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▼「沖縄の意思示さないと」県民大会開催へ動き 暴行事件
(2008年02月14日17時25分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0214/OSK200802140053.html

 在沖縄米海兵隊員が女子中学生に暴行したとされる事件で、昨年9月にあった教科書検定意見の撤回を求める県民大会の中心になった団体が、抗議の活動を始めた。「教科書問題といい、事件といい、沖縄は爆発寸前だ」。沖縄の怒りを伝えるために、再び県民大会を開こうという動きも出始めている。
 呼びかけ人となっているのは、沖縄戦の「集団自決」を巡る教科書検定問題で、県民大会の実行委員会副委員長を務めた県婦人連合会会長の小渡(おど)ハル子さんと、県子ども会育成連絡協議会会長の玉寄哲永さん。
 昨年9月の県民大会には、95年の少女暴行事件後の県民大会を上回る11万人(主催者発表)が集まった。だが、文部科学省は「集団自決」に軍の「関与」があったとする記述を復活させたが、検定意見の撤回には応じず、軍の「強制」という記述も認めなかった。「教科書問題で、日本政府に沖縄の声は伝わらなかった」。2人にはそんな思いが残っている。
 今回の事件を受け、小渡さんは早速、抗議文を書き、沖縄防衛局に提出。仲井真弘多知事に会って、「一日も早い基地の撤去を」と要請した。玉寄さんも近く米側に抗議する予定だ。
 「教科書問題も解決しないうちに、今度は米兵。日本政府は沖縄のために何をやってくれたのか」と小渡さんは言う。
 知り合いから「今回も抗議の旗振り役をやってくれ」と声をかけられた玉寄さんは昨年の大会に協力してくれた人たちに連絡を取り始めた。玉寄さんは「1万人規模でもいい。こんな重大な時に沖縄の意思を示さないと」と話す。

>1より続き


◆海外派兵恒久法を急ぐ与党
 与党(自民党とその脇腹にしがみつくコバンザメ=公明党)は海外派兵恒久法の制定を急ぎ始めた。以下は2月10日付『産経新聞』からの引用である。

 〈高村正彦外相は2月10日、ミュンヘンで開かれている安全保障政策の国際会議で演説し、従来の国家の枠を超えた「地球規模」の安全保障の確立の必要性を訴えた。外相は、伝統的な安全保障に関する議論だけでは不十分と指摘した上で、「テロや大量破壊兵器拡散など国家の枠を超えた地球規模の課題に対処していく必要がある」と強調した。
 国連の平和維持活動(PKO)についても言及。「日本は国力的にもまだ努力の余地がある」とし、現行制度下で参加可能な派遣を積極的に推し進める方針を示した。外相は、世界の平和と繁栄の実現を目指し、「日本の持つマンパワーを柔軟に国際的な平和協力活動に生かしていく」とも語り、今後、必要な法制度の検討を進める意向を明らかにした。〉

 日本の外相がこういう異様に高揚した演説をぶつようになったのは、2006年6月29日に現ブッシュ大統領と小泉首相(当時)が共同宣言「新世紀の日米同盟」を発したからである。その一部を引用するが、この共同宣言は現在の日米関係の根底をなしているので、全文を繰り返し読んでほしい。

 〈日米両国は、テロとの闘いにおける勝利、地域の安定と繁栄の確保、市場経済の理念・体制の推進、人権の擁護、シーレーンを含む航海・通商の自由の確保、地球的規模でのエネルギー安全保障の向上といった利益を共有している。両首脳は、テロとの闘いにおける最近の成功や、イラク新政府への支援、イラン問題を含む不拡散面での協力といった幅広い地球的規模の活動に関し、両国の共同の取組みを改めて評価した。大統領は、アフガニスタン及びイラクにおける日本の人道復興支援、並びにインド洋での多国籍軍に対する日本の支援を賞賛した。両首脳は、「世界の中の日米同盟」が一貫して建設的な役割を果たし続けるとの認識を共有した。両首脳は、日米間の友好関係や地球的規模での協力関係が今後とも益々発展していくことを共に希望した。〉

