戦争協力させない東京ネットワーク

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『地域からの戦争動員〜「国民保護体制」がやってきた』

日本が武力攻撃を受けた場合、国民を守るためと称して制定された「国民保護法」。2006年の各地での条例制定〜保護計画策定という時期に、地域・課題ごとの取り組みを報告することで運動の広がりをつくろうと緊急出版しました。
「国民保護法」が、実は名前とは裏腹に、戦争への自発的協力と強制を強いる地域からの総動員体制づくりであることを、それなりに浮き彫りにできているのではないかと思います。草の根から戦争協力を拒否するためのマニュアル。資料満載。

社会評論社
http://www.shahyo.com/book/1455.html
46判★336頁★2000円+税
ISBN4-7845-1455-4
2006年6月5日刊

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▼はじめに*茂木遊(東京都国民ホゴ条例を問う連絡会)

1)見えてきた「国民保護」体制
▼東京都国民保護計画の問題点*福士敬子(東京都議会議員)
▼国民保護法の本質は戦争協力法*池田五律(戦争に協力しない! させない! 練馬アクション)
▼「地方分権」の罠─地方自治と「国民保護」*白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
▼【福井・国民保護実働訓練レポート】
  ご都合主義的なシナリオ、「とにかく自衛隊」が狙い─原発野放し「国民保護」の欺まん
  *矢島傑 (『社会新報』記者)
▼外国人管理と国民保護──外国人は助けないのか
 *中村利也(指紋カードをなくせ! 1990年協議会)
▼【障害者・福祉事業者にきく】「配慮」という美しい言葉に騙されない
  *小佐野彰(自立の家をつくる会代表)
▼戦時体制づくりの歩みの中で生きた私*安増武子(東京大空襲記念「平和のひろば」をつくる会)

2)「日常の組織化」への抵抗線
▼労働組合と企業の「国民保護法」体制*木下豊(全関東単一労働組合東急分会)
▼自治体労働者はどうなるのか*安田真幸(連帯労働者組合・杉並)
▼「野宿者」は「有事」で排除される!?─墨田区2004─2006
 *藤田五郎(山谷労働者福祉会館活動委員会)
▼基地のある街から*大西一平(立川自衛隊監視テント村)
▼ビッグレスキューの経験から*池田五律(戦争に協力しない! させない! 練馬アクション)
▼生活に「侵透」する自衛隊*小野信也(戦争に反対する中野共同行動)
▼川崎市の国民保護計画についての質問と回答*猪股美恵(川崎市議会議員)

3)【資料解説】「国民保護体制」─東京都との係わりから
   *山本英夫(東京都国民ホゴ条例を問う連絡会)

防災訓練に名を借りた国民保護訓練

茂木 遊(東京都国民ホゴ条例を問う連絡会/戦争に反対する中野共同行動)

 米軍・韓国ソウル市消防局参加、過去最大の自衛隊参加、同時に行われたNBC(核・生物・化学兵器)災害訓練、そして大々的な住民動員ーー。「防災」を冠しているが、9・1は実質的に国民保護実働訓練の前倒しだった。
■国は、守らない。
 「国民保護の規定がない」ーー03年の武力攻撃事態法の国会審議における野党の追及を受けて、04年に政府が国民保護法を作ってから早二年半が過ぎようとしている。既に都道府県の保護計画策定が済み、各市区町村での計画作りが3月議会を目途に進行中である。
 しかし「国民保護」というが実態はどうなのか。「ミサイル攻撃があったら堅牢な建物へ避難を」「BC兵器には家に目張りを」と、実は政府のモデル計画自身が住民を守れないことを漏らしている。そもそも阪神大震災の例が示すとおり自衛隊は救助には役に立たないし、自然災害との決定的な違いは、有事に於ける自衛隊の主任務は敵の殲滅であって救助ではない。つまり国=自衛隊は守らないし、守れない。
 だからこそ住民自身の自助=自主防災組織の動員が当て込まれている。ここへの水路として保護法はいくつか工夫をこらしている。武力攻撃災害という災害概念の拡張があり、緊急対処事態という類型の創出がある。政府も旧来の着上陸進行がほぼありえないとの認識を示す中、緊急対処事態、つまり対テロを法に潜り込ませ、災害+対テロ(実は+防犯)を意識的に混同させている。

■煽られる恐怖と動員と。
 11月2日、町田市はJR町田駅にて「国際テロ初動訓練」を行った。町田市広報に示されたのは以下の開催理由のみ。「現在、世界各地で発生している無差別テロは、一般市民の平穏な生活を一瞬にして壊しています。また、最近のテロは、テロを敢行しやすい不特定多数の人々が集まる場所が狙われる傾向にあります。」
 テロは愉快犯ではない。理由もなしに起こりはしない。あるのは、虚偽をもって侵略した対イラク戦争への抵抗のような場合で、日本が標的になるとしたらアメリカへの追随ゆえである。まともな情勢分析もない、こんな杜撰な施策がまかり通るのは、ミサイル実験・核実験以降の共和国に対する民衆の不安や恐怖が原資として利用されているからだろう。冷静になれば、国家間の武力衝突と武力集団による攻撃の混同が見て取れるはずだが、根拠のない悪質な煽りに浮ついた空気が呼応している。
 ちなみにこの広報が出されたのは11月1日。前日である。有無を言わせぬ実施で批判を封じ込め、いつか戦時訓練を日常の風景と化していく意図が透けて見える。同様の手法は11月10日に行われた東京都「初の国民保護訓練」でも見られる。
 かねてより噂されていた図上演習が約1週間前の2日に発表され、しかも実働訓練もあわせて行うというのだ(もちろん準備ははるか以前から行われている)。シナリオは、都内某所で高架線が切断され広範囲に停電が発生。その後、文化施設など合計8か所で化学剤散布や爆発が断続的に生起、というもの。荒唐無稽だ。ここにも誰が何故、は示されていない。

