元プロギタリストのこだわりの一言

いちおー、本格的音楽ブログのつもりです。

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現在、格的には世界最高のロックグループはローリング・ストーンズであるということは疑いの余地はない。

ストーンズは50年以上のキャリアを持ち、人それぞれに好きな時代はさまざまだと思うが、音楽的にも、パフォーマンス的にも「全盛期」はやはり、『スティッキー・フィンガーズ』『メイン・ストリートのならず者』『山羊の頭のスープ』『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』の4作品あたりの頃ではないか?

その時代を支えた「ミック・テイラー」というギタリストをどれだけの人が知っているのか?

僕はブリティッシュ・ブルースプレイヤーの中で、最もこのミック・テイラーが好きだ。
クラプトンよりはるかにいいと思う。

しかし、この人のギターを最初に聴いたのは、ストーンズのアルバムではなく、ストーンズを脱退した後にリリースしたソロアルバムだった。

確か、知人の年上のブルースギタリストの人に薦められて購入した覚えがある。

当時、中学生の僕には少々内容が難しかったが、1曲目から綺麗なアメリカンな感じのロックナンバーから始まり、続く2曲目はアコースティックでブルージーなミディアム・ナンバー。
この後得意のブルースギターを主体とした素敵なナンバーが続くのだが、ヴォーカルの良さも驚きだった。
クラプトンより歌えてるんじゃないか!?
7曲目の「S.W.5」での渋く伸びるヴォーカルは最高だ。
アルバム最後の曲は当時流行りのクロスオーバー的な楽曲で、ギタープレイも『ワイアード』のころのジェフ・ベックを少し思い起させる。
これが当時の流行だったということなのだろうか。
この曲のラストで聴ける、ストーンズ時代の名演「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」のフレーズもグッとくる。

ストーンズのライヴで聴けるようなハードでスリリングなギターは違った、ずいぶんリラックスした雰囲気の中にも「本物」風格が漂うあたりはさすがだと思う。
特に、なにげないスライドとバッキングはおいそれと真似できるものではないと思う。

ちなみに、ベースは日本人の「クマ原田」さんである。

このミックテイラーは1948年イギリスのウェリンガーデンシティで生まれ。
素人時代にエリック・クラプトンが欠場したブルースブレイカーズのライブに客席から飛び入りし、クラプトンのギターを完全にコピーしてみせたという伝説を持つ。

そして弱冠17歳でジョン・メイオールのブルースブレイカーズに加入し、ツアーやレコーディングを行った。

ローリング・ストーンズに加入したいきさつは、ストーンズが1969年に3年ぶりの北米ツアーを行うことを熱望していたが、バンド創立以来のギタリストであったブライアン・ジョーンズの薬物依存がひどく、ツアー実施の障害となっていた。
ステージから遠ざかっていたストーンズは過去のバンドと見なされないためにも、その価値をステージ上で証明する必要があった。ブライアンは結局バンドを解雇され、間もなく自宅のプールで溺死した。
ブライアンの脱退後、ミック・ジャガーはジョン・メイオールからテイラーの紹介を受け、当時録音中の『レット・イット・ブリード』のセッションに参加させた。

テイラーは「カントリー・ホンク」「リヴ・ウィズ・ミー」の二曲に参加したが、単なるセッションの仕事と考えていた。数日後、ジャガーはテイラーにストーンズの正式ギタリストに選ばれたことを伝えた。「ホンキー・トンク・ウィメン」のギター・トラックは「カントリー・ホンク」でのテイラーのリフにインスパイアされ、再録音されることになった。そのため「ホンキー・トンク・ウィメン」には解雇前のブライアンの演奏を含め、ギターが3トラック収録された。

テイラーが参加したライブは1970年の『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』に収録されている。
同作はマディソン・スクエア・ガーデンでの二夜連続ライブの模様が収録された。

彼の参加したスタジオ・アルバムは『スティッキー・フィンガーズ』『メイン・ストリートのならず者』『山羊の頭のスープ』『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』であるが、 テイラー在籍時の1972〜1973年のストーンズのライブ・ツアーは、ライブ・バンドとしてのストーンズの全盛期としてファンから絶賛されている。この時期のテイラーの流麗なギター・プレイは熱心なファンの間でも伝説として語られている程素晴らしいものだった。

その後、テイラーはストーンズを1974年12月に脱退。

ちょうど『ブラック・アンド・ブルー』のセッションが西ドイツのミュンヘンで始まる頃であった。
ミック・ジャガーはテイラーの脱退を冷静に受け止めたが、キース・リチャーズは彼の脱退に対して不満を漏らした。テイラー自身は「メンバー間の個人的感情の問題ではなく、純粋に音楽的理由で脱退した。」と語った。

ミックジャガーはローリング・ストーン誌のジャン・ウェナーとの1995年のインタビューで、テイラーがメンバーだった時期がバンドの最も音楽的に充実した時期であったと認め、「彼はソロ経歴を積みたかったんだよ。僕が思うに彼はキースとうまくやっていくのが難しいと悟ったのさ。」と語った。
恐らく、ミックの言った通りだったかと思う。

現在のギタリストはロン・ウッドであるが、もう一回ミック・テイラーがギタリストであるストーンズを見たいと思っているのは僕だけではないはず!!

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