つまり高村外相のいう「地球規模の安全保障の確立」は「世界の中の日米同盟」が一貫して建設的な役割を果たし続けることによってなされ得るのである。上の引用文において「テロとの闘いにおける勝利」あるいは「テロとの闘いにおける最近の成功」という言葉が重要な意味をもっていることに読者は気づくだろう。外務省仮訳の「テロとの闘い」は、ブッシュ大統領がそれを戦争と考えている以上、「テロとの戦い」とすべきだろうが、それはともかく、この共同宣言によって日本の「テロとの戦い」への参加は「地球的規模」にまで拡大された。高村外相の発言はそれを改めて確認したのである。

 しかしそうであれば、日本の「テロとの戦い」はこれまでのように、ことが起きるたびに時限的な特別措置法(特措法)を作るにわか仕込みの対応であってはならず、一般法(恒久法)を整備して、「いつでも、迅速に」実施されなければならない。だから与党は今通常国会内に法案を提出しようとしているのである。

 その場合不可欠にして必要最小限のことは、武器使用基準の大幅な緩和である。それは民主党のアフガン派兵法案にも明記されている。《それゆえ》自民党幹部は堂々と緩和をブチ上げている。すでに言及したように、戦闘しないが武装した実力組織を治安の回復や維持のためではなく「復興支援」のために送り込むという魔法か手品のようなことを強行しようとしているのだ。しかしブッシュ政権に迎合してアフガン派兵をめざすなら、「非戦闘地域」においても戦闘を覚悟せねばならない。アフガンの軍事情勢は急速に転変する。当面の「非戦闘地域」はどこも「戦闘地域」に転じ得るのであり、しかも「非戦闘地域」は掃討作戦という軍事行動によってしか生まれない。


◆アフガン戦争とは何か
 ここでもう一度、米英が始めたアフガン侵略戦争の基本的性格を振り返ろう。2001年9月11日に米国で起きた惨劇はウサマ・ビン・ラーディンらイスラム原理主義者によって引き起こされたと、ろくに調査も進まないうちに断定して、米英はアフガン侵略を強行した。しかしビン・ラーディンらをかくまっていると非難されたタリバーンの政府は米国政府との交渉を申し出ていたのだ。ブッシュ政権はそれを無視して空爆を開始した。外交による解決をまったく放棄して先制攻撃に踏み切ったのだ。これは典型的な国際法違反である。

 米国政府は自分に都合のいい政府なら独裁政権であっても進んで癒着し、その政権が倒される最後の瞬間まで軍事的・経済的に支援する。それについてはインドネシアのスハルト、フィリピンのマルコス、ルーマニアのチャウシェスクとの関係を想起すれば十分だろう。サダム・フセインが「中東の怪物」になったのは、イランで起きたイスラム革命が周辺諸国に波及するのを恐れて、米国政府がイラン・イラク戦争(1980〜1988)でフセインに軍事的支援を続けたからである。米国政府は化学兵器を含め大量の新鋭の兵器をフセインに提供した。しかし戦争が終わり、武力を蓄えたフセインが米国政府のいうことを聞かなくなると、フセインをつぶすために湾岸戦争を仕掛け、ついで〈9・11〉を口実にイラク侵略戦争を始めた。

 タリバーンがアフガニスタンを実効支配するようになったのも、同様に米国政府・CIAの策略の結果である。ソ連(当時)のアフガン侵攻を押し戻すため、CIAはムジャヒディン(イスラム聖戦士)に武器を提供した。ビン・ラーディンはムジャヒディンだったが、湾岸戦争で自分の母国、サウジアラビアが米軍の出撃基地にされたことをイスラムの聖地の冒涜と受け止めて反米に転じたといわれている。1979年に始まったソ連のアフガン侵攻は89年のソ連軍の完全撤退で終わったが、その後のアフガン内戦でタリバーンが台頭し、北部を除いて同国を実効支配することになったのである。

