「安泰」と思うのでは、良識的で「心ある国民」が困る。

2007/7/13(金) 午後 3:06 [ 兵法塾 ]

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現在の名目だけの二院制など害あって一利なしです。参議院などいらないのでは・・・。衆議院も定数を削減すべきです。多すぎる故利権がらみの思惑が錯綜するのです。一県に3人もいれば十分でしょう。実際に国を動かしてるのは官僚どもなんですから。議員など彼らの使い走りに過ぎません。

2007/7/13(金) 午後 8:27 [ kaku ]

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確かに名目だけの二院制なら、kaku19512000 さんの言われるとおり、衆議院だけで参議院などはいりませんね。大体、「お説」のように、こんな狭い日本の国に国会議員が多すぎます・・・ね。「同感」です。ありがとう。

2007/7/13(金) 午後 8:53 [ 兵法塾 ]

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犯罪容疑に弁護士がからむ事件が多いのに「意外」な思いがする。あの公安調査庁長官の詐欺事件といい、職業で人を差別するわけではないが、法律専門家が社会をなめ切って堕落したのか、質が低下しているのか、法律家と裏社会の犯罪形態が「案外」接近している現実に驚く。これは、昨今の政治家の失言や経済人の挫折と「軌」を一にしているように思う。この現象は、ともに「歪んだ社会」を鋭角的に示している。よくも悪くも、時代が人を作り、人は時代を造るという「格言」が浮かぶが、クズのような「ただの人」が多すぎて、天下国家が求める「人材不足」が、残念ながら、やたらと目につく「時代」になった。

2007/7/14(土) 午前 1:57 [ 兵法塾 ]

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いざとなると出所進退ほど難しい者はないように思います。がそれ以前の問題として、検察も判事も官僚も「日本は我々が守っていく」という気概を無くしてしまって、利欲と保身にきキュウキュウとしている現在を見ると暗澹たる思いがします。
中国と日本を争わせようとするグループと、今後は中国だ日本からはむしるだけ毟ろうとするグループの綱引きが行われている今、日本は何処を目指そうとしているのでしょうか。なりゆきまかせのように思われるのが情けないですね。ご高説を賜れば幸いです。

2007/7/14(土) 午後 2:47 [ 日隈玄斎 ]

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無責任極まりない世相は、hinokuma さんの「お説」のとおりで、これらは戦後の教育によって形成されたと思っています。よって、日本の伝統的な情念や価値観が損こなわれ、その根本が歪み「修復」が必要です。その基礎となるのが「日本的武士道の精神」で、いまその再現が、日本に求められているのではないでしょうか。枝葉の論より根本・・・を。「抜本塞源」の哲理が、いま「急務」かと・・・思います。

2007/7/14(土) 午後 5:03 [ 兵法塾 ]

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朝鮮総連は民事裁判で約六百二十七億円の返済を命じられ、強制執行を防いで返済金を得る狙いで計画した、中央本部売却話(元公安調査庁長官の緒方重威と、元日本弁護士会会長の土屋公献が暗躍した。二人は弁護士)も頓挫した朝鮮総連。拉致事件や弾道ミサイルの発射で北朝鮮と日本の関係が悪化する中、同胞離れが進み「台所事情」も苦しいとされ、がけっぷちの状態となった。

2007/7/15(日) 午前 1:02 [ 兵法塾 ]

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人間は弱い生き物ですから、一度手にした権力を離せないのは、程度の差こそあれ、当然のことだと私は思います。
でも私はこの人間が元々持っている「欲」ではなく、初心を忘れずに生きて生きたいです。

2007/7/15(日) 午後 6:19 やすし

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人間如何にあるべきかの「哲学」を語れる政治家が出てきていただきたいものですね。その意味で heihoujyuku さまお説、ご最もと思います。お説のごとく日本の伝統的な情念や価値観の復権が急務です。
しかし企業論理優先の現在の施策を変えてゆくのは、非常に難しいことでしょう。まず絶望的といってもよいのでは。何か有効な方法論があるでしょうか。結社でも結成して地道に世論を少しずつでも変えていくのもよいかもしれませんが・・・犠牲も厭わずに。

2007/7/18(水) 午後 2:43 [ kaku ]

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引き際の見事さに関しては、明治維新の立役者、西郷隆盛に如くものはないのではないでしょうか。彼は義を重んじ、権力の濫用を憎んだ偉人であり、彼の価値観のもとは「天」にあるからでしょう。「人を相手にせず、天を相手にせよ。」「道は天地自然の道なる故、講学の道は「敬天愛人」を目的とし、身を修するに克己をもって終始せよ」。いまの政治家には求めるべくもないことが、悲しくもあります。彼の遺志を継ぐ人はいずこにありや。

2008/7/4(金) 午後 0:11 [ aru*o26 ]

歴史は守り続けるものとそうでないものがありますが個人的にはいい伝統を受け継ぎ、悪い伝統は捨てるというのが理想です。

2009/2/13(金) 午後 3:49 [ - ]

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こんばんは、引き際が大切とのこと、日本は、引き際で、引き下がれなくて、中国が、日本からむしり取れるものは、全部むしり取ろうとしているのでしょうか。確かに、日本人は、世界1位の国民総生産の時がありました。しかし、全然、金持ちになったという、感情を持ったことがありません。なので、その上があるのではないか、という幻想を持っていて、今は中国に付くか、アメリカに付くか、迷ってしまっている状態でしょうか。クリスチャンとしては、日本は日本だけの道が必ずあると思っています。

2009/9/11(金) 午前 1:53 [ nojimapark ]

こういうの読みたかったんですよ!

2009/10/25(日) 午後 1:18 pcg

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