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「多国籍軍のアフガンへの海上阻止、謝意決議を安保理採択」という記事が流れている。  読売の記事産経の記事にあるように、ロシアは採択に抗議の棄権という選択をした。 ”2001年の米中枢同時テロ以後のアフガニスタン情勢をめぐる決議で全会一致とならなかったのは初めて。”だそうだ。

 記事に有るとおり、国連決議1386に基づく国際治安支援部隊(ISAF)の延長決議に、アメリカのアフガン攻撃(OEF)への支援で始まった、テロ組織へのインド洋での海上阻止活動に感謝する、という文言が、決議の本文ではなく、前文に加わった、という話。 
以前の投稿をまずは読んでいただければ、ロシアの行動・発言の理解の助けになると思う。

 テロ特措法は、インド洋での海上阻止活動が、国連決議1368(1386ではない)に沿った物だとの説明で、成立した法律だ。 ただし、国連はその活動を1368にに沿った物だと明確に承認はしておらず、民主党;小沢一郎党首は「インド洋での給油活動は国連結語がないから反対だ」と主張している。 それに対抗するため、国連に活動を承認してくれと働きかけた結果、直接的に海上阻止活動を決議1368に沿った行動だと承認する代わりに、妥協案として、決議1386の延長決議の前文に、謝辞が盛り込まれた。

 日本が国連を動かした?って、日本にそんな力が有ったのか?と思われた方がいるかもしれない。 国連加入国の多くの本音は、インド洋での活動には賛成なのだ。 だが、その活動の発端となったアメリカのアフガン攻撃は、その後に始めた賛成できないイラク攻撃と一体化した部分が有るため、正式に承認決議を採択できない。 アフガンのテロ組織阻止活動に日本にも参加して欲しいという本音と、承認できないイラク攻撃との狭間で、「国連で承認されているISAFの支援になっている部分は、感謝する」とISAFの延長決議の本文ではなく、前文に差し込むことで妥協を図った。 ということだ。

 ちなみに、国内情勢の都合で国連に働きかけたのは日本だけではなく、ISAFの延長決議はもう一ヶ月ほど後でも良かったのに、9/19に採択されたのは、ドイツがISAFへの参加延長法案をドイツ国会で通過させるためのスケジュール合わせた為。 そのドイツも、アメリカのアフガン攻撃に付随したインド洋の活動を、ISAFの延長決議に混ぜ込むことは反対の意見を表明したとのこと。

 日本は、ご存じのとおり、直接的に阻止活動をしているわけではなく、阻止活動への協力と称して、燃料提供を行っているのであり、その多くはアメリカに行っているのであり、アメリカはその燃料を国連が絶対に賛成しないイラク活動にも流用しているのは、状況証拠としては明らか、と言っていいだろう。(この点で反論有りますか? あればコメント欄まで)

 自民党がこの決議を元に給油活動を国連に承認されていると主張すれば、民主党は、世界に求められている国際貢献とは、あくまでアフガンでのテロ組織阻止行動であり、イラク攻撃に加担することは求められていない。 その懸念はロシアの棄権行動に表れているではないか、と反論するだろう。 自民党がイラク攻撃との切り分けを条件にテロ特延長を主張すれば、切り分けを担保するための、情報公開を絶対条件とするのが、まっとうな対応だろうが、そうはならないのではないか、と予想している。

 イラクとの切り分けは、アフガン;テロ特措法を通すために、イラク特措法の破棄を覚悟すること意味する。 まず自民党は、それを避けるのではないか。

 仮に自民党が、イラク特措法の破棄まで覚悟したとしても、以下の理由で、小沢一郎は全面反対をする可能性が高いと考えている。 現実問題、アメリカ海軍の行動の、イラクとアフガンの切り分けは不可能だろう。 主たる業務の一つは、本土から戦時物資を現地に届ける事であり、誰が考えても、西回りか東回りかによるが、まずは必要分だけアフガンに物資の荷下ろしをしてから、イラクに物資を届ける、という行為をする。 そこに燃料提供を無自覚にすれば、イラク攻撃への兵站輸送への協力になってしまう。 アフガンでの行動分だけアメリカに燃料補給を行う、というのが一つの考え方だが、残念ながら、日本にはその査定能力は無い。 ならば全部止めてしまえ、というのが、小沢一郎の主張だろう。

 しかし、一方で、アフガンでの行動参加を国際社会から求められている、という一面もある。 自分の考えは、非難覚悟の妥協案を出せば、
 イラク攻撃への流用を懸念されるアメリカへの給油量は、明らかにアフガンでの阻止活動だけ行っている国への最も給油量の多い国の2倍にとどめる。
 という覚え書き付きで延長する。というものだ。 2倍というのが適切かという議論は有ろう。 それ以前に、査定能力が無いことを棚に上げての暴論だ、という非難は覚悟する。 それでも、こんな案を出すのは、非難を含めて議論を起こしたいからだ。


 実は、この国連へ働きかけの報道を最初に聞いたとき、この行動を起こした人間は、自民党の中では、まっとうな人だと感じたんですね。 なぜなら、こいつはひでぇ、って思ったのは、国会承認規定削除の給油限定の新法案、という記事を見て、怒りまくっていたからからなんだ。 あまりに怒っていたんで、反動で冷静を装った投稿をした。

 なんにしても、国際貢献とアメリカ貢献をキチンと切り分けた本質的な議論が、こんな誰が読んでいる解らないブログではなく、国会で議論されることを希求する。 

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難かしい問題デスネ。私などが意見を述べるのは、又、情報もあやふや、でも、投稿して今、恥ずかしい限りです。

2007/9/21(金) 午前 0:16 [ akiki ]

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素晴らしい洞察です。「本質的議論」を行なうべきと主張する議員(民主党)の秘書をしているものです。よければ議員の持論をご笑覧ください。また、関連記事をいくつかTBさせていただければ幸いです。

■「国連改革につながる骨太の議論をせよ」
http://tadashi-inuzuka.jp/politicactivity/item_345.html

2008/9/26(金) 午後 4:32 etranger3_01

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