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▼NATO:アフガン増派で米英の要求空振り…国防相会議
(2008年2月8日 12時01分 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080208k0000e030056000c.html
【ブリュッセル福原直樹】北大西洋条約機構(NATO)は7日、リトアニアの首都ビリニュスで国防相会議を開き、アフガニスタンでの今後の展開を協議したが、米英の求める増派に積極的に応じる国はなかった。同日、アフガンを訪問した米のライス国務長官は、戦闘の長期化を予想しており、NATOのアフガン展開は、今後も大きな困難がつきまといそうだ。
アフガンではNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)4万3000人が展開するが、旧支配勢力タリバンとの戦闘で「3000〜5000人の要員が不足する」(NATO高官)とされる。
このため会議ではNATOのデホープスヘッフェル事務総長が、「アフガンには増派が必要だ」「各国は危険を分担すべきだ」と発言。危険な南部への派兵に消極的なドイツなど欧州各国に対し、英米と同様に批判的な意見を表明した。
これに対し加盟国は増派の必要性を認めたものの、増派を積極表明する国は皆無。わずかにフランスやルーマニア、ポーランドが「増派の検討」を示唆した。前日に増派を表明しながら、危険地域への展開を拒否したドイツは「我々は十分責任を果たしている」と話している。
一方報道によると、アフガンを7日訪問したライス長官は「(タリバンなど)テロリスト壊滅は容易ではなく、戦いは長くなる」と異例の表現で、NATO加盟国に増派を求めた。今後、各国は4月の首脳会議(ルーマニア)に向け検討するが、意思統一には時間がかかりそうだ。
◇解説 原則論の再確認を
アフガニスタン増派をめぐるNATOの亀裂は、強引にアフガンでの危険な軍事作戦の肩代わりを求めてきた米国に対する反発が原因だ。だが突き詰めれば、外国軍がアフガンで何をすべきかとの問題に行き着く。
米軍は01年の同時多発テロ後、アルカイダとタリバンの壊滅を目指してアフガンに侵攻。これに対しNATO主導のISAFは、国連決議の下に治安維持や復興支援を目的に派遣された。その後、米国はイラク戦に足を取られNATOにアフガンの肩代わりを要求、ISAFは戦闘地域へと駐留を拡大させてきた。
ライス米国務長官は6日、「(ISAFの)活動目的は、反乱勢力との戦闘だ」と強調した。だが米軍のアフガン復興への関与軽視は住民の反発を生み、タリバン復活の一因となっている。アフガン政府は武力による解決の限界を意識し、タリバン勢力との対話も開始した。アフガン国民のために何をすべきか、NATOはもう一度原則論に戻って論議すべきだ。【西尾英之】
▼アフガン派兵負担、米英が見直し合意
(2008年2月7日12時47分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080207-OYT1T00300.htm
【ロンドン=本間圭一】ライス米国務長官は6日午後、ロンドンの英首相官邸で、ブラウン首相と会談した。
会談の詳細は不明だが、首相官邸は本紙に対し、両氏がアフガニスタン情勢について、ルーマニアで4月に開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議までに、アフガンに派兵する同盟国の負担見直しを目指すことで大筋合意したことを明らかにした。アフガン南東部で旧支配勢力タリバンの攻勢に直面する米英両国は今後、NATO加盟国に援軍を求める予定だ。
一方、長官はこれに先立ち、ミリバンド英外相と会談。共同記者会見で、アフガンにおけるNATOの役割について、「平和維持の任務ではなく、武装勢力を掃討する戦いだ」と強調、派兵国に軍事力の強化を迫った。
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