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【戦争に反対する中野共同行動連続講座】
「防災・防犯のため」と言うけれど……それ、幻想ですよ。
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▼日時:2008年2月17日(日)13:30開場〜 14:00開始
▼場所:中野区消費者ンターセンター・環境リサイクルプラザ
▼講師:佐藤文明さん(フリーランスライター)
▼構成:
1)07中野区総合防災訓練への自衛隊参加についての報告
2)当日のビデオ上映
3)佐藤さん講演
1,鳴り物入りの「訓練」の実態
昨年9月2日、中野区総合防災訓練が実施されました。この10年間、自衛隊は「展示」という形で参加していましたが、昨年の特徴は、平和の森公園を会場として、自衛隊のヘリコプターによる「緊急患者搬送訓練」が初めて行われたことでした。防災訓練に軍事組織である自衛隊が参加すること自体に反対してきた私たちは、区に訓練の見直しを求めましたが、数多くの疑問が解消しないまま訓練は実施されました。しかしその実態は、事前に説明されていたものとは大きく異なり、更に多くの疑問をもたらしました。
2,素朴な疑問に答えない中野区
そこで私たちは改めて、「公開質問状」を送りました。ところが、区の担当者から帰ってきた「回答」は通り一遍の内容でした。
「1、十分な説明を行うと言っていたのに周辺住民に告知したのは実施の1週間前だった」に対しては、「町会長会議への説明や区報など十分に行えた」。「2、ヘリコプターによる訓練とのみ説明し、自衛隊が行うことを意図的に隠していたのでは」に対しては、「そのような意図はない」。「4、離着陸するため、会場の地下にある防災用水槽を傷めないよう工夫をするはずだったのに、水道局の許可が得られず実際には着陸しなかったのでは?」には「着陸許可はあったが、危険があるとのパイロットの判断で着陸しなかった」という回答でした。更に「5、災害時の避難場所でもある公園に実際にはヘリコプターが着陸できないなら、訓練も意味がなく、役に立たないのでは」に対しては、「ヘリコプターの飛来は大変有意義だった」。「6、区長は大変安心感を得た、と言っていたが、こうした訓練を見て住民も安心感を得られたのか」に対しては「そのように考えている」としか答えませんでした。また、「昨年作成した『国民保護計画』に基づいて、今回のような自衛隊参加の実働訓練を実施する考えか」に対しては、「今後の課題だ」という回答でした。
回答の一つ一つを取り上げることはしませんが、全体として、私たちばかりでなく当日会場に来ていた多くの住民が抱いていた素朴な疑問に真正面から答えてはいません。特に、今回の「目玉」である自衛隊のヘリコプターが着陸も出来ず、「訓練」がわずか5分程度で終わったことは、実施を進めてきた住民にすら失望を与えたのではないでしょうか?
3,防災・防犯の名の下に何が進行しているの?
では、区に「住民が安心できる自衛隊参加の訓練を充実すべきだ」と求めるべきでしょうか?
まったく逆です。区は「東部方面航空隊本部所属のヘリコプターにより救護活動が行われる」と説明しますが、そもそも「災害時にすぐには自衛隊は出動できないので、3日間は住民が自助努力してほしい」と政府や東京都は公言しており、また首都圏に配備されている自衛隊ヘリコプターも数少なく、本来「救援用」ではありませんから、個別中野区に飛来する保障などありません。
問題は、こうして実際には保障されていない「自衛隊の救護」という「幻想」「期待」を住民に持たせ、私たちの日常生活の中に自衛隊が当たり前に浸透してくることです。
また近年、「犯罪が増えている」「テロが起きるかも分からない」という住民の抱いている不安、心配を口実に、警察の指導の下で地域の防犯パトロールや監視カメラ設置が増えてきています。実際には警察の統計によっても犯罪は増えていないのですが、「体感治安の悪化」というムードの中で、住民同士が監視し合う何だかギクシャクした地域社会になりつつあるのではないでしょうか?
私たちは、こうした「防災」「防犯」の名の下に進められているのは何なのか、実際はどうなのか、昨
年の防災訓練や各地の住民管理・監視の実態を踏まえながら、考えていきたいと思います。
▼主催:戦争に反対する中野共同行動
090-5344-8373
nelpapa_1@yahoo.co.jp
▼協賛:イコールの会
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