 つまり米国政府は自らがまいた種から生まれた予期せぬ結果に対処せざるを得ず、その事実を隠蔽しながら「テロとの戦い」を拡大しているのである。
 日本にビン・ラーディンの一味と思われる者たちが潜入したと思われるのに、日本政府はなかなか逮捕して引き渡そうとしない。それで日本への空爆を始めた……。米英のアフガン侵略はそれと同じことである。2003年3月に始まったイラク侵略もそうだが、ブッシュ政権は国際法も国連も世界の世論もまったく無視して、「攻撃したいから攻撃した」のである。米国は自らが至高の法であり、それ以外はどうでもよかった。単独行動主義(ユニラテラリズム)は米国が至高の法であるという思い上がりによって正当化され、それは今も変わらない。核使用を含む先制攻撃は米国だけに許される。なぜか。米国は世界最大の軍事力をもつ最強の国であり、他のどの国も服従させられる。だから米国は自ら至高の法なのである。一極集中は終わり始め、世界は多極化に向かっているという意見も台頭しつつある。しかしそうであるなら、米国の支配層はよけい自らが至高の法であることにしがみつき、威を振るおうとするにちがいない。

 米国は徹頭徹尾国際法を無視し破壊しつつ、大規模な「国際テロ」を続けてきた。小泉首相(当時)はこの明白な「国際テロ」(アフガン侵略・イラク侵略)をもろ手を挙げて支持し、それに加担した。それは安倍政権でも福田政権でも変わっていない。傲慢で尊大な力の論理を振りかざす最も野蛮な国家に跪(ひざまず)き、どこにもどのような正当性も見出すことができない人類に対する巨大な犯罪をあがめるのが、この国の「日米同盟」外交である。

 野蛮な最大の「国際テロ国家」への追従国家が、いま、主人と命運をともにするために、アフガンをうかがい、派兵を常態化する法(海外派兵恒久法)を制定しようとしている。それはポチ・日本が主人に尾っぽを振りながら、自らも「後進国際テロ国家」に成り上がっていくことでもある。これが私たちの眼前で起きていることだ。

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【付記 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核開発をめぐる6ヵ国協議で日本はもはや蚊帳の外に置かれ、米国政府は北朝鮮を「テロ支援国家」のリストからはずす問題を拉致問題の解決とリンクさせないと公式に表明した。日米同盟墨守の路線さえ、すでに破綻しつつあるのだ。それでもワシントンの主人にひたすら尾を振るポチ・日本の首脳たちは、決して自らの姿を鏡に映して見ようとしない。しかしその無様な姿は東アジアの国々やアラブ世界からはよく見えるはずだ。その結果、この国が単なる侮(あなど)りのレベルではないリアクションに見舞われる日は遠くないかもしれない。】

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茂木@戦争に反対する中野共同行動です。

日頃なにかとお付き合いのある井上さんの文章です。
転載歓迎とのことなので、上げさせてもらいます。

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(転載歓迎)

反戦の視点・その57 

    アフガン派兵と海外派兵恒久法の制定が急がれる理由

         井上澄夫(市民の意見30の会・東京)
  

 うかうかしてはいられない。自衛隊のアフガニスタン派遣(以下、アフガン派兵)と海外派兵恒久法の制定をめぐる動きが加速してきた。まず下の記事を読んでほしい。

●アフガン支援 日本、軍民一体活動に資金 学校建設など
 日本政府が、アフガニスタン復興にあたる軍民一体型の「地域復興支援チーム」(PRT)が進める学校建設などの資金を途上国援助(ODA)で肩代わりしていることが、明らかになった。9日夕(日本時間10日未明)、ドイツのミュンヘンに入った高村外相は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の閣僚らに、日本の貢献策としてアピールする考えだが、PRTと関係なく現地で活動する日本の援助団体などが反政府勢力から狙われる危険性も指摘されている。
 政府関係者によると、現在、政府はカブールのNATO文民代表部に連絡要員を配置し、資金協力を進めるため、PRTに参加する各国軍との連絡調整に当たっている。
 肩代わりしたのは、アフガン中部の山岳地帯で復興開発が遅れるゴール州を拠点にするリトアニア軍のほか、エストニア軍や米軍が管轄するPRTが進めている民生支援案件。支援対象は、教育、職業訓練、医療の3分野に限定。これまでの拠出は、現地のNGOが実施した女子の識字教育や職業訓練を進めるための小中学校建設など13件、計約1億3000万円。
 各軍側が案件を探し出し、アフガンなどの非政府組織(NGO)を通じて依頼。日本政府が資金を拠出した。軍はODAの案件を探すだけでなく、事業の進行をチェックする役割も担っているという。昨年6月、日本、アフガンの両政府間で書簡を交換した。
 〈地域復興支援チーム(PRT)〉
 紛争が終結していない段階で軍が一定地域の治安を確保したうえで、軍の保護下の文民が復興や民生支援に当たる軍民一体型の新たな復興モデル。アフガンでは02年12月から米軍主体で始めた。現在、北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊(ISAF)が全土の計25カ所で展開している。                   (2月10日付『朝日新聞』)

