老犬再び

引き取った雑種も老犬になり、私は病気で足元がおぼつかなくなりました。

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階段の上り下りのできないヘタレ犬であることが判明したが、レシートもなければクーリングオフもできない。
抱えて階段を降り道路に出ると、遊んでいた近所の子供たちが集まってきた。
「名前は?」
「なんて種類?」
名前は決まってないし、毛並みの変な犬としか答えようがないのだが、子供たちが寄ってきたら、大喜びで興奮し、オシッコをちびってしまったのだ。ポチは子供が嫌いというより憎んでいるようだったが、こいつは正反対の性格で、なりがでかい子犬であることに間違いはない。
散歩に出ると、今まで一緒にいた犬たちの散歩とは違和感を覚えた。

子供が来て喜んでちびるくせに、マーキングをしないのだ!!

まぁ、子犬だからしょうがないか?


もうこうなると、こいつと付き合うには、なんでも無理やり納得するしかいようだ。


排泄なしのまま帰宅、もちろん階段は抱えて上がり、ピスピス鳴くので風呂場に連れて行き、大事に家の中で保護されていたので、まったく汚れてはいなかったが、体を洗って家に入れることにした。
風呂場から出て、甘えたの子犬はずっと私のそばで静かに落ち着いた。
夕食の時間になり、リビングに連れて行くと、猫たちは
「なんだ、なんだ、どうして犬がいるんだ」
と警戒する。対する犬は
「君たちもいたんだ」
と喜ぶ(尻尾を振る)猫に対して威嚇するようなことなく、ホッと胸をなでおろした。
猫たちもボランティアの方に引き取られていたときは、犬と生活していたので、それほどの抵抗感はなさそうだ。「ムツゴロウの動物王国」的生活の一歩は順調に踏み出したと、その時は感じていた。

食卓の重要案件は犬の名前となった、私は、先々代、先代と続いたポチを提唱したが、いまや与党ニャンコ党幹事長のママゴンが、
「先代は賢く名犬だった、このヘタレ犬にその名はそぐわない」
と、猛反対してきた。
「いや、こいつもきっと先代(ポチ)に劣らぬ家族になる」
と私、
「なら、渋谷の銅像並みに立派に育てるで、ハチ」
もう、ママゴン無茶苦茶
「ハチ公がヘタレて、つぼ八」
と次男がぽつり
「なぜ?つぼ八」
「駅前にでかい看板があるから」

もはや反論の機会はなくなった。

つぼ  ミドルネーム

こうしてハチは新しい家族となった。

続く

おまけ
外で排泄をしなかったハチは、リビングの床に落ちた新聞紙を見ると、すすすと駆け寄り、用を足した。Mさんのところで、ちゃんとペットシーツでするようにしつけられていたのだ!時計を見るとまだ駅前のスーパーは間に合う、あわててペットシーツとドッグフードを買いに行き、ハチが来た最初の日は無事終わろうとしていた。


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