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■8・2東京都交渉報告 2007.8.2
8月2日、申し入れで都と交渉。福士都議と9.1実行委ら12人が参加しました。
仲介してもらった福士都議とのすり合わせが参議院選前で十全に行えず、国民保護課への申し入れと伝わっていたため、国民保護計画担当副参次・矢野さんと、メモ役ということで防災課・米川さんが出席。矢野さんは「国民保護も防災と関連するので」答えられる範囲で対応するが、「課が違うため一般論でしか答えようがない」と最初に断った上で交渉に。
しかし、初っ端からいきなり躓きました。私たちが持参した申し入れ(http://blogs.yahoo.co.jp/hi_kyouryoku/16720458.html)を、「防災対策部には伝えるが、部として個々の団体には文書回答はできない」としたからです。問い質したところ、「煩雑だから」がその理由。
平日昼間に仕事を休んで来ている私たちに、仕事でやっているお役所が「煩雑だから」というのも随分失礼な話ですが、問い合わせの件数を聞いてみたら、電話では数件あるものの、文書回答を求められたことは矢野さんや米川さんが今の役職に就いてからは一件もないとのこと。 ??? 思わず会議室に漏れる失笑と怒りの声。そういうことは事前に充分な情報の公開をしてから言いなさい。昨年は直前まで米軍参加の詳細は出てきませんでしたよね? 前例を作っちゃうと後々めんどくさい、としか聞こえないのですが、矢野さん? 失礼な。
時間も限られているので「要望としては伝える」「回答するよう働きかける」旨の言質をとって取り急ぎ内容へ。
【訓練の目的】
「?多摩地区自治体の震災対応力の強化、?震災時における自治体間相互の連携の確保、?都の新しい地域防災計画の検証」(矢野さん)
本当に一般論です。?はいいとして、?です。地域特性として、今回の各訓練会場間には連関性がないのです、矢野さん。そこに自衛隊、さらには米軍まで投入するとなれば、防災訓練が戦争訓練として設定されていることは明白だろう、というのが私たちの反対する理由なのです。この点は「見解の相違」とのこと。見解が違ってもいいが、ちゃんと防災対策部に伝えてちゃんと回答をもらってきてください。
?に関連して、今回の訓練の「実施要綱」に入っていた「首都機能維持」に言及しました。
【首都機能維持とは】
「よく分からない。そんなことがどこに入ってるんですか?」(米川さん)
「私たちは施設でなく住民を守ります」(矢野さん)
防災課の米川さんも今回の「実施要綱」や改定された都の「地域防災計画」にロクに目を通されていない様子。ご存知なかったようです。やれやれ。5月に改訂された都の防災計画は、国の首都直下型地震対策大綱(2005)の見直しを受けてのことですが、その中で重要な点は、これまで耐震性の向上が前面に出ていたのが、首都機能維持に前提が変わったところです。つまり、国や自衛隊を始め公的機関は災害直後には政経中枢機能の維持を優先させるから、住民は自助・共助に励みなさい、というのが肝です。今回の訓練でその「首都機能維持」を目的の一つに入れているのだから、詳細を詳らかにしてもらわないと困ります。ことは「人ではなく国を守る」と防災の意味の大転換にあるんだから、これもちゃんと答えをもらってきてください。
【昨年の米軍の参加について】
「災害となれば活用できるものは最大限活用する。米軍に支援を求めることは自然。昨年度の参加で災害時の後方支援が検証され、有益であることが確認された」(矢野さん)
こちらは米軍が?果たして災害時に活用可能なのか、?昨年の米軍参加が有益だったのか、ということを主に指摘。
9.11直後には横田基地を始め、沖縄でも米兵が基地の外に向けて銃を構えていたことに鑑みれば、自然災害であれ、米軍の対応はわかろうというもの。それをわかっているからこそ、国民保護計画策定前の都からの打診に、立川市などは「基地内通行にリアリティーがない」と答えているわけです。
また、たかだか30人で、しかも事前に身元調査をした都の職員だけをフリゲート艦ゲイリーに載せたことをもって、実際に役に立つなどとどうして言えるのか。
「初めてだったのでうまくいくか検証する必要があった。身元調査については民間でも乗船名簿がある。同じことだと思う」(矢野さん)
同じじゃ、ありません。実証的に答えてくださいよ。
【今年の米軍参加について】
「参加を申し入れている。米軍との連絡は都→国→米軍というルートで調整している。調整中」
昨年は所轄官庁である消防庁ですら、直前まで米軍(や韓国のレスキュー隊)が参加することを知りませんでした。やるならやるで、ちゃんと打ち出してほしいものです。私たちもちゃんと抗議しますから。
【11月の対テロ訓練(国民保護訓練)】
「発生した場合、的確に対応するため。有事は自然災害とちがう。特有の訓練が必要」
違うところとして具体的に示したのはNBCテロ。図上訓練を都庁防災センターで、実働訓練を都内のいずこかで一箇所を予定。日程は不明ながら、昨年同様11月上旬から中旬のあたり。
昨年の直前の打ち出しーー議員への説明やプレスリリースが8日前、私たちが知ったのが3日前(事前に何度か問い合わせているのに)という行政の「説明責任」を問うたところ、「関係者と確定しないと打ち出せない」(矢野さん)との答え。あんな大がかりな訓練でそれはないでしょう。それは一般に「情報隠し」というのです。今年はやるなら早々に打ち出してね、と釘を刺しておきました。もちろんこちらの要望は、やるな!なのですが。
【野宿者排除】
「一般論としてですが、そのようなことはすべきではないと思います」(矢野さん)
2004年の時は野宿者の強制排除があり、昨年は申し入れがあって「やらない」と回答したという経過を伝えたところ、ここで米川さんから許しがたい発言が。
「野宿者を認めたんですか」(米川さん)。
……!! 昨年は都ですら「支援対策が足りてないから」との認識を示したというのに! 猛烈な抗議に米川さんも口を濁したのですが、野宿者に対してどのような視線をお向けになっているのかがよくわかる一幕でした。
【見学の自由】
「見学は自由、訓練はオープンなもの。反対する人でも普通に見学するのは自由。昭島駅周辺で規制や立入禁止などやるかは分からない。」
昨年の総合防災訓練や11.10国民保護実働訓練時の「都の意向を受けた」とする警察の妨害をあげながら問うたところ帰ってきたのがこの答え。もしも今年も警察の妨害があったら、矢野さん、ちゃんと対応してくれるんですよね?
※当日のメモを基に茂木が再構成
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