 記事はさらにこう指摘している。「安倍前首相は昨年1月、ブリュッセルのNATO理事会で自衛隊のPRT参加に意欲を示したが、同4月に見送りを表明。代わりにNATO・PRTとの連携に資金協力する意向を示した」。

筆者は安倍前首相がNATO理事会での演説で自衛隊のPRT参加に触れたことは知っていた。しかしそのときの防衛庁(当時)の反応は治安状況が悪すぎるので自衛隊派遣はムリというものだった。そこで安倍前首相の野望はPRTへの資金供与に切り替えられたのだろうが、それについて昨年6月に日本・アフガニスタン間で合意していたことは知らなかった。日本政府がよくやる手口だが、その合意は密かに行なわれたのだろう。

 PRT(provincial reconstruction team)といえば何か耳新しく聞こえるが、「軍が一定地域の治安を確保したうえで、軍の保護下の文民が復興や民生支援に当たる軍民一体型の新たな復興モデル」は、かつて日本軍が中国侵略中、中国の各地で、あるいは1941年に日本が始めたアジア・太平洋戦争中、東南アジアの占領地域で行なっていたことだ。それは当時「宣撫(せんぶ)工作」と呼ばれた。宣撫とは、「占領地の人民に本国政府の方針を知らせ人心を安定させること」(三省堂『新明解国語辞典』)で、PRTの目的も同じである。占領軍(この場合は米軍、エストニア軍、リトアニア軍)が「アフガン復興」のためにいかに「善意」で占領しているかを住民に理解させ、占領行政に協力させることである。その場合「民生支援にあたる軍の保護下の文民」には住民の動向を監視する諜報の任務が課せられる。それは過去のあらゆる占領史が十分に証明してくれる。(後注参照)

 今回明らかになったPRTへの資金協力について「支援対象は、教育、職業訓練、医療の3分野に限定」という。それは表向き歓迎されるだろうが、住民の心底からの信頼を獲得することになるだろうか。「学校建設など民生支援案件の資金をODAで肩代わりする」といえば聞こえはいいが、その目的はあくまで占領行政の安定による占領軍の安全の確保である。「復興支援」は単なる手段にすぎない。

 つまりこういうことだ。安倍前首相はアフガンでのPRTに自衛隊を参加させたかったのだが、それは自衛隊が直に治安回復作戦に従事することにほかならない。実際、ISAFはそう期待したはずだ。しかしイラク人道復興支援特措法で自衛隊の派遣先を「非戦闘地域」に限定せざるを得なかった経緯からしてそういう派兵はすぐにはできない。政府の公式見解では自衛隊は実力組織であるが軍隊ではない(ことになっている)から戦闘はできない。だから、PRTにまずODAから資金供与してそれが非常に好評であることを宣伝して、アフガン派兵の踏み台にする……。むろん次の段階の自衛隊投入は奇妙な問題に突き当たる。米軍やISAF参加の諸国軍がすでに治安を確保した「非戦闘地域」になぜ自衛隊が必要なのか。武力が必要とされるのは、タリバーンを掃討し地域に割拠する軍閥を武装解除するためだが、そうであれば自衛隊はISAFに参加するしかないが、それはできない……。

「復興支援」が単なる手段にすぎないことは、参院で可決され、1月18日、衆院の「国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会」に付託された民主党のアフガニスタン復興支援特措法(アフガン派兵法案)を一読するだけでわかる。大小はともあれ連立を念頭にうごめいている自民・民主のアフガン派兵方策はほとんど変わらない。イラク派兵と同様、「復興支援」という羊頭をかかげて「派兵」という狗肉を売り込むのである。

