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▼海賊への武器使用、武力行使にあたらず 政府見解
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY200812160458.html
2008年12月17日3時1分(朝日新聞)
ソマリア沖の海賊対策への貢献策を検討している政府は、自衛隊が海賊取り締まりのために武器を使用しても、憲法が禁じる武力行使にはあたらない、との見解をまとめた。ただ、ソマリア沖の海賊はロケット砲などで武装しており、組織化されていて本格的な戦闘状態になる恐れもある。武器使用基準をどう定めるかなど、課題が多く残されている。
16日の衆院安全保障委員会で、中谷元・元防衛庁長官(自民)が憲法上の問題をただしたのに対し、内閣法制局の山本庸幸・第1部長は「海上警備行動が発令された場合、警察官職務執行法の範囲内で自衛官が行う武器の使用は憲法9条に反しない」と答弁した。国際条約は、海賊を「私有の船舶が私的目的のために行う不法な暴力、略奪行為」などと定めている。「国や国に準ずる組織」を攻撃するのは憲法が禁じる「武力行使」になるが、私的集団の海賊に自衛隊が武器を使っても違憲とは言えない、というのが政府の解釈だ。防衛相が海上警備行動を発令した場合、自衛官は警察官と同様、凶悪犯と見られる者が抵抗した場合などに武器使用が認められる。
ただ、現行の海上警備行動は「日本国民の生命または財産」を守るためのもので、防衛省は、外国の艦船を襲う海賊への対処は難しいとみている。このため政府や超党派の議員は、ソマリア沖を対象にした特措法や、海賊行為一般を取り締まる一般法(恒久法)の制定を検討している。(丹内敦子)
▼ソマリア海賊問題、陸上でも軍事作戦可能に 安保理閣僚級会合
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081217/amr0812171027005-n1.htm
2008.12.17 10:26(サンケイ新聞)
【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は16日、閣僚級会合を開催し、ソマリア沖で頻発している海賊行為制圧のため、追跡など同国陸上でも軍事作戦を可能にする決議案を全会一致で採択した。決議の期限は1年。米欧や韓国など6カ国が共同提出した。
決議は海賊行為の防止に向け各国は「ソマリア国内で必要とされるあらゆる措置を取ることができる」とした。当初案にあった「ソマリア領空内を含む」との表現に非常任理事国のインドネシアが反発、領空の文言が削除され、「ソマリア国内」に改められた。
このほか、海賊に関する情報を各国が共有できるよう国際的な協力機構の設置も呼び掛けた。
採択後、ライス米国務長官は「海賊との闘いで明確な警告を送ることができた」と評価した。西村康稔外務政務官は採択後の演説で「(海賊行為は)人類共通の敵として国際社会が断固たる態度で一致して取り組むことが不可欠」と強調、日本政府は海賊対策の関連法制の整備に取り組んでいくことを明らかにした。
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