■煽りには醒めた目を、動員には非協力を、排除には連帯を。
 これらはまだ自衛隊・警察・消防・行政など、関係機関のみで本格的な住民動員ではない。しかし遠からずその日は来る。冷静な目をもって批判し、協力せず、そして動員には必ず起きる祀ろわぬ者への排除には、連帯をもってはね返そうではありませんか。

初出:2006.9.1足立区・東京都合同総合防災訓練監視行動報告集
http://blogs.yahoo.co.jp/hi_kyouryoku/17786978.html
2006.11.25記

恐怖の動員と感動の動員 「化学テロ対応訓練」と長野冬季オリンピックの経験から
防災の軍事化に反対する長野共同行動 八木航(松本市)

西暦2006年6月8日、長野県警の主催によりJR長野駅自由通路で行われた「化学テロ対応合同訓練」は、長野県において特別な意味を持つだろう「サリン」発生を想定し、自衛隊を知事の要請もないまま「自主出動」させるプログラムで行われた。   
トリアージ・避難・除染を中心に行われた訓練は120名を越える自衛官とともに長野市・保険所・消防局・鉄道会社・長野日赤病院を参加団体として動員した他、白昼の訓練現場に偶然居合わせた多数の市民を「現場への立ち入り規制」を受けるエキストラへと仕立て上げた。そして迷彩軍服の往来する駅で、尋常ならざる何事かが行われている様子に遭遇しておののく市民に対して「テロ対策」の一言を放つことで、訓練はひとまず了解され、訓練自体に対して感じたはずの不安感は国家が名指すところの「テロ」に対する不安感へと横滑りする。滑った先にあるのは体制との一体感であり、そこで得られる安全の選択条件として身体化された服従である。すなわち「訓練」は実質的に、自衛隊を主演としたデモンストレーションと呼べるものであり、それ自体が統合のイデオロギー装置であった。
この訓練を「NBCテロ事案対応訓練」として立案した県警警備二課は当初、参加機関に対して『市町村が国民保護計画の策定を進めているこの時機に、一朝有事の場合の住民等の被害を最小限に抑えるため』と説明しており、この訓練が「防災」ですらない有事動員体制整備の一環であることを露にした。その位置づけの下、参加機関に対して実施前日までの情報秘匿を徹底指示した長野県警にとって「一朝有事の際」に向けた訓練とは、6・8当日のみならず、その準備過程全般を指すに違いない。すなわち「一朝有事の際」いかに市民や他の機関を動員し得るか、いかに施設を容易に占有しうるか、そしていかに情報を制御し得るか……今回の全行程が国民保護体制を先取りした訓練であり実験であり、既成事実づくりであるのだろう。こうして有事体制は訓練によって日常に侵食し、訓練の準備過程を通じて動員体制を日常化する。
10年前、長野県は冬季オリンピックに向けた過程で、こうした動員の下地を作り上げる大きな契機を得た。外国人を「国際交流」に相応しい外国人とそうでない外国人とに振り分け、関連施設建設に従事した就労外国人を施設完成とともに一斉排斥する「ホワイトスノー作戦」が猛威を振るった。自警団が組織されて「不審者」を狩り、職場・学校ではボランティア推進と競技観戦動員の為の措置が取られ、各所で「これを機に」と「日の丸」掲揚が強行された。その「日の丸」の下で「感動」の共有が強いられ、オリンピックと日本選手団を応援しない者は公然と「非国民」と呼ばれた。長野県においてそれらの作風の多くはオリンピック終了後も日常化し、その後の県議会議場への「日の丸」掲揚、「生活安全条例」の制定、そして「テロ対応訓練」への動員など、国家との一体化を民衆に促すあらゆる政策に、この経験が作用している。
このことを考えたならば、各地で繰り返される「防災・対テロ・国民保護」訓練に対する批判とは、必ずしも自衛隊や米軍の際立った形の出動に対するものに限られるべきではない。繰り返される動員自体がさらなる動員の為の統合装置と看做す視座を持ち、軍事色の薄いものも含め「不安」や「恐怖」そして「感動」をテコに、各地で多様に展開される動員体制に対し、ひとつひとつ抵抗していく言葉と行動が、今、求められるのだろう。


初出:9・1防災訓練監視行動報告集
http://blogs.yahoo.co.jp/hi_kyouryoku/17786978.html

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