----------------------
※注
 宣撫工作については、次の事例が参考になる。記事中の南京国民政府とは日本が樹立した汪兆銘(おうちょうめい)カイライ政権のことである。
 
 清郷工作(せいごうこうさく)
 1941(昭和16)年5月〜43年9月、南京国民政府が、その支配地域を建設・拡大・強化するため、揚子江下流地域で特定地域を敵性勢力から遮断し、その地域内を粛正して治安地域とし、次第に、このような地域を拡大してゆく工作。南京の新国民政府の実勢力の及ぶ所は日本軍が占拠している点と線にすぎず、これを面に拡大して政治力を浸透させることが新政権の完全な自主独立の基盤として必要であった。そこで日本軍占拠地域中の特定地域において、まず日本軍が主体となり、徹底した粛正により敵性を除去し、これに膚接して中国側が主体となり、その進捗に伴い、日本軍の兵力を段階的に削減し、やがて政治・経済・軍事の一切を挙げて中国側に委譲し、日本側は一切の干渉を絶ち、ここに新中国の理想を局地的に具現した模範的和平地区を建設する。爾後、この方法を逐次、全占拠地域に及ぼすという構想であった。 (新人物往来社刊『日本陸海軍事典』、97年)


●自民党がアフガン派兵を急ぐ理由
自民党が年初からアフガン派兵の動きを加速させたのには、おそらく二つ理由がある。一つは新テロ対策特措法(補給新法)を強引に成立させたものの、それはさしてブッシュ米大統領の歓心を買うことにならなかったということだ。イラクから陸上自衛隊を撤退させたことはブッシュ政権を痛く落胆させた。ブッシュの最大の盟友だったブレア首相も忠犬だったハワード豪首相も政治の舞台から去るなかで、まことに頼もしい小泉元首相を継いだ安倍前首相は無惨に自壊し、福田首相は忠誠心を試されていた。米軍にとってイラク戦開始には役立ったとはいえ、もともと象徴的な意味が強かった洋上給油の再開は福田首相が期待するほどには歓迎されていないのである。もっとも給油先の諸国との交換公文で海上阻止行動以外への転用に歯止めをかけたという日本外務省の釈明はウソである。かの交換公文はまったくのザル法のたぐいで、米軍が補給された燃料をイラク戦に転用する抜け道は用意されている。その点だけは米軍にとってオイシイ話だろう。

 もう一つの理由は、タリバーンが制圧され復興の過程に入ったはずのアフガニスタンが再び「失敗(破綻)国家」に戻されたからである。米英のアフガン攻撃は2001年10月7日に始まった。以来6年余、アフガンはどうなったか。国土が破壊され、貧しい農民たちが難民になった。侵略と旱魃がアフガン社会を瓦解させたのだが、戦乱がなければ農民たちの智恵はかなりの程度、旱魃を乗り越えたはずだ。米英の侵略がアフガンの荒廃をもたらしたことは、日本がそれに加担したこととともに、繰り返し確認され糾弾されねばならない。

 米英の攻撃でタリバーンは一時期、実効支配を失った。しかしパキスタンとの国境までタリバーンを追い詰めたはずの米地上部隊は逆襲されてアフガン東部に釘づけになり、タリバーンは南部でも勢力を復活させた。NATOが編成して派遣した約4万3千人のISAFも死傷者を増やすばかりで治安回復はおぼつかない。米国政府のカイライであるカルザイ政権は首都カブールに立てこもるだけで、行政権力を全土に及ぼすことなど夢のまた夢、ついにカブールさえ危うくなってきた。

焦ったゲーツ米国防長官は3200人の海兵隊の増派を決めるとともに、ドイツなどNATO加盟国に対し同数の増派を求めた。「こちらは3200人を増派するのだからNATOも同数増派せよ」というのがブッシュ政権の言い分だろう。しかしNATOはブッシュ―ゲーツの思惑通りに動かない。ドイツはアフガン南部への展開を拒否した。米国政府のあからさまな恫喝に対するNATOの対応には各国にバラツキがあるし、ゲーツ長官が南部に展開するNATO軍の戦闘能力を疑問視する発言をしたことによって、米・英・カナダとともに東部と南部に部隊を展開させているオランダと米との溝も深まっている。

 万事思うようにいかない米軍をここで自衛隊が助けることができれば、「日米同盟」はいよいよ強化される。もっともそんなことをすれば、自衛隊は奈落の底に自ら飛び込むことになる。ブッシュ政権はアフガンの現状に苛立ち、北西周辺州がタリバ−ンの聖域になっているパキスタンへの本格的侵攻を企図している。それが実現すれば、アフガンに送り込まれる自衛隊はパキスタンの民衆からも反撃されるかもしれない。ペシャワール会の中村哲医師の指摘を引用する。

 〈そもそもパキスタン北西辺境州とアフガン東部は、同じパシュトゥン民族が住む、事実上一体の地域だ。アフガン、パキスタン両政府は、この境界地域を腫れ物に触るように扱ってきた。米軍によるこの地域への「テロ掃討作戦」は、両国の暗黙のタブーを犯して混乱を誘発、連日暴動や自爆テロが起こっている。〉(2007年11月5日付『毎日新聞』)

>2に続く

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
アメリカ合衆国ブッシュ大統領 殿
在沖米総領事 殿
在沖米四軍調整官 殿

海兵隊所属兵士による少女への性暴力に抗議し軍隊の撤退を求める要求書

基地・軍隊の駐留を強いられている私たち沖縄県民・女性は、2月10日、またしても米兵による悪質な事件が起こったことに、強い憤りをおぼえます。
 基地・軍隊が存在するゆえに、女性・子どもたちが安心して暮らせない沖縄の状況が、62年も続いています。
 今回の事件が連休の最中で市民の楽しむ場から連れ出されたということは、軍隊の存在によって県民の生活の場がいかに暴力と隣りあわせ、危険であるかを物語っています。しかも加害者の海兵隊員(キャンプコートニー所属)は、基地の外、住民地域に居住していました。どうして、米軍兵士がいつでも自由に、県民の生活地域に入ってくることが許されるのでしょうか。なぜ、子ども・女性が安
心して生きられる環境が大事にされないのでしょうか。被害に遭った少女の恐怖、父母の悲しみと怒り、さらに地域の人々が受けた衝撃と不安は、計り知れないものがあります。
 事件が起きるたびに米軍から繰り返し発せられる「綱紀粛正」の約束。しかし、それがいかに実態を伴わないものであるか、過去においても、アメリカ独立記念日など米軍の休日において米兵の暴力が弱い少女たちに向けられてきました。
 今回の事件の背後に、被害を訴えられない女性や子どもがいることを忘れてはいけません。私たちは「軍隊は構造的暴力組織であり、地域においても、また国家間においても真の安全は保障しない」という立場から、暴力をなくすために軍隊の撤退をもとめます。
 そして私たちは、以下のことを求めます。

一、暴力を受けた児童、生徒への精神的ケアーを十分に行うこと。
一、被害を受けた少女への謝罪と補償、加害米兵の厳正なる処罰を行うこと
一、基地外に居住する米兵に対する行動の管理および規制を行うこと。
一、日米軍事再編は、沖縄の基地のさらなる強化にほかならない。沖縄のすべての基地・軍隊の撤退を求める。

2008年2月12日

基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
共同代表 高里鈴代 糸数慶子 
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

立川反戦ビラ弾圧救援会の森です。
以下の集会が近付いてきたので、再度ご案内します。

2004年2月27日の反戦ビラ弾圧からもう4年。「今年こそ無罪判決!」を合言葉に、ぜひご参加ください。

■立川反戦ビラ入れ裁判〜4年目も大がんばり集会〜
 今年の講師は、『日本の公安警察』の著書があるジャーナリストの青木理さんです。

▼日時:2008年2月23日(土) 午後1時開場1時半開始
▼会場:三多摩労働会館・大会議室(JR立川駅北口徒歩3分)地
 図http://www.sanroukaikan.or.jp/index.html
▼講演:「公安警察ってなんなんだ?」
    青木理さん(ジャーナリスト・「日本の公安警察」著者)
▼発言:弁護団、国公法ビラ裁判、葛飾マンションビラ裁判、板橋高校君が代反対ビラ裁判、
    救援連絡センター、国民救援会ほか
▼歌と上申書朗読:さっちゃん ほか写真展示など

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